日経のサピックス記事を見て思うことー課金課金。赤の女王の世界に生きる子供、意志の力と。

サピックスは人の心を打つ

本当に人の心を打つ。貧困層には酸っぱいぶどうでもありつつ、ガチャに通じるアホらしさも確かにあるからだ。

当時、小学6年生だった長女が通っていた大手進学塾「SAPIX」の授業料などの口座引き落とし時期を迎え、預金残高が一気に減っていた。月謝に加え、毎週末の集中特訓講座の授業料を合わせた請求額の合計は33万4400円にも上った。

実に素晴らしい。このあとのところの引き下がることができないというのもガチャやギャンブルに似ていてよろしい。

 小1から娘が通う同塾の授業料に加え、週1回の算数専門塾の学費も払い続けた。共働き家庭で、男性自身は資産運用もしていたので生活への支障はなかったというが、それでも受験前にかかる費用の衝撃は大きかった。「お金を払っているというよりも日々抜かれていく感覚。受験前の大事な時期でいっぱいいっぱいになっているので、塾代について点検する余裕もない」結局、21年の1年間で塾に払ったお金は140万円を超えた。男性は振り返る。「残高が減っていく事実を目の前にしても、いまさら引き下がることもできないんです」

こどもにかけるかねはふえる

公立小学生の年間の塾代は全学年の平均で8万1158円と3年前の約1.5倍に跳ね上がった。私立小学生の塾代も同8%増の年27万3629円で、いずれも過去最高だ。

くもんにいかせるだけで8000×12でそれを超えるもんな。もちろんそういうことは一切しない家庭もあるだろうから、この例みたいな飛び抜けた家庭と東名阪が上げてるんだろうが。
中央値もほしいよね。

うちは、座ってプリントやる習慣がついたからもういいかな。上の子は。
小学校行く前に机に座って30分何かを繰り返して覚えるということが身についたし。下の子行かせて上の子は引退させるかな。どしよかな?

 特に公立に通う小学6年生の塾代は年15万5013円と、4年生時点より倍近くにも膨らんだ。

浜学園も高かったって言ってたもんなあ。
夏期講習、冬期講習、直前講習。しぼりとる種は尽きん。やってる本人は行きたくなってたが。よくよく考えるときちんとした解説がついた参考書自習室でやってる方がマシだった気もする。コスパは。お祭りだったなあれ。

大学受験のときの冬期講習と直前講習は小論対策として役立ったな。普段予備校いってなかったし、誰かに見てもらわんとどうにもならんかったから。

  「東京都内に限らず、1都4県121の校舎のクラス数は全体的に増加傾向だ。新規校舎を開設するやいなや定員オーバーになり、増床や校舎増設となるケースも出てきている」と千葉崇博取締役執行役員は話す。21年7月に開校した豊洲校(東京・江東)はその最たる例で、わずか1年で塾生数が全校舎のなかでトップになり、22年5月に2号館、12月には3号館を増設した。

 夢に溢れてるなあ。少子化なんて嘘みたい。いかに都心に人が溢れているかの写し絵やなあ。東京横浜の中心部にいると少子化とは思えんもんな。
しかし、ほんの僅かそこからズレると老人だらけの世界が広がっているのもおもむきがある。都心にも限界集落がある。

 馬屋原副代表によると、保護者からは集団塾の授業のフォローアップを求められるケースが多い。同塾では大手塾の授業に合わせたテキストを用意し、月1回の面談をもとに毎月のコマ数を決めていく。いわば「塾に通うための塾」だ。「中学受験に詳しくない保護者が集団塾とのミスマッチに悩み、駆け込んでくる場合も少なくない。子どもの学習の面倒を見られない共働き家庭の利用もある」(馬屋原副代表)

駕籠に乗る人担ぐ人そのまた草鞋を作る人。金さえあればどこまでもサービスは続くわけである。これにカテキョも重ねるだろう。

中学受験では終わらない(早慶付属は除く)

 受験が終わっても「教育投資」が終わるわけではない。中学受験に詳しい森上教育研究所の森上展安代表は「私立中入学後のほうが学費はかかる」と指摘する。東京都によると、23年度の都内の私立中182校の中学1年時にかかる学費の平均は98万9125円で、5年前より約4万円増えた。なかには初年度に190万円以上かかる学校もある。塾に通えばさらに教育費はかさんでいく。

学費はかかるし、早慶付属以外に進めば親も上を目指せと言うだろう。中学受験はスタートに過ぎない。前も書いたが、開成、灘受かってもそれで親が満足するわけもない。社会もそこでは認めない。彼らは東大に行ける可能性が高いだろうということで評価をされている。
東大に行くための努力はまだまだ6年間続くのだ。
早慶なら親もそこでいいとなり、自由を得られる可能性がワンチャンある。MARCH付属も親が第一志望にしてれば許されるだろうが。ただ、まだ上が(早慶)あるというのは本人のコンプレックスになったりするから恐ろしい。

赤の女王の世界に生きる子どもたち

 子どもの将来の進路や家庭の状況に対して、中学受験にかけるコストが見合うのかどうか。過熱する受験競争が保護者の冷静な判断力を失わせる。

親に逆走りする歩道にのせられ、走らなければずっこける。後ろに下がると叩かれる。隣の席のやつはスイスイ進んでるように見えるが、元々歩幅が異常に広い。スタミナがある。

ゴールと思ってた時間になっても、今までは練習でした、今から本番がすぐ始まるよ。小学校と同じ時間走ってね。とくる。
夢もチボーもないねっ。

とはたからみてると考えるわけである。

とはいえ 

学歴で評価をしてしまうのは一面の真実ではあるわけである。得をすることも多々ある。それを考えるとこういうことになるのだろう。

親の気持ちは子供の苦労を減らしたいし、今しか得られない学歴を得てくれ邪魔にはならないということに尽きるのだろう。

未来の苦労を取り除くために、親に逆らえないタイミングで別の苦労を押し付けてるだけではないか?という根本的問題は残るわけであるが。

いつもの我が身への振り返り

自分の経験から言うと慶應文系は半年で受かる。
MARCHは多分3ヶ月で受かる(受けてない)。
iqは2σくらいのところだとこんなもんだと思われる。
親は特段勉強のことを知ってるわけてはなかった。自分で合格までの戦略を考えてやった。

その経験から俺には子供も自分でやれば受かるだろうという気持ちが強くある。
これがどう働くかはまだわからん。
受験以外にも道があるとは思うし、受験するにしても何度も繰り返すが地方理系単科大学には光るものがあるし、そこから道を切り開く余地は多大にあると思う。

あたまにめぐまれない子だったとしても、勤勉さや優しさに恵まれていれば人との関わりを作っていけるだろう。そのときに子供がお金が稼げないという場合のために、お金を取っておこうとは思う。
元本に手を付けないということと、儲け話はよってこないことは教えておきたい。

何にしても子供の痛みを、親は変わってはやれぬし、親は子供より早く死ぬべきなのだからいつまでも道を開いてはやれぬ。

子供の意志の力を保ってやれるように育てたい。

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