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高松🌸春の社会人落語まつり


「高松🌸春の社会人落語まつり」に行ってきました。日本中から有名なアマチュア落語家さんが集まる豪華な落語会で、チラシを目にした瞬間「これは行こう」と心に決めて楽しみにしておりました。

会場は香川県文化会館です。中央公園地下駐車場の西出口からすぐですね。高松に住んでいた頃はよくここに停めて瓦町などへ繰り出しておったのですが、今回はずいぶんと久しぶり。

会場の三階ホールは3分の2くらいの席が埋まる盛況です。コロナがいったん落ち着いて、みんな生の娯楽に飢えてますからね。私もですはい。

受付ですでにネタ帳が公開されておりました。ここで目についたのはやっぱり「幽霊の辻」。小佐田定雄さん作のあの名作が初めて聴けるとあって心の中でガッツポーズしましたですよ。


芸乃虎や志さん『紙屑屋』
日本笑い学会四国支部長でお医者さんをなさってる方です。陽気な歌がバンバン入る、賑やかで楽しい一席でした。

つね吉さん『とら』
ご自身作の「つる」の改作版でした。途中で話が飛んで戻ってくる部分とか、とにかくその自由奔放さにひたすら笑いました。

味付亭紺染さん『手水廻し』
絶品。ズルいくらいキャラクターがハマっております。

ぽんぽん亭遊月さん『幽霊の辻』
枝雀師匠に小佐田定雄さんが送ってお二方の出会いのきっかけとなった伝説の噺。聴けて大満足でした。関係ないですが、遊月さんとは同郷と判明。

浪漫亭来舞さん『鯛』
文枝師匠の名作です。たしか自伝漫画にはコミカライズ版が載っていました。生け簀の親分さんが切ない。

参遊亭小遊さん『金明ちっく』
「金明竹」の改作版ですかね?メインが与太郎でなくおかみさんになっているという、女性向きの噺になっていました。こういう方法もあるのか~。

千里家圓九さん『七段目』
以前に米朝一門会で米團治師匠のトリで聴きましたが、あらためて私はこの噺が大好きだなと思いました。素晴らしかったです。

猪名川亭風鈴さん『義理ギリコミュニケーション』
今回一番ストレートな新作落語でした。調べてみたら桂あやめさん作らしいですね。構成がすごく勉強になりました。

夢見家春木さん『初天神』
おなじみ「初天神」ですが、いつも親子の仕草に笑ってしまいます。凧に父親がついつい夢中になってしまう終盤が好きだなあ。

春日家みっちさん『子はかすがい』
トリは前日がお誕生日だったらしいみっちさんです。最後の最後に人情噺で温かく締めていただきました。

中入りニ回を挟んで三時間でしたが、あっという間に過ぎた印象でした。特に今回はお客さんも笑いも噺の種類も多かったので、「どういう場面で笑いが起きるのか」「どういう箇所をお客さんは好むのか」という「反応」についてじっくりと勉強させていただいたと思います。

やっぱり、動画やビデオを観てるだけでは、笑いのポイントは「自分のだけ」ですからね。台本を書きたいなら、実際に生で噺を聴きに行って、会場の笑いの空気をどんどん感じないといけないなと思いました。当たり前のことを今更言ってて恥ずかしいのですが、やっぱり、現場が一番。

皆さん遠くから高松に集まっていただいてありがとうございました。みっちさんや会場のお手伝いをされていた地元の社会人落語家の方々もお疲れ様でした。また、楽しい会を企画してください。

記念撮影OKだったので、一枚。皆さん良いお顔。