シン・俳句レッスン34
コスモスも難しいんだよな。ありきたりな句が出来やすいという。そんなの気にしなければいいんだけど。
NHK俳句
「ツユクサ」
俳句もいまいち乗らない。ネット句会も低調だった。もっとも過去作でここの自選から漏れた句だったから。しゃかりきになって投稿しても評価が得られないから手を抜いた。選評も気が進まない。この残暑に俳句が詠める方がどうかしている。季節感なんてほぼゼロだった。でもコスモスで一句作ったのだ。山口百恵の「秋桜」を想起して。
ざれ句しか出来ない。
富沢赤黄男
川名大『昭和俳句 新詩精神(エスプリ・ヌーボー)の水脈』から富澤赤黄男の連作としての「蝶落ちて」の読みの試み。
「蝶墜ちて」の単独の句の鑑賞の場合は、「カタストロフィの中で極度の緊張した心理状態を蝶が墜ちることによって具現化した」(松崎豊)。しかし連作とみた場合には「蝶」と「結氷期」の飛躍は二物衝撃というよりは「冬影」というテーマに沿ったものである。
「冬蝶は雪崩の響をききにむけ」の「冬蝶」「雪崩の音」は「冬蝶墜ちて」から「大音響の結氷期」への展開はむしろ連続的展開である。それは赤黄男の意識は、時代閉塞の軍事的、国家的カタストロフの洞察、象徴として読み取ることは否定されなければならない(社会を詠んだのではなくを個人の気分を詠んだ)
それは「旗艦」を「日本俳句」に改称することを勧める「ヒトラーのわが闘争を今日始めて読んだ。強烈な意欲に打たれる。」と書いた日記の後に連作されたのだった。