zine「beautiful」_03
「手の鳴る方へ」
脳が揺れている
言い切れないでいる
きのうよりも
憧憬よりもそれは、
わからない、わからない
わかる術がない
辿り着く先
結局のところ
走り出すだけ
彼女の艶の声
もっと
手の鳴る方へ
間違っていたことも
奪われたものも
時には
流れて浸潤
それから
それからは
染みになってゆくだけ
朝がまだ泣いている
雨はあがる
「手の鳴る方へ」
脳が揺れている
言い切れないでいる
きのうよりも
憧憬よりもそれは、
わからない、わからない
わかる術がない
辿り着く先
結局のところ
走り出すだけ
彼女の艶の声
もっと
手の鳴る方へ
間違っていたことも
奪われたものも
時には
流れて浸潤
それから
それからは
染みになってゆくだけ
朝がまだ泣いている
雨はあがる