10/27
金曜日。後輩と後輩の嫁と飲んだ。年齢を重ねてから、交友関係が広がるのは嬉しい。一度きりだとしても次があっても、それは等しく嬉しいものだ。仕事の話やプライベートのこと、他愛のないことも沢山喋ったような気がする。
終電を気にせずに飲んで、しこたまに酔っ払い、泡のように記憶を逃した。起きたらしっかり二日酔いだった。
閉じていく関係と開いていく関係。どちらが良いのか、そもそも良し悪しの問題なのか、よくわからない。よくわからないけれど、新しい人と出会うとき、少しだけ自分が新しくなったような気がする。自分が少し揺れる。その揺れを逃がさないように掴んでいけたら、と思う。そしてその揺れが、相手にも何かをもたらしていたら、これほど嬉しいことはない。
進みながら、戻りながら。広げながら、閉じながら。自分のペースを探している。その蛇行する様をいつか自分のペースと呼べると良い。そんなことを思っている。
土曜の夜。tacicaの『After Gold』の視聴会を配信で聴いた。9枚目のアルバム。変わりゆくことやものを、褪せている心の模様を、惜しむようになぞるアルバムだった。生きていくというただそれだけの難しさを難しいままに歌っていた。
またリリースされたらよく馴染ませて、感じたことを綴れたら、と思う。
今週は嫁がよく出掛けていて、その足取りの軽さを嬉しく感じている。だから自分も、というわけではなく、更新されていく美しさを信じたいのだ。生活は続く。成功も失敗も、大袈裟に言えばその連続で。想いは変わる。変わりゆく中に変わらないものがあると願っている。また書く。