5月4日「フロッピーディスク💾」
フロッピーディスクが「昭和の遺物」と書いてる人がいらっしゃって、
あれ、昭和だっけ?
と思ったのでメモします。
昭和からあった、のは間違いないんですよね。
急激に普及したのは平成とか90年代に入ってからだけれど、最新のメディアだったのは確かに昭和50年とかその頃なのだろうと思います。
そもそもフロッピーディスクとはなんじゃいな、と思われる人のために簡単に説明すると、コンピューターとかで使う、記憶用のメディアです。
ハードディスク、ではないぺらっぺらの薄いプラスチックの円盤で、磁性体が塗ってあるので茶色がかった黒いやつです。
硬いカバーでおおわれているので、そこまでぺらっぺらではないのですが、「ヘナヘナな」みたいな意味の(floppy)と呼ばれています。
昭和のころは1枚が高かったんですよね。2500円くらいしたのかな?
なんか、ものすごく豪華な箱に1枚だけ入ったフロッピーディスクをみたことがあります。
平成に入ったころ急激に普及して、値段も安くなって1枚100円くらいになりました。
使える機械も増えたので、本当に急激にメジャーになったのをおぼえています。
何十枚ものフロッピーディスクにデータをバックアップしたりしていました。
ところが、コンピューターの扱うデータ容量は増える一方でして。
「Windows」を全部インストールするためにフロッピーが30枚くらいあったりして。
さすがにフロッピーじゃ限界がある……というケースがどんどん出てきます。
むかしはフロッピーだけで動作させているパソコンもあったんですが、ハードディスクが標準装備になりました。
ソフトの媒体はCD-ROMやDVD-ROMにかわり、データを保存するための規格もフロッピーではおいつかなくなってきます。
そうなると、びっくりするくらいフロッピーを使わなくなりました。
今思うとまるで一時の流行のようでありました。進化がはやすぎて、容量に限界のあったフロッピーディスクはあっというまに下火になってしまったのでした。
使わなくなって久しいですが、いまでもウィンドウズマシンのドライブが「C」から始まっているのは、「A」と「B」がフロッピーディスク・ドライブ用に空けてあるからじゃなかったかな、と思います。
「保存」のアイコンが💾なアプリがあるのも、かつての名残ですね。
フロッピーが下火になったあとも、CD-RとかDVD-R、ZIPドライブとかMOドライブとか、次々と規格が登場しましたが、多くの規格は時代に取り残されて使われなくなっていきました。
まったく、世の中の流れは早いなあ、と思います。そう考えると「USBに刺すタイプのメモリー」の時代は結構長く続いていますね。
以上、ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。