#41 蝶の唄は蜂 Co shu Nie ー7 Deadly Guilt in Zepp Diversity ー
久しぶりです。ってよく書いてる。
書きたいことができたから散らします。
Co shu nieというバンドがいる。
本当はドイツ語表記で、oとuにウムラウト(2つの点)が上に着いてる。
特にバンド名自体に意味はないらしい。造語だそうだ。
トリスタン・ツァラが彼の突き動かされる計画的衝動-あらゆる文脈の破壊と再構成-に”DADA”の名を冠したことを思い出した。
以下、コシュニエと書かせてもらう。
今日、コシュニエのライブを観に行った。お台場にあるZepp Diversityが会場だった。
実は開演時間を間違えた。1時間遅く始まるものとばかり思い込み、一応ちょうどくらいに着いていたのだが、確認せず本屋を彷徨った。マジでBAD。何してんだの極み。30分遅れくらいで入場。
席は2階席の中央付近で、1階のスタンディングとはまた違う落ち着いた雰囲気で観てる人が大半だった。
まず入って驚いたのは超満員のハコ。
自分がチケットをかなりギリギリに購入したので、ちょっと侮っていた。すごい熱量だった。
今回のライブは2年半ぶりの最新アルバムの発売に伴った東京・大阪の2公演ツアー。
男女比がかなり1:1に近いように見えたし、グッズを身に纏っているファンの多さたるや。
元々あるアニメの主題歌で認知し、そこからたまに聞いていたのだが、最近Instagramでライブの映像を小出しにしていたところからどっぷりハマった。
Vocal中村未来の創り出す世界観ももちろん愛おしいが、何よりその歌声、生でのパフォーマンスの迫力を想像させる圧倒的な歌声に魅了された。
いざ相対した中村未来の歌声はただ美しくて儚かった。芯のある強くて伸びやか。舞う。舞いながら歌う。蝶だ。かと思えば、強かで人の心を自然と穿つ。ライブハウス、その楽器隊の奏でる音色が心臓を震わす。文字通り震える。ライブハウスに行かなきゃわからない感覚。本当に心臓が震える。その脈動がわかる。常に赤い河川の終着地、彼岸の花の種が巣食う場所。川のせせらぎに激流が混ざる。耳から、目から、指先から、数多の人の肉体を反響し音が伝う。刺された、そう感じる。耳が、心臓が。しかし、どこか心地いい。蜂に刺されたことはない。しかし、こんな痛みなら刺されてみたい。猛烈な才能にただ嫉妬する。そういう痛みがある。いつか直視することに耐えきれなかった時に、アナフィラキシーショックで死ぬのかもしれない。
まだ僕は生きている。
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