次回「文芸ネムレヌ63」テーマ
ええと、「わたしの小指の中の人」からの司令が止みません。本日はお日柄もよく、皆さんコンニチハ。
前回までのあらすじ
わたしの新しい小指の中に見知らぬ人が住んでいて、その人に急き立てられてわたしはここで、文芸サークルを開かねばなりません。
それで、前回「#ネムキリスペクト」という謎語のハッシュタグを頼りに記事を纏めて「解題」と表して紹介ページを作った次第です。（あなたはそれをわたしのアカウントページの中から見つけることができます、もしあなたがそれを読みたいと望むなら）
そんなことをしながらも、わたしは慎ましく平和に暮らしており、いつも猫と一緒です。しかし、わたしの平和を破らんとする悪輩がいて、黒服の男たちが常に屋敷を囲んでおります。
（彼らは私を改造人間にしようとする悪の秘密結社です）
目次
天地人天の
前回の文芸ネムレヌのテーマは「墓標」でした。多くの作品が集まりありがとうございます。集まった作品はどれも秀作でございましたが、あえて、その中で最たる秀作を選ぶのが「天地人」。参加者たちで行う互選会です。
個人的に印象深いのは朝見さんの金魚の足跡、アイウカオさんのSFミステリーの後半だけを描いたもの。くにんさんの墓標感も面白かったですね。その他皆様の作品、興味深かったです。
今回は「天」賞、最も点数が高かった作品のみの発表です。
選ばれたのはどの作品でしょうか？
オーケー、ドラムロール。……Rented a tent, a tent.…優秀作品はテンシルチシルヒトガシル……
文芸ネムレヌ第62回「墓標」
天地人の天
葵さん「自分探し喫茶」
でした。
時空が歪んで謎の喫茶店に迷い込んだ主人公は、軽薄の幽霊と思しき喫茶店マスターから、とある男の子の寓話を聞かされます。はじめは聞く気も起きない話が次第に感情移入されて、そして物語は思いがけない展開に。
青春を駆け抜ける若者たちの甘酸い物語です。
葵さん、天賞の受賞、おめでとうございます！
作品から文学が好きだ、という気持ちが伝わってきますね。
次回テーマの発表
そして、同時に募集していたのが次回テーマ決定投票でございます。文芸ネムレヌの次のお題は皆様が投票で決めているのだとか。果たして次のお題は如何なるものにやあらん。
まず票が多かったもの上位3つを発表しましょう。
冤罪
留置所
図書館幻想
の3つ。
冤罪と言えば。戦後最大の冤罪事件「袴田事件」が再審されて逆転無罪になったばかり。冤罪って怖いですねえ。袴田事件について調べてみると静岡県警には伝統的に拷問によって自白を強要する慣習があったそうで、その拷問方法を考案していたのが静岡県警の警部、紅林麻雄。通り名は冤罪王。証拠の捏造、拷問による自白の強要、反証の無視、詭弁的論理などにより、無実の市民を次々凶悪犯罪犯に仕立て上げ死刑判決に導きました。拷問と言えば特別高等警察。所謂、特高は戦前の日本の秘密警察で、小林多喜二をはじめ多くのプロレタリアート者が特高の手により拷問死しました。特別高等警察は戦後すぐにGHQによって解体されましたが、元特高の警察官は各所に散って……、昭和の冤罪王も解体された特高の後裔、、、だったのかもしれないですね。日本の闇です。
留置所、とは。刑務所、拘置所、留置所とあって混同しやすい所ですが、逮捕された方（被疑者）が取り調べを受ける間（72時間、最大23日まで延長）、収容されます。その後に犯行が認められれば、刑事告訴されることとなれば被疑者の取扱は被告人に変わり、拘置所に移送されます。拘置所では裁判によって刑が確定するまでの間、収容されます。刑が確定されて刑罰を受ける事になった受刑者は刑務所に移送されます。
・逮捕-被疑者-留置所-72時間～23日間
・起訴-被告人-拘置所-裁判が終了するまで
・判決-受刑者-刑務所-刑罰の終了まで
と、こんな感じです。留置所は仮に留め置かれる所なので、居住性はほとんどありません。所謂、檻です。
図書館幻想、幻想の図書館。魅惑的な響きです。古今東西あらゆる書物が収められ…知泉と静謐に満ちている。実際にブラジル、リオデジャネイロには「幻想図書館」と渾名される図書館があり、国際的な観光名所になっています。正式名称は王立ポルトガル図書館。そこに収められるのは吹き抜け三階の壁一面の古書。そのゴシック的光景は幻想図書館と呼ばれるに相応しいものです。
と候補は三つに絞られました。
そして決定されたのは。
「冤罪」
です。
次回ネムレヌ（第63回）について
次回の文芸ネムレヌ、テーマは「冤罪」です。
締切は1月31日まで。文芸に限らずオールジャンルでご参加ください。どなたでも参加できます。参加方法は応募する記事にハッシュタグ「ネムキリスペクト」を付けてください。
皆様からのご応募お待ちしております！
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