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そむけたい目
小川洋子(2010)「原稿零枚日記」集英社
を読みました。
日記ということばと語り手の設定で、夢と現をゆらゆらとさまようような心持になりました。
夢と現、生と死。
うまくいかないことが多く、気持ちが落ち込んでいるときにに読んだので、追い打ちをかけられました。少ししんどかったです。
入院している母のことが、自分の母と重なって、
これは未来の私の姿なのだ。遠い未来ではなく、近い未来の自分の姿なのだ、という声が色濃く身体に充満して、電車にゆられたままどこか知らないところへ行ってしまうのではないかという恐怖に襲われました。
世間にたいして感じているうしろめたさがもろに刺激されてもやもやと流れ出てしまったような感覚で電車を降りました。