介護職って給与低いよね。年収をどうやってあげるの?複数社経験した介護士のお金事情と事例。
措置の時代から介護保険制度が始まったばかりの10年以上も前のお話からです。
私の介護士としての始まりは、グループホームの介護士をからでした。
その時は、手取り12万。夜勤を6回〜7回していたと思います。ボーナスもほぼなかったので、年収だと200万と少し。今思うとめちゃくちゃ低賃金だったとゾッとします。若いって無知ですよね。
その次が特別養護老人ホーム。
そこは、昇給もなくユニットリーダーになって、はじめて5,000円の手当がつく程度で、夜勤を4〜5回して手取り15万円程。
数年経ち、国が処遇改善加算をくれるようになりました。初期は、今程もなく1万円超えるくらいだったでしょうか。それでも税金も引かれますし、ユニットリーダーをしていても年収310万円。
その頃、どうやって一人暮らしするんだろうと途方にくれていたのを覚えています。ですが、その頃の私は、介護の仕事のやりがいを感じ、給与はニの次と思っていました。すごくいい経験はできましたが、今思えば時間の無駄をしたような気がしてます。
そして、その時代は、それでもその給与は、良いくらいと言われていました。
ですが、長く会社で働くと転職者がやってきます。なんと、前の会社で年収400万円あって、そのまま入れたと。
あれ?私は、昇給もないですけど、、、
そこで私の中で不満が芽生えました。
もう経験も手に入れたし、長く勤めたから違う会社に行って、給与をあげようと思いました。
私は、辞めることを伝えました。
そしたら、給与を上げるから残ってほしいという言葉。10年いて、全然昇給もなかったんですけど、今更?と思いながらも、すみませんといい断りました。
管理側のお仕事もして、給与を上げるタイミングは難しいですが、最後にそれはないよと今でも思ってます。笑
次どこの会社にしようかなーと思っていた私は、社会福祉法人でも株式会社でも有限会社でも関係なく、給与がいいとこを選びました。そして、経験のない立場や事業所を選びたいなと。あわよくば、東京に本社があるとこを、、、
なぜかというと、地方に住んでますが、都会の水準もあると給与が高い傾向にあるからです。
そして、私は、それなりの責任ある立場になりましたが年収400万円を達成しました。
10年なんだったんだろうと後悔しましたね。
そのくらいの時代になってから、国が施設ごとに年収400万円を超える介護士を1人つくるようにとお達しがありました。
今でも、私が住んでいるところは400万円を超えるのは中々ないようです。(人材派遣の会社や紹介会社が言うには)いって、350万くらいと聞きました。
ですが、年収400万円超えましたが、その会社のストレスに耐えきれず辞めました。さて、どうするか、、、
他の仕事も考えましたが、自分には介護しかないなと思いました。複数社受けて、給与がいいところにしようと思い見学がてら複数社面接を申し込みました。
その中でも、医療法人、社会福祉法人、株式会社を経験してきました。
安定と給与を求めた結果「母体が社会福祉法人で措置の時代からある施設にしよう」と決めました。
なぜなら、医療法人は、基本給与が少ない。
株式会社は、営利目的で第一にお金で営業にばかり目がいっていたからです。それもしょうがない話ではあります。会社の営利を求めるのが社会人だと思います。
また、措置の時代からある社会福祉法人は、お金を持っていると極端なイメージができていたんですよね。そして、昔からあるとこ程、無駄なお金の使い方をしていて、自分を生かせる所があると思いました。
そこで、複数社を同じ時期に面接してもらいました。
年収求める為にどうしよう。
とりあえず、だいたいのことを経験した私は、強みを言えることができるようになってました。ブラックな会社の経験も生きたなと。笑
そして、そこが自信につながり、前の会社ではこのくらいもらっていたので、これ以下だと働きたくないとハッキリ言ううにしてました。あと、複数社受けていたので、このくらい提示してもらったとかいいながら基準を作り、上手く立ち回りながら、面接をこなしていました。
そして、たどり着いたのが初めて年収500万円に届いた会社になります。
そんな経験をした私から年収を上げるにはどうすればいい?についてですが、、、
昇給もない会社、または昇進しても、そこまで給与アップがない会社ならば、在職中に複数社面接をしてみるのも1つの手になると思っています。
今の経験した頭があれば、強みができていた時点でしていたと思います。
正直、介護の世界は昇給もない会社がほぼだと思います。昇給ない会社に給与アップのビジョンがない会社にいるのは、あまり生産性はないのかなと思っています。
しかし、給与アップするための面接をするには条件があります。
それは「経験」です。
下積みは、どのお仕事でも必要です。
ただ単に「ユニットリーダーしました。」「レクリエーション頑張ってました」だけではなく、ユニットリーダーをして、こういった挑戦をしてこういった成功事例がありました。または、こういった取り組みをして会社の営業利益をあげました。
そういった強みを作る必要があると思います。
そして、その会社のニーズに答えられるか。
どんな介護士が必要なのか?を考える必要があります。
ものすごく私の偏見ですぎ、例えば、社会福祉法人に足りない事といえば営業力が足りない。株式会社は、介護の知識やモラルが足りない。そこを会社ごとにリサーチして、会社が足りない部分に自分の強みをアピールできるかが大切です。
殴り書きになりましたが、今の時代は、どこかの県では年収1000万プレイヤーの介護士もいるそうです。メディアで取り上げられている以上、介護の給与もまだまだ上がる可能性があります。
介護の世界は、考えが狭くなりがちです。
「給与が低い」
と愚痴をこぼしてしまうことも少なくありません。
もちろん介護の仕事をする対価は、元々少ないように感じます。国の制度にのっとりながらしているので難しい部分もあります。
介護という感情労働でビジネス感覚が乏しくなります。
そこをもっと強みに変える仕事をしてみませんか?
仕事をしてる以上、営業利益を考えなくてはなりません。その年収に見合った働き方をしているか?
そんな介護士が増えていくと、よりよい介護の世界がみえてくるのかなーと最近の介護施設のお話を聞いて思います。
今後は、将来の年収の為に少し自分磨きをしませんか?
そしたら、また別のやりがいができ、希少なビジネスマンの介護士になれるかもしれません。
年収を上げる1つの方法として参考にして頂ければと思います。