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【母、参戦!】ホットドッグ食べ比べ【チェーン店3種】  


 ドトールのホットドッグが上手いらしい、というのが大好きなユーチューバー、ケビンズイングリッシュのなかで出てきた話だ。パン、ソーセージ、粒マスタードだけで構成されたホットドッグは他の豪華なホットドッグを押しのけて第一位に躍り出ていた。
 ドトール、そんなの近くにめちゃくちゃあるじゃないか。動画のなかでは都会にしかないホットドッグも取り上げられていたが、ここ長崎の地でも三種類のホットドッグを見つけることはできた。
 母を巻き込み食べ比べを此処に開催する。母も大好きなユーチューバーのまねっこである。



 「Kevin's English Loom」というユーチューバーが大好きで、その名の通り、ケビンさんの英語教室みたいなかんじの内容。もちろん言語としての英語に着目した動画のときもあるし、アメリカ出身で中学校ぐらいまでアメリカで過ごしたケビンさんがアメリカの文化を紹介する内容のときもある。動画はケビンの他に、フランスに留学していた日本人のやまちゃん、外国に住んだことはない日本人かけちゃんの三人で構成され、みなそれぞれ感覚やイメージを言葉にして細やかに伝えてくださるからとても面白い。アメリカにとってのハンバーガーとヨーロッパにとってのハンバーガー、日本人にとってのハンバーガーは全然違う。その感覚の違いをお互い受け入れて興味深いものとして話し合っているのは、動画を観ずともラジオのようにさえ聞ける。なにより三人わちゃわちゃ仲良くしていて楽しそうで微笑ましい。
 わたしは五歳の頃に一年間イギリスに住んでいた経験がある。そりゃ記憶は薄れつつあるが、ふんわりそのときの肌感覚を覚えていた。そしてそれをキッカケに外国に関わりがあるよう選択して生きてきた。だからなお、ケビンたちが他のふたりにも感覚が伝わるように言葉を尽くしているのはintrestingの意味で面白い。
 その感覚を落とし込むように真似てみる、なんてかっこいいこと言いたいけど、まぁホットドッグ、純粋に気になるじゃあないか。
 
 さて、それで今回長崎で集められたホットドッグはこちらの三種類だ。

・ドトール
・サンマルクカフェ
・モスバーガー

にょーーーーーん!


 そう、地元民はお察しだろうが浜の町アーケードで買い集めたものだ。駅まで頑張っていってミスドのを買う元気はなかった。でも量が足りないだろうから甘いパンも買って帰宅。暖かいミルクティーを煎れて、ホットドッグは真っ二つに切った。これで準備は万端だ。

 母と手を合わせて「いただきます」。でも自宅なのでお行儀などいざ知らず、ひとくちずつ齧る。
 まずは期待大の一番星、ドトールから。
 
 がぶり、もきゅもきゅ。
 味が濃い、濃いぞ!
私「ソーセージしょっぱいね」
母「パンが美味しい」


どシンプル、溢れ出る自信!

 ホットドッグ、正式な商品名はジャーマンドッグとして売られていただけあって、ソーセージに力が入っている。ドイツを名乗るだけのことはある。肉感の強い香辛料の効いたソーセージに酸味のマスタード。パンは固さのある、なんだろう、スーパーに売ってるバタールぐらいの硬度。シンプルだからこそ単純な旨味が強い。これがなんと二九〇円なのは驚きかも知れない。今日びパン屋のパンはどんどん高くなっていって三〇〇円は超えるのが当たり前になってきている。それがこの安さ。こんなシンプルのくせに高いの?!と初見の人が手を出すのを躊躇う心配もない。
 なるほど肉がうまいからケビンが絶賛していたのも納得だなと母と話した。ケビンはジューシーなお肉が好きだ。


 それでは次にサンマルクカフェ。
 これは「香ばしチーズ&ホワイトソースのやみつきグラタンドッグ」というやつだ。なんだかてんこ盛り過ぎて番外編感がすごい。三分の一でチート技の使い手が出てきてしまったのは浜の町アーケードですべてを済まそうとしたこの親子の落ち度だ。出来るだけ公平な気持ちで行こうと頷き合う。

 がぶっ、じゅわ!
母「うまいに決まっている」
私「そりゃあそう」

カリジュワッッッ!が視覚でわかる

 ケビンたちも言っていた。うまいに決まっているものしか載っていない。バゲットのように噛み応えのあるパンにソーセージ、クリームソースにチーズがこんがり。おいしいに決まっているのだ。ドトールの横に置くと豪華すぎてどうしようという気持ちになる。その代わり値段は四〇〇円。でもこれひとつでかなりの満足感だから、小食めのひとならこれとカフェオレぐらいで足りるかもしれない。齧り付くたびにホワイトソースとソーセージの肉汁がじゅわっと口の中に広がって幸せだ。
 母「でもやっぱ番外よね」 
 認めよう、番外編だ。でも、ほんとにうまい。


 さてさて、最後のモスバーガーだ。
 実は私のなかで一番の有力候補だ。なんたって過去に友人とおこなったバーガー食べ比べでは個人的一位はモスだった。モスのバーガーはバランスがいい。いつ何時でも食べられる気がするが、果たしてホットドッグでは如何に。

 かぶり、もぐもぐ。
私「あーー、これよこれ。おいしい」
母「王道だ、タマネギ載ってていいね」
私「これぞ想像通りのホットドッグ」


ひとりだけ箱入りジャン!!!

 そう、モスのホットドッグにはバーガーでもおなじみのトマトソースがかかっており、そのうえに刻んだタマネギが散らしてあった。ソーセージは三店舗のなかで一番ふとくてパリッとしている。味自体はストレートに肉なかんじで、ドトールに比べればあまり香辛料ぽくはない。でもそのソーセージの単純さとふっかふかで心許ないくらいなパン、トマトの安心感。これぞ私が想像するホットドッグですよと右腕を空に突き上げた。良い意味でちょっと安そうなかんじ。このホットドッグのイメージはどこから来たんだろう。源流がわからない。でも思ったものが思った通りに、押さえて欲しいポイントをしっかり押さえて出てくるのは心強い。日本人の想像するホットドッグってコレじゃないかな?どうなんだろう。他の日本人の皆様に聞きたいし、他国のホットドッグのイメージをもっと知りたい。ちなみにモスは三九〇円。

 結論、全部うまい。
 三種類ということもあってか、三者とも個性の方向性がまったく異なる方向を向いていたために同じ土俵に載せるのが気まずい。
 でも一応始めてしまったものの責任として選ぼう。個人的ベストはやっぱりモスだった。

指の跡が戻らない愛おしさ

 たぶんモスの店の味付け自体好みなのだろう。わたしは野菜がとてもすきなので、ソースとかには出来るだけごろごろ野菜を感じたいタイプだ。

 範囲が浜の町アーケードと狭すぎたので、次回は出張福岡旅でもしてもっと色んなホットドッグを食べたいものだ。

 でも福岡行ったら博多ラーメン食べるだろうな…。
 

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