救急車を呼んだ話
2つの話です。
車が一台しか通れない狭い道。
よく使う道である。
ちょうど小学生の下校時刻にぶつかってしまった。早帰りなのか、自転車を引きながら中学生もゆったり歩いている。
参ったな。気をつけなきゃ。
と進んで行くと、道の真ん中に小学生がしゃがんでいる。蟻とでも遊んでいるのか。背中のランドセルには黄色いカバー。新一年生である。
ありゃありゃ。
ちょっと待つが動かない。周りの子もだ。
仕方なく車を降りる。
私「ごめん、ちょっと通りたいので・・・・」
一年生「指が抜けない」
私「へ?」
見るとマンホールの小さな穴にスポット人差し指が入り混んでいる。引こうとするが抜けない。
そのうち
一年生「痛い、痛い、痛いー」
と号泣してしまった。自分の勢いで引っ張りすぎたのか、よくわからないが見ると地上に出ている部分が鬱血して変色してきている。
「どうしよう」
中学生の二人組が心配して寄ってきたが、あとは自分の家から見ている大人しかいない。
後ろから車が来てしまうし、自分の車もどこか端に寄せなければならない。
男の子に保護者のことを聴く。家は近いらしいが母がいるのか、連絡先などパニックで詳細が聞けない。
指を長時間このままにして、今後のこの子の指に支障がでたら不味いのではないか。
ここで私は救急車を呼ぶことにした。
駆けつけた救急隊によって、マンホールの切断はしないまま指を抜くことができた。骨折等が懸念されたため、救急車に乗って行った。その子の友人がその子の母を呼びに行き、救急車で運ぶ場面に間に合ったため、私は同行しなかった。
後から私の連絡先を聞いたその子の母から、家までお礼に行きたいと連絡があった。もちろんそんなことをしてもらうことはないのでその電話でお気持ちを頂いたのだが、それは別として、私がもっと力を入れて引き抜けば良かったのかな?などとも思ってしまう。
第一子だったり、先の行動が読めない年頃の子育て真っ最中のママ達は、こんな風に迷う場面がきっとたくさんあるのだろうなと思う出来事だった。
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信号を右折したところで私の前の前の車が立ち往生した。私の前の車は追い越し通過していく。
私も追い越しながら横を見ると横断歩道のほぼ中央に人が倒れていた。
車を停車できる位置にとめてその場に行く。
接触事故を起こした車の運転手は狼狽するのみ。通りすがりの男性が、倒れている人を道まで運ぼうとしている。
でも動かして良いものか。そばに2~3人いるが何をしてよいかわからない。
まさにあの救命講習のリアル場面だった。
講習では、イニシアチブをとる人がいて、
「あなた、救急車を呼んでください」
「あなた、警察に電話してください」
となるが、そんな手際よくいくはずもなく。
「私、救急車を呼びます」
と電話をかけた。
そのあと救急車と警察が来るまで待機し、事故を聞かれたが、私は目撃はしていないのでその旨を伝え帰宅した。
本当にとっさの判断はむずかしい。
まず、路上に倒れた人の安全も確保しなければならないし、頭などを動かして良いものかもわからない。
その場所を頻回に通るので、身が引き締まるとともにその場面が頭によぎる。
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いざというときのために、もらいものの
心配蘇生法の大きめのハンカチ
は車に入れ、
人工呼吸時に直接口をつけないマスクのキーホルダーを家の鍵につけている。
大きなハンカチは海や川、山などのレジャーに良いのではないかと思う。いざというときネット環境がないときもあるし、てんぱって検索ができないこともある。布は、三角巾の代用や止血にも使える!!
どちらも頂いたものなのだが、ネットで類似品がないかみたところ、人工呼吸携帯マスクは見つけたが、心配蘇生法のハンカチは見つけられなくて、変わりに応急てぬぐいがあった。
使わないことを願うし、そんな場面に遭遇しても何もできない気持ちがするけどないよりもっていた方がよい気がする。
こちらはこの逆
救急車で運ばれた話|青りんご|note(ノート)