Aoshu

詩を書く絵描きさん。世界を詰め込んだ絵を描いてます。 詩と絵の話や日々のゆるい話など。…

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詩を書く絵描きさん。世界を詰め込んだ絵を描いてます。 詩と絵の話や日々のゆるい話など。 贈り物、本の装画、CDジャケットなどイラストのご依頼は【aoshu310@gmail.com】でお待ちしております。 https://linktr.ee/bridalvei1

マガジン

  • 詩をよみましょう

    僕が書いた詩を集めていきます。 暖かいお茶なんかと一緒に読んでみてください。

  • 作品の話をしましょう

    イラストと詩のお話です。 あなたの好きになれますように。

  • 日々の話をしましょう

    ぼんやりと生きる絵描きさんの日々のお話です。 だらっと読んで下さい。

記事一覧

【詩】とんでけよいたいの

とんでけよいたいの ひっついたり許せなかったり 心辺りをくしゃくしゃにしたひるひなか 美しい青の移り変わりを あなたの瞳に映した僕の背に見ていた 心当たりの燈を消し…

Aoshu
1か月前
3

【詩】イヤーカフ

イヤーカフ はらり焼けた皮が皿に触れる ぽとり夏に泣かされた体から涙が滴る くるりを流したイヤホンをクビにして居場所を奪うイヤーカフ まもり忘れた約束に ひとり笑っ…

Aoshu
1か月前
2

くつを編む

親友が父になった。 「結婚して相手の実家が近い場所に引っ越す」という報告を聞く予定だった僕ともう一人の親友は唐突に告げられたその事実に漫画のようなリアクションを…

Aoshu
2か月前
7

【詩】悪夢

悪夢 明ける気のない夜に 止まってしまった内臓の慣性に嘔吐いて ゴブランのような肌 歪む視界の隅に 春が見えたら 心無い夢を見ているだけだよ 【LINEスタンプができま…

Aoshu
7か月前
4

春すぎて

春眠暁を覚えず、とはよく言ったものだ。 まあ僕は季節問わず暁なんて忘れた頃に寝床を這い出すのだが。 会社を退職してから怠惰な生活が続くようになったと思う。 春の心…

Aoshu
1年前
4

個展【あおい詩しゅう】

2023年10月、おばあさんの知恵袋(東京・国分寺)にて、 Aoshu個展【あおい詩しゅう】 を開催します。 絵本に囲まれた珈琲の美味しい場所で、お会いできるのを楽しみにして…

Aoshu
1年前
15

【詩】消えない

背伸びして両手を広げて 風が僕にぶつかる すり抜けていく 僕らの手拍子を青に聞かせて 靴がついて来れなくなった 勢いを 広すぎる世界を まだあの頃の僕は走っている 【L…

Aoshu
1年前
9

【詩】tulip

そっぽむいて こっちむいて 空みたいなスカートはいて ふらっと歩いて ほっといて 【LINEスタンプができました!】 僕の絵に隠している猫、ニヒルのLINEスタンプを作りま…

Aoshu
1年前
8

【詩】かぜのひ

太陽が僕の中に在る証明書が読めない 激昂する単語帳にライターは愛を綴る 重力を翻した足が自然と涙を流していたり 官僚的な茶柱は偽物の住人を指差して笑う 地球を守った…

Aoshu
1年前
10

【詩】春すぎて

春すぎて まだ暁は見えず 日の香りは 君たちに少し分けてもらおう まだ僕たちの先は見えず そうさあまりに 春すぎて 【LINEスタンプができました!】 僕の絵に隠している…

Aoshu
1年前
6

【詩】雨のまにまに

纏うものを誤った僕の くびもとを冷たく撫でるいじわる 萎らしいふりをしながら 僕の髪を指で巻くのでしょう 大好きな街の景色を薄くしたのも君だろう 片手が塞がる今日の …

Aoshu
1年前
4

世界に一人ぼっち

珍しく好きな音楽の話なんかをしたいと思う。 先に言っておくが、僕は音楽知識なんて何一つないから技術的な解説は何も言えないのであしからず。 【Suck a Stew Dry】とい…

Aoshu
1年前
2

魔女の身支度

以前朝がキライ、なんていう記事を書いた。 朝の身支度は全てが面倒くさい。洗顔、着替え、朝食、歯磨き、髭剃り、髪のセット、日によってはコンタクトを入れる。なんだこ…

Aoshu
1年前
5

つるぎをもって

誰しも少し他人とズレた視点を持っていると思う。 僕は人からよくそれを指摘される事がある。普通はこうするよねって。 僕なりに普通なんじゃないかなとやっているつもりで…

Aoshu
1年前
5

【詩】親友たちへ

ねえ 今日はなにを話そうか 懐かしい煙を燻らせて 泣きそうなくらい悴んだ掌に 肩を組んだ初めての場所に 僕らずっといるんだって 誓い合った続きの一つ一つを 僕らそれぞ…

Aoshu
1年前
9

生活ギライの秘密基地ぐらし

生活に必要なものは人によって変わり、こだわりもそれぞれあるだろう。 テレビは必須!布団よりベッド!ソファーは革製のものがいい!とか。その人の「世界」を垣間見るよ…

Aoshu
1年前
2

【詩】とんでけよいたいの

とんでけよいたいの ひっついたり許せなかったり 心辺りをくしゃくしゃにしたひるひなか 美しい青の移り変わりを あなたの瞳に映した僕の背に見ていた 心当たりの燈を消してから また好きになろうよ なってみようよ 錆びついた紙飛行機にのってあの瞬きへ 更に先の方へさ 【LINEスタンプができました!】 僕の絵に隠している猫、ニヒルのLINEスタンプを作りました。 ちょっとふざけた彼のスタンプを、あなたの日常に連れていってやってください。 ご購入はこちらから↓

【詩】イヤーカフ

イヤーカフ はらり焼けた皮が皿に触れる ぽとり夏に泣かされた体から涙が滴る くるりを流したイヤホンをクビにして居場所を奪うイヤーカフ まもり忘れた約束に ひとり笑っちゃったんだ 【LINEスタンプができました!】 僕の絵に隠している猫、ニヒルのLINEスタンプを作りました。 ちょっとふざけた彼のスタンプを、あなたの日常に連れていってやってください。 ご購入はこちらから↓

くつを編む

親友が父になった。 「結婚して相手の実家が近い場所に引っ越す」という報告を聞く予定だった僕ともう一人の親友は唐突に告げられたその事実に漫画のようなリアクションをして、いい年こいて大きな声を居酒屋に響かせてしまったのはいい思い出だ。 少し離れた場所に写った彼は、一歩一歩、より人生をゆっくり大切に歩んでいるような気がした。 なんだか羨ましかった。 彼は名前を考え始めた。 名前が決まるという瞬間が僕は好きだ。 まさか大事な親友の子供の名前を聞ける日が来るとは思わなかったが。

【詩】悪夢

悪夢 明ける気のない夜に 止まってしまった内臓の慣性に嘔吐いて ゴブランのような肌 歪む視界の隅に 春が見えたら 心無い夢を見ているだけだよ 【LINEスタンプができました!】 僕の絵に隠している猫、ニヒルのLINEスタンプを作りました。 ちょっとふざけた彼のスタンプを、あなたの日常に連れていってやってください。 ご購入はこちらから↓

春すぎて

春眠暁を覚えず、とはよく言ったものだ。 まあ僕は季節問わず暁なんて忘れた頃に寝床を這い出すのだが。 会社を退職してから怠惰な生活が続くようになったと思う。 春の心地よい気候もまた外へ赴く気持ちをそれとなく布団に向かわせる。 偶に外に出ると、野良猫たちはお日様の恩恵をたっぷりと全身にまとい、忙しなく歩く生き物たちを尻目に道端に落ちている。 その光景にふと言葉が溢れる。 「春すぎるなぁ・・・。」 【春すぎて】という詩を書いた。 春が過ぎて、まだまだ眠い日々が続く。 温かい

個展【あおい詩しゅう】

2023年10月、おばあさんの知恵袋(東京・国分寺)にて、 Aoshu個展【あおい詩しゅう】 を開催します。 絵本に囲まれた珈琲の美味しい場所で、お会いできるのを楽しみにしております。 Aoshu Aoshu個展 あおい詩しゅう 2023年10月11日(水)~2023年10月15日(日) おばあさんの知恵袋 営業時間・11:00~22:00 国分寺駅南口より徒歩5分

【詩】消えない

背伸びして両手を広げて 風が僕にぶつかる すり抜けていく 僕らの手拍子を青に聞かせて 靴がついて来れなくなった 勢いを 広すぎる世界を まだあの頃の僕は走っている 【LINEスタンプができました!】 僕の絵に隠している猫、ニヒルのLINEスタンプを作りました。 ちょっとふざけた彼のスタンプを、あなたの日常に連れていってやってください。 ご購入はこちらから↓

【詩】tulip

そっぽむいて こっちむいて 空みたいなスカートはいて ふらっと歩いて ほっといて 【LINEスタンプができました!】 僕の絵に隠している猫、ニヒルのLINEスタンプを作りました。 ちょっとふざけた彼のスタンプを、あなたの日常に連れていってやってください。 ご購入はこちらから↓

【詩】かぜのひ

太陽が僕の中に在る証明書が読めない 激昂する単語帳にライターは愛を綴る 重力を翻した足が自然と涙を流していたり 官僚的な茶柱は偽物の住人を指差して笑う 地球を守った三半規管があみだくじを進んだ 夢は瞼の裏か時間の行く末か 買い物に行くならスポドリをください 【LINEスタンプができました!】 僕の絵に隠している猫、ニヒルのLINEスタンプを作りました。 ちょっとふざけた彼のスタンプを、あなたの日常に連れていってやってください。 ご購入はこちらから↓

【詩】春すぎて

春すぎて まだ暁は見えず 日の香りは 君たちに少し分けてもらおう まだ僕たちの先は見えず そうさあまりに 春すぎて 【LINEスタンプができました!】 僕の絵に隠している猫、ニヒルのLINEスタンプを作りました。 ちょっとふざけた彼のスタンプを、あなたの日常に連れていってやってください。 ご購入はこちらから↓

【詩】雨のまにまに

纏うものを誤った僕の くびもとを冷たく撫でるいじわる 萎らしいふりをしながら 僕の髪を指で巻くのでしょう 大好きな街の景色を薄くしたのも君だろう 片手が塞がる今日の いつもより楽しげな脚はどこへ行こうか 【LINEスタンプができました!】 僕の絵に隠している猫、ニヒルのLINEスタンプを作りました。 ちょっとふざけた彼のスタンプを、あなたの日常に連れていってやってください。 ご購入はこちらから↓

世界に一人ぼっち

珍しく好きな音楽の話なんかをしたいと思う。 先に言っておくが、僕は音楽知識なんて何一つないから技術的な解説は何も言えないのであしからず。 【Suck a Stew Dry】というバンドをご存知だろうか。 僕が高校生の頃に出会ったバンドだ。彼らの曲は憂鬱な気持ちやネガティブな思考なんかを歌った歌詞が多い。日本語での歌詞はよりそれが伝わりやすく、共感して聴いている若者も多かったのではないか。 彼らの曲に『世界に一人ぼっち』という曲がある。 どうにも僕はこの曲を初めて聴いた時から

魔女の身支度

以前朝がキライ、なんていう記事を書いた。 朝の身支度は全てが面倒くさい。洗顔、着替え、朝食、歯磨き、髭剃り、髪のセット、日によってはコンタクトを入れる。なんだこりゃ。 やるよ?やるけどこれは面倒くさい。そんな事を言うと、 「世の女性達はもっと大変なんだぞ。」 と、しょっちゅう言われる。それもそうよな、大変なんよな。 女性のお化粧というのは本当に凄いと思う。自分のコンプレックスを理解してそれに対して方法を考える。美意識を持つということは自分を理解するということなのだろう。 自

つるぎをもって

誰しも少し他人とズレた視点を持っていると思う。 僕は人からよくそれを指摘される事がある。普通はこうするよねって。 僕なりに普通なんじゃないかなとやっているつもりでも割とズレたことをよくやっているらしい。洗濯機は早々に買うらしい。ほう。 子どもの頃、学校なんかは特にそういうことを言われる場所だったと思う。普通そうはならない、普通にやれよ、同じようにやれば。たくさん言われてなんか難しかった。 でも、そのズレた視点を個性として受け入れられるようになれたのだ。 美大なんて個性の掃き

【詩】親友たちへ

ねえ 今日はなにを話そうか 懐かしい煙を燻らせて 泣きそうなくらい悴んだ掌に 肩を組んだ初めての場所に 僕らずっといるんだって 誓い合った続きの一つ一つを 僕らそれぞれ重ねて 止まるまでもう少し進めそうだ 僕が君たちをこう呼んだら 同じ言葉で呼んでくれるかい 【LINEスタンプができました!】 僕の絵に隠している猫、ニヒルのLINEスタンプを作りました。 ちょっとふざけた彼のスタンプを、あなたの日常に連れていってやってください。 ご購入はこちらから↓

生活ギライの秘密基地ぐらし

生活に必要なものは人によって変わり、こだわりもそれぞれあるだろう。 テレビは必須!布団よりベッド!ソファーは革製のものがいい!とか。その人の「世界」を垣間見るようで、人の家に遊びに行くのは結構好きだったりする。 そこで僕の「世界」はというと、『足りないものだらけ、満たされるものだらけ』といったところだ。 僕は生活が苦手だ。自炊はできない、整理整頓は苦手、皿洗いはたまり、公共料金の支払いは余裕を持って行えない。普通が苦手で人が生きていく上で当たり前にする日常生活の行動全てがめ