見出し画像

『あかね噺』が令和落語ブームを呼ぶか

週刊少年ジャンプで連載中の『あかね噺』が「次にくるマンガ大賞2022」のコミックス部門3位に選ばれました。

すごいですね。ここまで快進撃とは。連載開始直後から応援していますが、当時の記事を読んでみても、強豪ひしめくジャンプで生き残って欲しいとか、落語演目を必殺技風に使って欲しいとか、完全に大きなお世話といった内容で恥ずかしいです。

なんでここまで評判が良いのか?

①絵柄とストーリーがとても合っている
油っこさのない、スマートで綺麗な絵柄です。丁寧な物語に丁寧な画風が合わさる形で、バランス良く進行していきます。読みやすいんですよねとても。読者を選ばないのはポイントが高い。うちの家族も全員読んでます。

②展開が早い
テーマは正直地味と言ってもいいのに、飽きさせないのはテンポが良いから。本誌では現在、目が離せない熱い場面になっていますが、まだ27話なんですよね。もっと話数があったように思えてしまうくらい速いです。構成力も高いです。

③似たジャンルが少ない
女性主人公の成長譚という時点で少年漫画では珍しいんですよね。しかも舞台が落語でしょう。目を引きますよね当然。『アクタージュ』も人気がありましたし、雑誌に1つは欲しいタイプの作品になってるんだと思います。

④センスが今風
若い世代に刺さってるんですよね。SNSでも「あかね噺で興味を持って落語を聴きに行った!」という若い人の声がありました。監修の林家けい木さんも含め皆さん若いからこそ作り出せるエネルギーがあるのでしょう。

落語ブーム、来るんじゃないですかねそろそろ?

私の地元でも、10年ちょっと前くらいが一番落語が活発だったように思えるんですよ。背景には2007~2008年放送の朝ドラ『ちりとてちん』の人気がありました。

メディアミックスは人気の起爆剤。『あかね噺』が令和初の落語ブームを呼ぶかもしれません。もしそうなったら、私もその端っこに掴まって追いかけたいです。だから、コロナ早く終わって!