『もしもし』 『しろくまちゃんのほっとけーき』
引き続き、あかちゃんの絵本、いきます。
文・岸田衿子 絵・長新太「もしもし」(ひかりのくに)
わかやまけん「しろくまちゃんのほっとけーき」(こぐま社)
図書館で借りてきました。
「しろくまちゃんのほっとけーき」は、私も幼稚園で読んだような記憶があります。改めてページを開くとインパクトのある色使いとシンプルな線、軽快なストーリー、30年経っても記憶に残るのも納得です。材料を準備して、混ぜて、焼いて、食べて、片付けるまでの過程がきちんと描かれているのが良いです。中でも焼く過程は、フライパンの上の生地がぷつぷつしたり、色づいて裏返したり、が見開きで展開されてとってもわくわくします。ホットケーキをまだ見たこともない娘にはぴんとこなかったようですが(私だけが「おいしそうだねー、食べたいねー」と興奮)、一応集中して見ていました。ちょっと早かったですね。
「もしもし」は、かわいい豚さん(こぶちゃん)とキリンさん(きりこさん)が電話で遊ぶ約束をして、遊びに来ておやつを食べてよかったね、というだけの話しですが、本当に素敵な絵本です。色がきれい。電話やバナナのようなわかりきったものでも、長新太さんの手にかかるとハッとするほど愉快できれいなものになります。そして、文が素晴らしいです。二人のやりとりがものすごく簡単な言葉でありながら、キラキラと輝いています。
なんというか、日々の喜びが凝縮されているようで…。読み聞かせながら感動してしまって、何度も声に出して読みました。娘もじっと絵を見ていました。
2011.6.3
※10年後の私からのコメント
幼稚園で読んだ本を7カ月の子に見せるなんて、本当に自分本位なセレクト! 図書館の児童書コーナーに足を踏み入れること自体が新鮮な体験で、小さい頃の本の思い出がぶわーっと噴き出したのかも。