9月20日「全年齢」
「全年齢」向けとは。
もうずっとずっと昔のことですが、「5歳向け」みたいな本には
漢字がないだけじゃなくてカタカナにもルビが振ってあったなあ、みたいなことを思い出しました。
全年齢ということは0歳児、1歳児に与えてもいいってことなんでしょうか…というとそうではなく、未就学児向けの配慮とかそういうのがあるわけではないようです。
というか、子供には見せたくない要素が無い、のが全年齢というだけで、「子供が見てわかりやすい」かどうかは気にしていないのですね。
子供に見せたくない要素、性的だとか、きたない言葉だとか、暴力だとか? あとなんだろう、ゴア表現、犯罪表現、恋愛表現かな? デートとかもだめみたいですね。
「シミュレーター」だから現実をシミュレート、かたどっているのですが「全年齢」向けなのでそれらについてはシミュレートされていないのですね。具体的には人間や動物を傷つける表現が出てこないようになっています。
ゲーム内で飼ってる犬のディエゴは、放し飼いで近所のそこらじゅうを歩き回っています。車が猛スピードで走る道路の上だろうが、巨大なカッターで作物を伐採中の畑の上だろうがおかまいなしです。
かれは無敵なので何からも傷つけられないのですね。逆に無敵なのでそんなに傍若無人にふるまっているのかもしれません。
家畜にエサをあげなければ普通なら餓死してしまいますが、「全年齢」なので動物虐待はできないようになっています。
エサがないと健康度が減るだけ。何年かほうっておいても、エサの供給を始めたらまた健康度が増えるようになっているようです。
だからなのか、「えさをどれだけ食べるか、どれだけ供給すれば飢えないか、どれだけ栽培すればどれだけ生産できるか」みたいな情報が全然渡されないんですよねえ。
「何をやっても失敗しないので、自分で試してください」と言わんばかりです。
それが現実ではないシミュレーションのだいごみ、ではあると思うのですが、リアルなようで現実とは違うことだらけだというのが、なんともフシギですねえ。