見出し画像

日記 久々のおじさん。

 10月16日(水)

 7時半起床。曇天。休日。

 洗濯物を干し、朝っぱらからニンニク生姜玉ねぎを刻んでカレーを作る。チキンときのこのスパイスカレー。出来上がって冷ましたカレーをタッパーに詰めて出発。本日夜勤の母親のところへ届けに行く。母はサザンや甲斐よしひろを聴きながら優雅に入浴中であった。風呂上がりの半裸の母にカレーを渡し、野菜を分けてもらう。
 ブックオフで数冊売却し、ケンタッキーで早めの昼食。生粋のモスバーガー派なので、ケンタッキーはほとんど利用したことがない。店内で食べるなんて何年ぶりだろう。少しドキドキしながら入店(小心者)。ペッパーチキンツイスターのランチセットを注文。2階のイートインコーナーが貸切状態でひとり静かにテンション上がる。トレーの上には数多のカーネルサンダースおじさん。顔を上げると壁にも大きなカーネルサンダースおじさん。今この空間には私とおじさんだけ。ツイスターの上下が分からず少し混乱するも、カーネルサンダースおじさんの微笑みに勇気付けられ無事完食。チキンがカリカリしていて美味しかった。

どこもかしこもおじさん。


 その後は図書館へ。おじいちゃんたちが机を囲んで新聞を熱心に読んでいた。棚を物色していると会話が聞こえてくる。この後ダンス教室があるらしい。図書館にはおじいちゃんたちのコミュニティがあるのだな、と思う。『暮しの手帖』最新号、『文藝別冊 森茉莉』、群ようこ、遠藤周作の日記エッセイを読む。遠藤周作の日記を読み始めたらダンス教室に通う場面があっておお、と思う。小さなリンク。遠藤周作は若いダンス講師に老体をいためつけられて悲痛な叫びをあげていた。

 サクッと買い物して帰宅。卵を茹でながら掃除。汗をかいた。15時、おやつ。頂き物のチーズケーキ、ソイラテ、森茉莉『紅茶と薔薇の日々』。

自分で詩だと思っている、詩のようなものを日日の中で感じているのが、ただ愉しい。その愉しさが心の中に溢れていて、それが生活をなんとなく面白くしているようである。銀色の鍋の中で沸り泡立つ湯の中の、白い卵を見ていると、私は歌を歌いたいような心持になって来る。網目のように交わった桜並木の梢が、何かの煙と一緒に、薄紫に滲んでいる夕暮れの道を歩く時も。

森茉莉『紅茶と薔薇の日々』


 寝転んでいたらいつのまにか午睡。18時に目覚め、ポテトサラダを作る。夫の帰りを待ちながらクライマックスシリーズのファイナルを観る。セとパ、両方とも地上波での放送有。試合自体はパリーグが気になるのだが、セリーグの試合は今年最多安打のタイトルを獲得した我らがヤクルト長岡秀樹が副音声のゲストなので、あっちを観たりこっちを観たりと忙しい。今年最多安打のタイトルを獲得した我らがヤクルト長岡秀樹、相変わらず顔に似合わぬ低音ボイスである。どちらの試合もフラットな視点で気楽に楽しめてはいるが、この舞台にヤクルトがいたらなあ〜と思わずにはいられない。しかし今年最多安打のタイトルを獲得した(大事なことなので何度でも言います)我らがヤクルト長岡秀樹、本当に立派になったなあ。

 夕飯。チキンときのこのスパイスカレー、ポテトサラダ。イッテQの手越復帰回をTVerで観ながら食べる。子どもの頃からずっと観ていてずっと好きなウッチャン、還暦かあ〜となんだか感慨深い。夫とゲラゲラ、愉快愉快。寝る前、モリマリ。数ページだけ読んで、あっという間に夢の中へ。

いいなと思ったら応援しよう!