苺のショートケーキ #1
こんにちは、元パティシエ女そーちぃです!
パティシエ知識を活かしてケーキ1つ1つをオタク目線で掘り下げて★5段階で勝手に評価していきます。
アオリンゴバナナを読んだ後、ケーキを選ぶ時間や食べる時間がちょっと楽しくなれば嬉しいです。
今回は "苺のショートケーキ #1 “
pâtisserie KOMORUの苺ショート
パティシエ時代
「初めて行くお店ではとりあえず苺のショートケーキを食べてみれば分かる」
と、上司によく言われていました。
何が分かるんだ???と思っていたけど
実際に色んなところのショートケーキを食べてみるとそのお店の味もデザインもこだわりも全部詰まってるのが"苺のショートケーキ"なのかなと思います。
まずは苺のショートケーキだけに関わらず
ケーキ全般に言える定番の5項目を評価
そこに加えて"苺のショートケーキ”だけに言える4項目を評価していきます。
pâtisserie KOMORU
定番の5項目
①ショーケースの並び方 ★★★★★
まずショーケースに並んでいるケーキを見るとき、1番手前の商品と1番後ろの商品が同じぐらい綺麗な状態だとケーキの管理しっかりしてるお店なんだろうなと思います。
1番綺麗なものを手前に置いて、あまり状態の良くないものを奥側に置いてあるお店もよく見ます。
こちらは並んであるケーキ全てとても綺麗。
②見た目の第一印象 ★★★★☆
ショートケーキの仕上げはシンプルに大きな苺が
どーーーんと1つ乗っているものでハリがあって美味しそうな苺です。
生クリームもつやがあって絞り方も綺麗。
③どの角度から見ても綺麗か ★★★☆☆
先端の部分の生クリームがかけてしまってます
ホールケーキをカットするときにこの真ん中の部分は包丁の入る回数が1番多いのでこのようにクリームが欠けてしまったりします。
仕方ないし特に問題は無いけど先の先までクリームが詰まってたほうが綺麗だし嬉しいですよね。
最後にフィルムを巻く時に少しクリームを足して修正してあったらいいな〜〜と。
④フィルムの巻き方 ★★★☆☆
ケーキを仕上げて、カットして、フィルムを巻く
パティシエになりたてて最初に叩き込まれた仕事はフィルムの巻き方でした。
それまではケーキを食べる時にフィルムの事なんて気にした事もなかったけど中々奥が深いです。
フィルムを巻くまでの作業がどれだけ丁寧で綺麗でも巻き方が雑になってしまうだけで商品価値が下がってしまうからフィルムを巻き終わるまで気を抜けません。
コモルさんのショートケーキのフィルムの状態は気になるところが何点かあったのと、凄く綺麗な部分ありました。
先の部分のフィルムがたるんでしまってます
ケーキフィルムは、ケーキのカット面が空気に触れて乾燥しないようにする仕事をしているのでケーキに密着していないと意味が薄まっちゃう。
特にこの1番端っこの部分はどうしてもたるみがちです。
もうひとつが
細かっ!!!!!!ってなると思いますが
この巻き始めと巻き終わりのフィルムの高さが真っ直ぐになってるととても綺麗です。
こんなとこ見たことないと思うけどここが揃っていると何故か凄くまとまって見えます。
コモルさんはぴっっっっったり揃っていて
個人的にすごくおおお〜〜ってなりますね
⑤フィルムの最後の切り口 ★★★☆☆
ケーキフィルムって元々結構長めで、それをケーキのサイズに合わせてお店でカットしている所が多いと思います。
よく切れるカッターで少量ずつ丁寧にカットしないと切り口がグチャグチャだったり斜めになってしまったりします。
なのでフィルムを剥がして最後のところを見てグチャグチャっとなっていると少し残念に思います。
コモルさんはそこまで気になるほどではなかったけど少しふにゃふにゃ〜となってしまってるかな。
苺のショートだけの4項目
①主役、苺の裏側のあれこれ ★★★★★
苺を取った後に底なんて見ないと思いますが見てみると結構色々あります。
コモルさんのショートケーキはすごくきれいなもので切り口も綺麗で水分も出てなくて苺もしっかりとハリがあるものでした。
切れ味の良くない包丁で切ったり切り方が下手だと苺から果汁が出てベチャッとなってしまっている時があります。
苺を取ったあとの面が赤く染みてしまっていたりとか。
あとはいちごのヘタが綺麗に切れてなくて硬いところが残っていたりヘタの切れ端が付いてしまっていたり。
ちなみにわたしは苺のショートケーキの苺は1番最初に食べるタイプです。
②サンドのクリームの状態 ★★★★★
ショートケーキにサンドされている生クリームは
カットするときに切りやすいようにとか、上からスポンジや苺が乗っても崩れにくく丈夫な状態を保つために外側に塗られているものよりも硬めに立てられた生クリームが使われてます。
ですが、生クリームは硬く立てすぎるとボソついてしまって口溶けが悪くバターっぽくなってしまうので食べた後にずっと口の中に残ってるような感じになってしまいます。
コモルさんのショートケーキは、サンドされている生クリームも口溶けがよく滑らかな状態でスポンジとも一体感が生まれていてとてもよかったです。
③サンドの苺の状態★★★☆☆
これはお店によると思いますが
サンドに使う苺は上の飾りに使っているものほど見た目を気にする必要がないので多少傷があったり値段の安い苺を使う場合が多いと思います。
あとは飾りに使っている苺とは違って生クリームに覆われているので食感がふにゃっとなってしまいがちです。
薄くスライスされている苺をサンドしてるショートケーキだと余計にふにゃふにゃしやすいので私は大きな苺がサンドされているショートケーキの方が好きです。
コモルさんのショートケーキは大きな苺を丸ごと使っているタイプで食感も全くふにゃふにゃしてなくて美味しい苺だったのですが、カットした場所の問題だと思うけど苺があまり入っていない部分だったのが残念でした。
スライスした苺よりも丸ごと大きな苺を使う方が敷き詰めるのが難しいので仕方ないところではあります。
④スポンジとクリームと苺のバランス
★★★★☆
(これは完全に好みの問題です)
苺のショートケーキのクリームとスポンジと苺の割合は、お店によって本当に全然ちがいます。
コモルさんはスポンジが3枚で生クリームだけサンドしてある段と生クリームと苺(まるごと)をサンドしてある段の2段タイプ。
このように1段薄めにクリームをサンドしてあると、よりしっとり感じてケーキの一体感が増すんじゃないかなとおもいます
これに関しては完全に好みが出てくると思いますが、わたしはこのタイプの大きな苺が丸ごとどーーんと入っているクリームが少なめのショートケーキが大好きです。
スポンジ2枚スライスで、間の一段だけにクリームと苺をサンドしてあるショートケーキが多いと思います。
このパターンはスポンジの味もしっかり分かりやすいのでスポンジ好きの方はこっちのタイプの方が好きかも??
総合 ★★★★☆
ごちそうさまでした。
第1回目にしてめちゃくちゃポイント高い
フィルムのところ意外は気になる点ほとんど無かったかなと思います。お店の外観も内観もショーケースの状態もとても綺麗でした。
個人的に凄くタイプのショートケーキでした。
次回は別のお店の苺のショートケーキを
記事にしようと思いますのでお楽しみに!
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