あおい

本と音楽、ラジオ、アイドル、文房具がすきです。

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最近の記事

三浦しをん(2023)『好きになってしまいました。』大和書房

著者が連載していたエッセイをテーマごとにまとめたもの。 雑誌によって、それにあったテーマを与えられているのだが、そんなことにはしばられず、のびのびと日常を描き出していておもしろい。 電車で読むとにやにやしてしまうので、注意が必要。 こうやって毎日生きることができたらいい、とおもう。

    • 平松洋子(2011)『サンドウィッチは銀座で』文藝春秋

      たいめい軒や社食に出向き、さまざまなおいしいものを食べていく、というエッセイ。 やはり食べものについて書かれた文章を読むのがすき。 マンガもはさまれていて、よりお店の雰囲気が伝わってくる。

      • 藍腹美音(2023)『言いなり王子のかわし方』KADOKAWA

        おさななじみの梨紗と瑠果。 瑠果は梨紗にぞっこんで、毎日毎日ずっといっしょにいたがる。そして、すきがあれば告白してくる。 しかし、梨紗は瑠果のことをただのおさななじみとしかおもえないのだった。瑠果はしつこいので、あれこれ注文をつけて断り続けている。 中学生になっても高校生になっても、瑠果は梨紗と付き合うために、言われたとおりのキャラになりきる。かしこいひと、運動ができるひと、不良。あれこれ試しても、なかなかなびかない梨紗。 瑠果はとうとう最終手段にでる。 瑠果と梨紗の攻防

        • 佐藤清隆(2023)『ひと粒のチョコレートに』福音館書店

          junaidaさんの絵で語られるチョコレートの歴史。 たのしくチョコレートについて知ることができる。包み紙からのぞくチョコレートになっている表紙のデザインもかわいらしい。かざってもひとに贈ってもすてきな絵本。

          中山信子(2023)『尊敬する人はいません(今のところ)』文研出版

          若羽と慧の視点から交互に語られる物語。 若羽は、尊敬するひとがおらず、何をして生きていくかもまだよくわからない。 慧は父のようになれるように、期待にこたえられるように生きていくことに必死になっている。しかし、それはほんとうにじぶんがやりたいことなのか、疑問を持ち始める。 尊敬する人、目標とする人は、今のところいない。 しかし、その分自由に生きることができる。これから生きていくうちに、次第にやりたいことが見えてくる。 将来の夢や尊敬する人がいないと、なんだかだめな人間のような

          中山信子(2023)『尊敬する人はいません(今のところ)』文研出版

          宮下恵茉(2023)『9時半までのシンデレラ』講談社

          母に怒られないように、いいこで生きてきた莉子。 じぶんらしさをもてず、学校でも、こころから友だちとおもえるひとと出会えずにいた。 塾に通うことになったときも、クラスメイトがいないところを選んだ。 ある日の塾帰り、目を引く女の子を見かける。 すぐに帰らなければ、母からとがめられる、という考えがよぎるも、おもわず追いかけずにはいられなかった。 女の子が行きついたのは、パレット広場だった。 その広場には、莉子の母から近づいてはいけない、と言われそうな子どもたちが集まっていた。

          宮下恵茉(2023)『9時半までのシンデレラ』講談社

          宮野聡子(2023)『きまぐれレストラン』金の星社

          ねことハシビロコウが営むレストラン。 お客さまにあった料理をだしてもてなしている。 しかし、たんじょうびのペンギンのために魚の料理を出したとき、おもわずハシビロコウがその料理を食べてしまった。 さて、どうする? あたたかい雰囲気で、おなかがすく絵本。

          宮野聡子(2023)『きまぐれレストラン』金の星社

          よしむらめぐ(2023)『まよなかのプレゼント』岩崎書店

          りおちゃんには、ちいさな妹がいる。 両親は、妹にかかりきりになってしまうことが多い。しかし、妹が昼寝をしている間にはお母さんをひとりじめすることができた。それに、なかよしのパンダのぬいぐるみもいっしょだった。 ある日、りおちゃんのたんじょうびがやってきた。 たんじょうびパーティーをする約束をしていたが、妹が熱を出してしまう。お赤さんは妹を病院につれていき、パーティーは後日になった。 その日の夜、りおちゃんが寝る時間になっても、お母さんは帰ってこなかった。 夜、トイレに行き

          よしむらめぐ(2023)『まよなかのプレゼント』岩崎書店

          田中六大(2023)『さぼてんぼうや』世界文化社

          さぼてんぼうやのさぶが、妹をつれてお祭りへ行く。 友だちとも出会い、たのしくすごしていたが、ぶたがうさぎをいじめているところを見かけて……。 物語の展開はあまりていねいに描かれていないが、ぼってん! というかけごえがおもしろいらしい。

          田中六大(2023)『さぼてんぼうや』世界文化社

          赤羽じゅんこ(2023)『5分で本を語れ チームでビブリオバトル!』偕成社

          童夢は、読書部に所属する無類の読書好き。 ある時、学校のビブリオバトルに出場することに。童夢が当然優勝するものとおもっていたが、放送部のさくやに負けてしまう。 負けた、ということだけでも衝撃的だったが、さくやが本を全く読まないということを知り、さらに悔しさを感じる。 じぶんの方が本を愛しているのに、どうして負けたのか。 本をすき、というきもちだけでは勝つことができない。そのおもいを、きいているひとに伝えなければならない。 童夢はそのことを思い知り、落語研究部のユメ丸に特訓し

          赤羽じゅんこ(2023)『5分で本を語れ チームでビブリオバトル!』偕成社

          マット・オットリー(2023)『ティーカップ』(さくまゆみこ訳)化学同人

          事情があり、ふるさとで暮らすことができなくなった男の子。 ティーカップにふるさとの土をいれて、ボートで海に出ていく。 やがて、島にたどりつく。 その島には、おなじような境遇でここに来たとおもわれる女の子がいた。 なにもかも失った男の子が、あたらしい場所で生きていく未来を予感させる絵本。

          マット・オットリー(2023)『ティーカップ』(さくまゆみこ訳)化学同人

          中山信一(2023)『よるよ』偕成社

          回文で表現される、ふしぎな世界。 黒地にカラフルな色でちりばめられた光が美しい。 こびない表情の動物たちが魅力的。

          中山信一(2023)『よるよ』偕成社

          町田尚子(2023)『どすこいみいちゃんパンやさん』ほるぷ出版

          ねこのみいちゃんが、パンを焼く。 町田氏の描く、なんともいえない表情のねこがかわいい。 声に出して読むと、ことばのリズムがたのしい絵本。

          町田尚子(2023)『どすこいみいちゃんパンやさん』ほるぷ出版

          蒼沼洋人(2023)『波あとが白く輝いている』講談社

          東日本大震災から途絶えていた、母校のお祭りを再開させようと奮闘する小学生の物語。 震災で母と祖母を失った七海は、母について知るうちに、母も参加したという海光祭をやりたい、とおもうようになる。 学校や地域のひとにはたらきかけ、うまくいかないことも粘り強く代替案を考え、実際にさまざまなひとに会い、実現にむけてがんばっていた。 しかし、それを妨げようとしたのが、新型コロナウイルスの流行だった。 あと少し、というところまで来ていたが、中止を言い渡される。 元々、中止になる可能性

          蒼沼洋人(2023)『波あとが白く輝いている』講談社

          伊佐久美(2023)『おおきくなったリス』講談社

          ある朝目を覚ましたら、大きくなっていたリス。 特に内容はないのだが、大きくなったリスが森で生活をする様子や、行動をともにするヤマバトがかわいらしい。 子どもに読んで聞かせるとたのしい絵本。

          伊佐久美(2023)『おおきくなったリス』講談社

          serico(2023)『もふちゃん』PHP研究所

          ある日、ふわりと落ちてきた白いものを見つけたおばけたち。 立派なおばけになれるよう、特訓をはじめる。 さまざまな特訓のしあげは、人間をおどろかせること。 しかし、それがなかなかうまくいかない。 どうしようとおもっていると、ひとりの女の子に拾われる。 もふちゃんもおばけたちも、とてもかわいらしい絵で描かれていて、こころがあたたまる。YouTubeで読み聞かせ動画が公開されているそうなので、そちらもあわせてたのしむことができる。

          serico(2023)『もふちゃん』PHP研究所