深海にある銀河のゆめ
京都の友人が、夢を調合して薬を処方してくれた。
本当にすごくきれいで、光へ透かしてずっと眺めてたい。送ってくれた封筒を開けて驚いてしまった。こんなにきれいに作れるなんて、魔法使いかもしれない。
彼女と行った桜の花びらの舞う水族館の記憶がよみがえる。そのこともまたnoteに記録しておこう。
KISSxxxxの水族館の溺死しそうなカノンとかめのちゃんの話が好きだった。あの日きっとおなじ物語の中に居たなぁと思う。彼女との記憶はぜんぶKISSxxxxみたいだ。
紫の匂いのする眠り袋を送ったことがあったっけ。
通ってる病院の近くにある薔薇園で見つけて、KISSxxxxのやつだ!って感動して送った。
贈って貰った深海の薬で、おなじ夢がみられそう。
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いっしょにお祭へ行って、色とりどりの金平糖や星型のラムネを掬える量り売りの夜店に立ち寄りたいな。彼女はいつも夢みたいな色をしている。
子供騙しみたいなことをして、夢で時間を消費し尽くしてしまいたい。
はじめて一緒に行った海辺で拾った貝殻と硝子片や、おなじ店で買った鉱石がきらきらするのを、今も部屋で眺める。
長野まゆみや宮沢賢治で覚えた、たくさんの石の名前が、あの店にはたくさんあって。どこかの教授か地質学者みたいな叔父さんが、従業員に産地を訊いて石のケースを覗き込んでた。
思い出で眠るように溺死できればしあわせなのになぁ。
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