百人一音(アルト・サックス編)
アルト・サックスの軽快感は新しい時代を呼び覚ます。パーカーしかりオーネットしかり、日本ではナベサダ?
31 チャーリー・パーカー『ウィズ・ストリングス』
パーカーは録音が古いので聴きにくいアルバムが多いのだが、比較的にBGM的に聞けるこれから入門するのがいいかも。名曲揃いだし夢現の「サマータイム」が最高!
32 オーネット・コールマン『ダンシング・ユア・ヘッド』
オーネットも『ロンリー・ウーマン』とかが初心者にはいいと思うが、今はこっちのほうが入りやすいということもあるかも。
33 渡辺貞夫『カルフォルニア・シャワー』
日本の夏というか東京のジャズ喫茶で聞く夏みたいな。カリフォルニア・気分!
34 ソニー・クリス『I'll Catch the Sun !』
ソニー・クリスのカリフォルニア・シャワー的な。ナベサダよりも陰影が濃い感じか?ソニー・クリスのブルースはいい。
35 ジョン・ハンディ『John Handy Live at Monterey Jazz Festival』
ジョン・ハンディはミンガスのバンドで活躍したアルト・奏者だが、このアルバムはコルトレーンの影響を感じられるインド音楽の影響だろうか?
36 ジョニー・ホッジス『The Eleventh Hour』
ジョニー・ホッジスもエリントン楽団のメンバーだが、「In A Sentimental Mood」はこれがいい。
37 フィル・ウッズ『ミュージック・デュ・ボア』
フィル・ウッズはフランスに渡ってから成功したミュージシャンなんだよな。これはヨーロッパ・リズム・マシーン以前の流動的なメンバー、と言っても当時最強のアメリカ・リズム・マシーンだったのかも。「思い出の夏」というようなサマー・ソングも今聞くにはいい。
38 ジャッキー・マクリーン『スイング・スワング・スインギン』
ブルーノートのマクリーンは人気盤から。『レフト・アローン』という超人気盤もあるが。ジャッキー・マクリーンのビッチ(音程)が狂っているという意見を耳にするが、ジャズはクラシック音楽と違い正確であればいいというのではないのである。むしろマクリーンならそのビッチの不安定さが青さに繋がり青春時代の孤独感みたいなものを感じさせてくれるのだ。この「レッツ・フェイス・ザ・ミュージック」とかなんかイケてないんじゃないかというのがいいのだ。
39 エリック・ドルフィー『ファイブ・スポット』
ドルフィーの「ファイブ・スポット」は1から3までと全曲盤があるけど、
聞くなら当然コンプリートを聴きたい。アルト・サックスだけではなくフルートもバスクラも吹くマルチプレーヤーだが、ドルフィーの音はどれもがドルフィー唯一の音での存在感。それでいて不思議と仲間たちの中心にいてジャズをしているという人柄も含めてドルフィーなんだと思う。だからミンガスやコルトレーンを始め数多くのコンポーザーたちがドルフィーを求める。またドルフィーの後を追うミュージシャンも多い。
40 ジョン・ゾーン『マサダ』
ジョン・ゾーンの「マサダ」は多くのアルバムがあり、もはやユニットのようなものだ。チャーリー・パーカーからアルトサックスとトランペットのコンボはジャズ史を塗り替えてきた重要な楽器であり、その前にはオーネットとドン・チェリーのコンボがある。29で上げたドルフィーとブッカー・リトルもそうだったのかな。ジョン・ゾーンの重要性はジャズだけではないのだが。マサダのライブはユーチューブにいろいろ上がっているからそれも演奏が熱い!「
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