全て移ろう中で
つい先日まで暑い暑いと半袖で過ごしていたのに、ふと気付くと気温は一気に晩秋レベル。このまま冬になってしまうのかと思いきや、ここ数日ようやく10月本来の晴れ間が戻った。ただ、10月本来とか言ってもこちらが10月10日は晴れの特異日とか昭和の記憶を引きずっているだけで、10月にしてみれば私だってどんどん変わっていくんだから勝手に私を決めつけないで! ってところかもしれない。バタバタと衣替えをしたら、これあったのか!という発見があり、あれが無いなあという失望もあり、コロナの間に断捨離をして以降どうも記憶が曖昧なのはやはり寄る年波か?
ようやく新米が届いたので精米して親戚等に送る。ヤマトでお米だけだと安く送れるキャンペーンをやっていて、手書きの伝票を出したらカードで入力印刷した伝票が対象とのこと。さては手書き伝票一掃キャンペーンだなとは思うものの、1件500円位違うので背に腹は代えられない。諦めて入力を開始するけれど、端末が限られるので次の人が待たないか気にかかる。隣りではお店のスタッフが年配客のヘルプに追われている。しばらく混乱は続くだろうけど、こうやって少しずつ時代は変わっていくわけだ。
今年から会社が通年オフィスカジュアル可となって、夏の間ポロシャツで過ごしていたら、寒くなって長袖となったらシャツやスーツがいつの間にか窮屈なものになっていた。つくづく人は安きに流れるもの(私だけか?)とは思いながら、サラリーマン生活の先も見えてきて今更スーツ類に投資する気にもなれず、オフと兼用出来るようなものに少しずつワードローブの組み換えを始めてみようかと。先ずはジャケットの下に着るニット辺りからか? こんなところでも時代は少しずつ。
いい事ばかりではないけれど、好むと好まざるとに拘わらず時代や世の中は常に揺れていて、変化は誰も気付かないうちに起こっていることもあれば劇的に動くことも。虚しい抵抗をしたり、呆気に取られて立ち尽くしたりしながらその変化を眺めていると、時には変わらないものにすがりたくなったりもする。長雨の雲がようやく切れて久しぶりに顔を出した月は、この間新月になったばかりと思っていたのにいつしか上弦を過ぎて、明後日に迎えるのは早十三夜とか。