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三拍子とアダージョとBPM
クラシックは好きだけど、モーツァルトもバッハも聞かない。クラシックを聞いても曲名を当てられないし、逆に曲名を聞いてもメロディを口ずさめない。大好きなヨハン・シュトラウスだって聞かない曲はあるし、本当にクラシックが好きなのか?ええ、まぁ、一応。ウィーンフィルを聞きにウィーンまで行きましたから。次にウィーンに行くとしたら6月にする。シェンブルン宮殿でのウィーン・フィルのサマーコンサートとLGBTQのパレードも6月にあるからよ。そういえば11月のベルリンフィルのチケットも取った。11月はウィーンフィルとベルリンフィルのコンサートに行けるというこの上ない幸せ。これが笑わずにいられようか。
私は三拍子が好きだ。そして大好きだけど詳しくない代表が、「カヴァレリア・ルスティカーナ」だ。YouTubeにたくさん上がっているけどカラヤン&ベルリンフィルが一番好きだな。
私がクラシックを聞くようになるきっかけになった曲。ヨハン・シュトラウスに対する好きとまた違う好き。なんだろう、聞くのがもったいないというか、しんみりとじんわりとしたい時に聞く曲。とにかく私にとって思い入れのある曲のはずなのに、この曲が三拍子だと知ったのは、この記事を書いている最中だ。「そういえばカヴァレリア・ルスティカーナって何拍子だっけ?」と調べたら三拍子で、それが分かった時の私は、拍を数えることもせず調べもせず今まで何を聞いていたんだと思う一方で、え!三拍子だったんだ。だからやっぱり私はこの曲が好きなんだ。と自分の三拍子好きを裏付けることができたことに喜んだ。
今朝、家を出る前に「美しく青きドナウ」「ディナミーデン」「皇帝円舞曲」を聞いていた時に、ずっと思っていた疑問を解決するために
ワルツ 心理的
と入力して検索した結果、一番上に来た記事がこちら。
私はワルツを聞くと気分が高揚して、拍子を取るように上半身が左右に揺れる。もしくはインド人指揮者のズービン・メータ氏よろしくエア指揮をする。この高揚感って三拍子だったからなんだ。心臓のリズムが三拍子だから、三拍子を聞くとリラックスしてたんだ。なんでだろうという疑問がスーッと軽くなって腑に落ちた。
ならば、と思う。環境音楽としてクラシックを流している施設では三拍子の曲をかけてみたらどうだろう。そしたらヨハン・シュトラウスなんて最高じゃないの。そして心臓のリズムなら人間の心拍数と同じBPM(Beats Per Minute)が60の曲を流せば、人はリラックスするのでは?高齢者の心拍数は50〜70くらいだから、アダージョのテンポ(♩=56〜63)の三拍子と言ったらカヴァレリア・ルスティカーナなのよ。
私は三拍子と同じくアダージョも好きで、ラフマニノフ交響曲第2番 第3楽章やマーラー交響曲第5番 第4楽章などApple musicのプレイリスト「クラシック」にはアダージョの曲が多く入っている。聞いていると落ち着くのはそういうことだったんだと点と点が線になってすっきりした。
私が勤める職場でも環境音楽をかけているけど、三拍子のアダージョにしてくれないかなぁ。きっとリラックスすると思う。でも一番喜ぶのは私か。きっとエア指揮をしたくなって仕事にならないかもしれないね。