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『咎人の刻印 デッドマン・リターンズ』発売&『東京ファントムペイン』始動!

1巻の発売日が2020年4月の緊急事態宣言に被ってしまった『咎人の刻印』シリーズの第三弾。お陰様で、なんとか世に送り出させて頂くことが出来た。
主要都市でマンボウが発令されるものの、書店はちゃんと開いていて、新刊も皆さまにお披露目出来る状態だ。

一年前とは違うということに心底安心しつつ、皆さまの購入報告を有り難く拝見させて頂いている。

今回は『デッドマン・リターンズ』という副題の通り、死者が帰還する。
その死者とは、御影の双子の弟である刹那だ。
御影にとって最愛の人だった刹那が戻ってくることで、相棒となった神無との関係性はどうなってしまうのか。
神無は双子の関係を尊重すべきか、自らの気持ちに素直になるべきか、葛藤することになる。
御影のために、傷だらけになりながらも奮闘する神無の姿を、是非とも見届けてくださればと思う。

2巻でお騒がせした纏も再登場するので、彼女の行く末が気になった方もご注目頂きたい。
1巻では最大の敵だった時任の周辺も、少しだけ明らかになる。

様々な愛と贖罪を描くこの物語、既刊をお読みでない方も、この機会に是非、お手に取って頂きたい。
今までの蒼月作品とは毛色が違うが、根本的な主張は変わらない。

さて、本書の帯に告知してある通り、スピンオフにあたる『東京ファントムペイン』が四月末にRenta!さんにて連載開始となる。
しかも、小説とコミカライズが同時に連載という、なかなか例を見ない方式だ。

コミカライズ担当は、アリスシリーズや浅草鬼嫁日記などで大活躍中の藤丸豆ノ介先生。
藤丸先生といえば、どちらかというと女性向けのふんわり美しい絵柄が有名だが、本作は小説版作画担当の巖本英利先生に寄せてくださり、少年・青年向けのクールでカッコいい絵柄になっている。
新たなる藤丸先生の魅力が詰まっているので、ファンの皆さまは必見だ。

そして、今度の主人公は、商業作品初の女性!
無能力者なのに、異能者の世界に巻き込まれるという受難系ではあるが、拳で殴るタイプのつよつよ女子だ。
巖本先生も藤丸先生も、強そうな女子が非常にお得意で、キャラデザ段階で彼女の存在感がすごいので、早く動いているところを皆さまにお披露目したいところである。

さて、4カ月連続刊行もいよいよ終盤。
5月刊は話題のポプラキミノベルさんからの発売だ。
今まであまり明確に書かなかった蒼月作品の『魔法』についてみっちりと書かれた物語である。
『地底アパート』のその後についても、軽く触れられているので気になる方は要チェックだ。


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