見出し画像

特に魅力がないのとバランスが良いのと多数派なのは違う

以前から私が感じている、婚活関連の記事や話題についての疑問なのだが。
どうもこの界隈ではその未婚男性に特に魅力がないこと・バランスが良い男性・多数派の男性。
これらのことが全て混同されたまま、議論がされやすいのではないのかと私は感じるのだが。
あるいは最初からわざとそれらが混同されて、語られているのかもしれないが。
特に婚活業界では。

大半の婚活女性達の語る「普通の男性」というのはおそらくは全体的なバランスの良い男性ということではないのかと想像されるのだが。

最低限、結婚を考えられる年収、職業、見た目やコミュニケーション能力・人柄など。
ところが婚活関連の記事ではそうした全体的なバランスが取れた男性という意味に加え。
特に魅力がないと思われやすい婚活男性達とそうした、婚活男性達の多数派に見られる傾向。
これらが渾然一体となって、語られる傾向である。

ところが実際には特に魅力がないのとバランスが良いのと多数派なこととは違う。

だからこそ、婚活における議論というのはどこか噛み合わない議論にもなりがちというか。
また、その女性自身にとっての「普通」の定義もその女性の様々な要素によっても相対的に変化してくる。

婚活業界では一般的に婚姻が成立しやすい男女の組み合わせが妥当、お互いに分相応の相手ということになりやすいのだろうが。

そしてその男性の年齢では平均の年収に加え、平凡な容姿・平均的な体型・更に交際や結婚が可能なレベルのコミュニケーション能力・性格。
これらを婚活女性達が希望するだけでも。
現実には高望みとなりやすい。

これは普通に考えて、本当にその男性がその年齢では平均の年収に加え、平凡な容姿・平均的な体型・更に交際や結婚が可能なレベルのコミュニケーション能力・性格。特に問題のない家庭環境。
これらの要素を過不足なく、持ち併せているような人物であれば。

そもそも、もっと早くに恋愛市場で、そうした男性は結婚に至っている可能性が高いという逆説が存在している。
実際にはこれらの部分におけるバラつきが激しいからこそ、婚活という形で相手を探さなければならない婚活男性の方が多数派だからだろう。
以前から彼ら自身にも結婚願望があるのにも関わらず。

また、そうした彼らの結婚を困難にさせている理由も。
1つか2つかくらいでは済まず。
複合的な要因を彼らが同時に抱えていると思われるケースもある。

もちろん、30代半ばくらいまでには結婚ができている男性達だとて、必ずしも総合的にバランスが取れている人物ばかりでもないのだろうが。
(それでも30代半ばくらいからずっと独身のままでいる男性達に比べれば。比較的、そうした既婚男性達の方がバランスが取れている男性が多いということなのではないのか。)

ところが基本的に結婚相談所関連などの恋愛・結婚コンサルタントなどはそれらの問題についてはわざと矮小化して語り。
婚活男性というのは地味で大人しく、優しい男性達ばかりであり、恋愛の場数を踏んでいないことだけが問題である。
だから婚活女性達もそんな結婚においてはどうでも良いことばかりに目くじらを立てずにもっと肝要な目で、その男性の長所を探せとか。

例えばその男性の人柄には特に問題がなくても女性達から避けられるという場合は。
他に無視することのできない、決定的な問題点がその男性には代わりにあると考えられるし。
婚活で良い相手が見つからないのは基本的に婚活女性の高望みやわがままが全ての問題であるとして。
現実にはいろいろと結婚相手として考えるのが難しいような男性達の中で、何とか妥協をさせようとしているように私には見えてならない。


確かに現実的には実在しないような王子様をいまだに探している婚活女性もそれなりにいるのかもしれないが。
しかし、婚活女性の中ではもはやそんな女性は少数派ではないのだろうか?

確かに婚活女性側の方にもそれなりの問題や欠点が存在をしている可能性も同様にあるのだろうが。
だが他にも何らかの理由で、その男性が恋愛市場でもっと早い内に適当な結婚相手を見つけるのが難しい要素を持ち併せていたからこそ。
つまり、なるべくして、未婚のままでいる男性が多いのも事実だろう。

本来ならば恋愛市場でも職場などでの、恋愛や紹介などの形で、結婚ができる魅力や能力などの持ち主であったのにも関わらず。
その男性の仕事の都合などで、出会いがなくてというのは。
基本的には相当なレアケースであり。

その内実としては。
単純に女性にモテなかった、あるいは結婚を考えにくい職業や年収、あるいは容姿が良くないなどの理由から。
今まで未婚のままだったという男性の方が多数派だろう。

そもそも、女性との出会いの機会さえあればすぐに交際や結婚が可能な魅力や能力やスペックなどがあり、単純に出会いがなかった男性の場合は。
婚活パーティーやマッチングアプリ、結婚相談所などの出会い自体を求める場にはめったに出てはこない傾向という、これも逆説がある。
これは私自身の体感や他の多くの女性達の体験談からも痛感をしている。

私も婚活パーティーや相席ラウンジで会った男性。
主にマッチングアプリで私に「いいね」をしてきた男性など。
まさに彼らは相応の理由から独身のままでいるべくして、いるのだなとこちらの目には映る男性ばかりだった。

特に可も不可もなし、もはや婚活男性の一般的な傾向である、その冴えない印象とか。
特に異性としての魅力に欠けているような。

同じ野球好きなどの完全に自分と同じ趣味の女性ではないと楽しく話ができない男性とか。
もう野球好きの男女が集まる婚活パーティーにでも行けよとか。
こちらの趣味を話し始めると自分は興味がないとか、好きではないなどの相手の趣味を否定にかかってしまう男性など。
印象も冴えない上にどこか話もズレていて、イラつかされる男性など。

特に私がある相席ラウンジで、相席にさせられた男性だが。
一目見た瞬間からあ、この男性、モテないなと思わされる、言わば濃厚な非モテ臭が漂う相手であった。
実際にも彼と話をしてみてわかったことであるが。
やはり、結婚相談所でもマッチングアプリでも多くの女性達から彼はフラれ続けているらしい。

かく言う私も瞬間的に彼についてはナシだと感じた。
全体的に感じた、その彼の冴えない印象から。

何と言うか、いかにも日頃から徹底的に女性との交流の気配が漂わない印象。
例えるならば客が入ってこない店みたいな、うら寂しい印象。
やはり、モテるまではいかなくとも人並みに女性との、それなりの交際があった男性とは明らかに異なる感じ。

それで、こんな男性と話をしてみても。
いろいろとそのズレている彼の受け答えにもこちらとしてはイライラとさせられるばかりだったし。

男性というのはこの人きっとモテなさそう、非モテと女性達に思われた時点で、その男性はモテないのである。

結局、職場か趣味や合コンか紹介などで結婚をしている男性と未婚のままの男性達の間での「普通」というのは異なるのである。


おそらく、そのように恋愛市場で自然に結婚ができている男性達と未婚のままであり、婚活をしなければいけなくなった男性達との違いとしては。

見た所では彼らの容姿や年収や職業などには大差がないように思われる場合でも。
結婚をできている男性達の方には少なくとも彼ら固有の異性としての魅力、恋愛や結婚が可能な必要最低限のコミュニケーション能力、それなりに結婚に適した資質などがあったのだろう。

確かに結婚をできている男性達にも欠点というのもあるだろうが。
ただ、結婚をできている男性達の場合は欠点もある代わり、その欠点をカバーできるような魅力をも備えているケースが多いのではないのだろうか。
(結婚自体を目的とした出会いではなく、恋愛から始まった出会いやそこから進展した関係であるがゆえに。相手の男性の欠点についても。そうしたものから女性達がそれらを大目に見るというのもあるのだろうが。)
一方、独身のままでいる男性達の場合には。
どうしてもその欠点の方ばかりが目に付いてしまい、それをカバーできる程の魅力には彼らが欠けているケースが多いのではないのだろうか。

だから特に婚活の場においては男性達には上記のような総合的なバランスの良さが求められやすく、つまり、彼らにとっては普通の恋愛よりも女性から選ばれるハードルが高いということである。

これは最初から単純にお互いに相手を好きになってから始まる結婚よりも。
結婚自体を目的とする男女の出会いにおいては。
どうしてもこれまでの多くの既婚者、特に結婚生活が長期間継続しやすい要素や条件については。
各所で、それらに関する、多くの知識が蓄積や共有をされてきた結果としてた。

このように全体的なバランスが良い男性の方が結婚生活が長続きしやすいというデータが既に示されていること。
そして当然ながら。
こうした情報は未婚の多くの女性達にも共有されることとなるので。

どうしても多くの婚活女性達からは。
最初からそうした総合的なバランスの良い男性が求められやすくなってしまう。
(これが通常の恋愛感情から始まった関係性ならば。お互いにいろいろとバランスの悪い所があっても許容をしやすいのだろうが。)
だが皮肉なことに。
そのような総合的なバランスの良い男性ならば最初から婚活自体をしない傾向なのである。
基本的に恋愛による出会いは加点方式、婚活による出会いは減点方式になりやすいというのが根本にあるのかもしれない。
恋愛の場合は相手の魅力を探そうという気持ちになりやすいのに対し、婚活の場合は相手の問題点や欠点がないかという気持ちになりやすいからか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?