優しさはギャンブルだ
優しいは難しい。
正直、自分の”優しい”がうまく決まった経験はなかなか無い。
アドバイスをしようにも、
「そんなことは知っている!」
「というかそもそも、いちいちその話題に触れてくるな!」
「大盛りごはんにカブトムシを刺す風水をすれば良かったって何だよ!」
みたいなことを言われてしまい、全然優しさが決まらないのだ。
あーぁ、優しさをガンギマリしたいなぁ。
血走った目で、優しさをガンギマリしたさ過ぎる。
優しさがガンギマリした日のブラックコーヒーは旨すぎるから。
結局優しさは、受ける側の状態によって感じ方が変わる。
聞いてほしい人もいれば、そっとしてほしい人もいる。
聞いてほしい人に、そっとしてしまうと、
「無視しないでヨ! ホント、ニッポンの男子はシャイなんだからネ!」
とチャイナドレスの中国人(中華人民共和国人)から、
アツアツの肉まんを投げつけられてしまうし。
そっとしてほしい人に、聞いてしまうと、
「うるさいんだヨ! ホント、ニッポンの男子はガサツなんだからネ!」
とチャイナドレスの中国人(と思われる人)から、
アツアツの天津飯を直にバッグへ入れられてしまうし。
中国人「アタシはホントの中国人だヨ!」
僕「失礼しました」
という急に意味の無い会話を挟んだところで本題に戻りましょう。
優しさをガンギマリするには、
その優しさを受ける側の性格を考えなければならないわけです。
でもここで一つ、重要なことがあって、
その受ける側の性格を考えるところが既に優しいですよね。
もう、ほんのりガンギマリしますよね。
でも結果的に、方向性を間違えたら、それは優しくない行為になる。
だから優しいはギャンブルだ。
自分の好感度を上げるか下げるかのギャンブルなのだ。
お金の掛からない最高のギャンブル。
しかし人生を賭けるわけだから、なおさら射幸心を煽るギャンブル。
もう馬の競争を賭けたり、サッカーの勝ち負けを賭けたり、
狭い鉄の棒を落ちずに歩く人間を賭けたり、
コロッセオで闘うところを賭けたり、
大盛りごはんに刺したカブトムシを倒さないように、
周りのご飯を削っていく勝負に賭ける必要は無くなるのです。
だから優しい時の思考回路も、もっとギャンブルっぽくするべきなんです。
今は悩んでいる人がいたら、声を掛けようか、そっとしておくか考えて、
みたいな感じですが、これからの時代はもう、こうです。
「悩んでるカモがいる……どうやらコイツは、
大盛りごはんにカブトムシを刺した写真を娘に見せたら、
シンプルにウケなくて落ち込んでいるらしい。
クックック、
今日こそ一発当てて人生変えてやる。
まずは声を掛けるか否か、二択は50%の確率だ。
いや確率論に逃げるな。もっと思考するんだ。
コイツは結構かまってほしいほうのヤツだったはず、
ということは話し掛けるべきだ。
よしっ、
一旦タバコを吸おう、冷静に、冷静に……よしっ、
これだ、
予想屋に相談しよう。
ギャンブルは情報戦だからな、予想屋にLINEしよう。
……、……、……、……、やっぱり声を掛けたほうがいいみたいだ。
よしっ、
声を掛けるのは、カモと仲の良い予想屋にさせることにしよう。
そっちのほうが成功確率が高いからな、クックック、これでいい。
これで予想屋のほうとの親密度が上がったぞ。
予想屋の中国人から
おさがりのチャイナドレスがもらえるかもしれない」
こうやっていろんな人と情報を取り合って、
成功率の高い優しいをすることが僕はいいと思います。
それこそが真の優しいだと思います。
さぁ、優しさをゲーム感覚で、ギャンブル感覚で楽しんでみませんか?
そうすれば、どんどん優しさにハマってくるはずです。
優しいにガンギマリするはずです。
特にギャンブル好きな皆様は、是非優しい行為をしましょう!
こうやって優しいを日々考えていれば、
きっとお金を借りることがもっと悪いことだと感じるはずです!
優しいギャンブルをやって、
お金を賭けるギャンブルはちょっとした息抜き程度にしよう!
もうお金を貸したくない僕からの優しいアドバイスでした!