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9月25日「20年前のベールを拾う」

『ファーミングシミュレーター22』、22年目に入りました。
牛を育てるために、牧草を育てはじめています。

乾し草を丸めたベールを運んでいたとき、ふと昔作ったベールのことを思い出しました。

街から遠く離れた、マップのはじっこの小さな畑で細々と小麦などを作っていたころ。

畑だけでは大した収入が得られないため、他人の畑で仕事をさせてもらい賃金を受け取る、「契約」とよばれているアルバイトをしてなんとか糊口をしのいでいました。

「契約」のなかには「耕作」のような初心者でもなんとかやり方がわかるものもあるのですが、「すき込み」や「収穫」など知らない作物、使い方のわからない機械、方法のわからない農作業もたくさんあります。

失敗してもペナルティはなく、いろいろな作業を学ぶことができるので、尻込みせずにチャレンジして、成功すればお金ももらえるというものです。

「ベール作り」という契約をはじめてやったのはゲームをはじめて間もないころだと思います。

ショップに並ぶ、大量の巨大な農機具に圧倒され、
行ったことのない契約場所を探すのに難航し、
契約場所まで農機具を持っていくだけで何時間もかかり、
アタッチメントをトラクターの前後どっちに付けるのかわからず、

どうにか作業を始めましたが、この「ベール作り」という農作業は、大量の農機具があることからも分かる通り、必要な手順も大量にあるのです。

草刈り機で刈って、テッダーで乾し草にして、ウインドロウアーでまとめて、ベーラーでベールにして、ベールフォークでベールを拾って、買取所まで運んで、荷下ろしする……!

あっという間に夕方が来てしまい、真っ暗な中でライトを付けながら作業を続けます。(この頃は5倍速でプレイしていたので、リアルで2時間くらい経つとゲーム内では10時間が経過してしまうのでした。この速度をいじればいいんだということも知りませんでした)

ベールを運んでいる途中でフォークからぽろりと落としてしまいます。丸いベールは坂道を転がり、道外れの茂みの闇の中に消えてしまいました。

涙目になりながら懐中電灯で照らして探してみましたが、どうしても1つ見つかりません。もはや時刻は1時を過ぎていたため、なくなくあきらめた、ということがありました。

その後昼間に通りかかった時に発見することはできたのですが、拾い上げる道具は返してしまい、450kgくらいあるため手で拾って持っていくこともできません。放置するしかありませんでした。

そのベール、思い出して取ってきました。今ならベールローダーを持っているので。

放置されているベール、現実ならだれかが取っていったり崩れて無くなるのだろうと思うのですが、ゲームなのでいつまでもオブジェクトとして残っているのですね。

ゲーム上はもう20年も前のもの、現実でも7月ごろに作ったものがまだセーブデータ上に残っていたんですね。

自分の畑のベールと比べてみます。なんだか色が違う…? 畑の違いによるものなのか、年月によるものなのか……


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