無形の時間が柔らかさ・あたたかさを育む
おはようございます。
朝っぱらから豪快に万年筆のインクを手にぶちまけたヒミツキチ森学園のあおです。
さて、このnote投稿は毎週2回一筆書き(メモなど取らずに構成せずに)で書くのがここ2年ほど習慣となっています。
水曜日は書こうと思っていましたが、学校見学が入っており時間が取れず飛ばしてしまいました。たまにこんな回があることはご愛嬌。
さて、今日は「無形の時間が柔らかさ・あたたかさを育む」についてです。
それではどうぞ!
年4回のバースデイ催し
ヒミツキチ森学園のイベントプロジェクトの中でも、ボクが一際好きなもの、それがバースデイ催しだ。
俗に言う誕生日会。年に4回、3ヶ月に1回、その期間の誕生日の子達を祝う会だ。
このバースデイ催しは、開校当時からずっと続けている。
だってそれは一人ひとりのルーツを知ることにつながるから。
学園に通う子たちと出会うのは、早くても年長、大体が1年生の入学時。その子たちがそれ以前にどんな生を受けて、どう愛情を注がれてきたのか、ボクらは心から知りたいと思う。
だって、友達のことを知るのに、その子の「それまで」を理解しておくのはとても重要なことだから。
一般的な誕生日会というと、ハッピバースディを歌って、出し物をして、終わる‥そんな感じかもしれない。
ヒミツキチ森学園のバースデイ催しはそれとはちょっと異なる。
どんな点が異なるかを説明しながら、なぜその子のルーツを知ることが大事だと思うのかを捕捉できたらと思う。
「家族から」でルーツを知る
「ミセスみちこの読み聞かせ」という入学者の子がバースデイを迎えた時には、その子にぴったりの1冊を、理事のみっちゃんが読み聞かせしてくれるというコーナーがある。
その子に対するイメージが、大人によっても違うのを実感できて、非常に好評だ。
数年かけてアップデートしてきて、続いているのが「家族から」。
そう、ボクらのバースデイ催しには、必ず誕生日の子の親に参加してもらっている
できるだけにはなるが
各学年によって、家族からの内容が違う
家族が、その子を表す「もの」を持ってきてもらう
家族に、自分のルーツをインタビュー
子どもが家族の紹介をする
親に手紙を書く
親の得意料理を聞き、自分でも作ってみる
将来の夢や、こんな人になりたいを発表する
②や④は学校でもやると思う。授業の中にも組み込まれているので、小学校の先生ならうなづいてくれるはずだ。
ただ、他の学年の「家族から」もすごくいい。
子どもたちが今まで大事に育てられてきていること、愛情に溢れていることが、その場に共有されていく。
愛が場に刻まれていく…
文字だけ聞くと、90年台のトレンディドラマのようになり恥ずかしいのだが、この刻まれていく感覚が大事だと思っている。
さらには、「お楽しみ」という名物コーナーがあり、普段はできないことを、誕生日催しの日にするのだ。
みんなでかき氷を食べたり、ケーキを焼いたり、いろんなことを企画する。
食べ物系に偏った時は、遊び系に移ったりする。今回は、近くの公園で、ナーフとしっぽ取りを楽しんだ。
そこでも誕生日の子たちの想いをよく聞く。
今回は、7〜9月が誕生日の子たち。だからこそ、その子たちの想いを優先して聞いていた。でも、優先するだけではなく、その想いに応えつつも、自分たちがやりたいことも大事にしている…そんな文化がヒミツキチにもあるのだ。
自分と同じように他人を愛せるか
つまり、ボクらのバースデイ催しは、
「お互いのルーツをしり、大事にされてきたことを感じながら、相手をリスペクトする心を育む」
そんな機会になっていると思う。
日頃、喧嘩する友達が、親に甘える姿、親と一緒にはにかみながら発表する姿を見ると、
「あぁ、なんかいいなぁ」
ってなる。
そういう暖かさは、自分の家にも確かにあることに気づく。
そうなると、ちょっと友達にも優しくなれる。バースデイ催しの後の時間っていうのは、その子へのお祝いの気持ちに混じり、リスペクトする気持ちがよく見れるようになった。
あの子もあの子も、大事にされながら育って今ここに立っているんだ…
そんな「当たり前」に気づく時間だとボクは思っている。
自分と同じように他人を愛せるか。
そしてそんな他人と一緒にいる空間の中で、お互いを大事にしていくにはどうしたら良いか。
そういう道徳でもない、無形の時間が、このバースデイ催しには溢れている。
言葉に表現しにくい、無形の時間こそが、ヒミツキチ森学園の柔らかさ、暖かさになっていると思う。
今日もお読みいただきありがとうございました!
10月7日が運動会。
午後は一般の方も参加できまーす。ぜひぜひ!
日頃の雰囲気をヒミツキチに通う親と共に!
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