1月8日「ガラージュ10章 終わりの終わり」
『Garage』まずひとつ、エンディングらしきものに到達しました……
うーん、つらい……このエンドつらいですね……
この世界が
「精神治療装置『ガラージュ』によって主人公が体験している悪夢、あるいは幻覚」
というのは、ゲームの最初に提示されている情報なのですね。
そしてこの世界は、奇妙で、小さな閉鎖空間で、しかもいかがわしく、暴力と理不尽に満ちていて、まともな生物すら一匹も登場しない、異常な場所なのです。
だからこの世界そのものを破壊して、「目覚めて」、現実世界に帰ってくる、というのが主人公の目的なはずなのですけれど。
じっさいに破壊がすすんだ結果、つぎつぎと壊れていく機械たちの音なき断末魔を聞いていくのが、ほんとうに重たくってしんどいんですよね。
この世界に破滅をもたらした主人公をののしる機械、
愛する機械が先に壊れてしまったことを嘆く機械、
これでよかったのだと主人公を理解しつつ消えていく機械、
何もできないまま急に終わりが来たことに戸惑う機械、
主人公に「離さないで。ずっと一緒にいて」と言いながら消えていく機械、
なんじゃこれ! しんどい! ってなります。
ゲームクリアなんだから、ホワイトアウトしてシュワァ~って消えてくれてもいいのよ?
そもそも登場人物はみんな、男も女も不気味な機械人形なので、こんなものに感情移入する必要はないんですよ? ということになっているんですよね。
しかしゲームを進めると雌機械たちの悲惨な境遇は胸をざわめかせますし、
先人がやったこと……機械たちを好き勝手に操って、悪徳を植え付け、残酷ショーを開いたり虐殺したり……に怒りを覚えます。
しかし、先人は、この世界から脱出するためにいろいろなことを試しただけです。人でなしのそしりを受けるいわれはありません。
なにせ、主人公は機械たちを残らず全滅させてしまいましたので……先人よりも機械たちの運命をもてあそんでいるのは主人公だということになります。
このあたりのリアリティの調節、舌を巻きます……
しかしいくつかの謎が残るエンドでありました。「成果」という実績みたいなのも全部埋めることはできませんでしたし、引き続き二周目を始めようと思います。