「あなた」になりたかった
いつも元気ねって言われる私でも
作り笑さえ出来ないときがある
街はずれの秘密の場所へ出かけよう
いつもの優しさと正しさがそこにはある
見慣れないドアが迷う心に開けてごらんと誘ってる
ノブに手をかけると鍵はかかっていなかった
知らない場所、初めての景色
親密な空気の中「あなた」は、いた。
届いた手紙が自分宛じゃないことに気づく
ぱたん
乾いたドアの音が全てを閉じた
君の「あなた」になりたかった
—— 鍵がかかっていればよかったのに
子供の頃に見た夢は
白い雲に乗り世界をまわる冒険旅行
君は、どんな夢を抱いたのだろう
科学者は言う
人は知りたがる生物だ
知らなければ夢を見続けられるが
知ったあとでは雲の中に飛び込めない
君の「あなた」でもう少し夢を見ていたかった
悲劇だか喜劇だかもう訳がわからない
——この素敵な世界で
※
勘違いで誰かに迷惑をかける事が時々ある。
いつも大事な事はちゃんと確認するのだけれど。
誰とでも繋がれるこの時代に、手段が無いなんて。コントだね(笑)
ひとこと謝りたかったんだ。
ごめんね。
何も知らなかったんだ。