「Chants of Sennaar -3- 各民族の説明その2」
文字さえひとつも知らない民族とフィールドワークでコミュニケーションをとりあい、通訳ができるようになるまで言語を習得しながら塔の謎を解くゲーム、「Chants Of Sennaar」の民族紹介、二回目です。
ネタバレが発生する可能性があります。物語や謎解きの根幹に関しては言及しないよう注意するつもりですが、気になさる方はブラウザバックをお願いいたします。
第二階層「砦」の人々
第一階層の民族の人々は自分たちのことを「信徒」のようなニュアンスで呼んでいました。
第二階層に住む民族の人々は自分たちのことを何と呼んでいるかというと、「戦士」のニュアンスで呼んでいます。
この塔を外部の敵から、自分の命をかけて守る戦士であることに誇りをもっているようです。
戦士たちは塔を拡張して砦をつくり、規律正しく生活しています。
主人公が最初におぼえる「戦士語」は、
「戦士らよ、止まれ!」「戦士らよ、進め!」
です。
主人公も外部からの侵入者として扱われてしまい、見張りに見つかると恐ろしいことになってしまいます。
戦士たちは規律正しくみな同じ兜、同じ手甲、同じ剣を身に着けているので、身に着けていない主人公がいるとすぐに敵だとみなされてしまうわけです。
敵対していることもあり最初は非人間的な戦闘マシーンのように見えるのですが、フィールドワークのために同じ目線で歩いてみると、
音楽を愛したり酒好きだったりと、かれらも普通の人間であるということもみえてきます。
星を望遠鏡で観察したり、星座をつくったりということもやっているようです。
文字は直線を交差させた、ルーン文字をおもわせる字体です。
「箱」や「台車」、「押す」や「置く」のような、ふだんの仕事が反映された語彙が多いです。
第一階層の「教徒」を意味している言葉には「悪魔」のような悪いニュアンスが含まれていて驚きます。教徒たちを追い払うのも戦士たちの「使命」であると考えているようです。
逆に、上の階層の住人のことは「選民」といったニュアンスで呼んでおり、選民の命令には従うこと、とされているようです。
選民からの号令をあらわす合図と、戦士全員に号令をかける手段の二つを入手することで先へ進むことができました。
第三階層「庭園」
第三階層に暮らす人々は自分たちのことを「吟遊民」と呼んでいます。
風の力で動く連絡船や、巨大な風車、自動で扇ぐ機械などがあり、明るく水も豊かな場所です。
吟遊民たちは「美」を至上のものとし、音楽を愛し、演劇を好んでいます。
いっぽうで支配階級と労働階級にわかれており、支配階級は遊び暮らし、労働階級は働き続けているようです。
「庭園」は塔のなかでも非常に広い場所で、地上と地下があり広さに迷子になります。
文字は長い横線と曲線を組み合わせたインドのような雰囲気の文字です。
ほかの言葉とちがい「目的語」「主語」「補語」「動詞」のような順序です。
この階層の広さゆえなのか、言葉には東西南北の概念があり、「コンパス」を意味する単語もあります。
労働階級をあらわしている文字には「愚者」のようなさげすむニュアンスがあり、
戦士たちも楽器より武器を好む「愚者」である、とバカにしています。
出会う吟遊民にも嫌な奴が多く、わたしはあまり好きになれない人々だと感じました。
かれらは下層の人々をバカにしていますが、上層を目指そうとしている人もバカにしています。
上層との間には迷宮があり、「怪物」が棲んでいるというのです。
上層を目指すものは怪物にやられてしまう、それを恐れるあまりかれらはこの場所にとどまり、遊ぶ人以外をバカにしてただ享楽的に過ごしています。
怪物に遭遇した愚者を風刺した劇や、労働階級の反逆のきざしを見つつ、
それらからヒントを得て、上層への道をみつけました。
以上、「砦」の住人と「庭園」の住人について紹介してみました。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。