売上あげろ!と檄を飛ばすと売上はむしろ下がる。という当たり前の事が分からなくなる瞬間があるよね
売上あげろ!
社内でこのように言った事ある人…多いのではないでしょうか?
この言葉、マジックワードです。相手を思考停止に追い込みます。使わないほうが良いですね。
売上足りてないね。という客観的事実を共有するのは大事ですが、売上あげろ、と相手を強制させるのは逆効果です。
子供の頃親や先生に「勉強しろ!」と言われて、勉強やる気が出ましたか?
平常時(冷静な時)は、当たり前のように分かる話だし、そうだよね。と納得感もあると思います。しかし、緊急時(お金がどんどん減ってる時)は頭に血が上り、視野が狭くなり、ついつい感情的に相手を詰める。
こんなメカニズムで、売上あげろ!って言っちゃうんだよね~。
さてどうしましょう?
別角度からも考察してみます。
最強の組織
最強のチーム
最強の商品
このような言葉を使う人も多いです。「最強」というのは競争のパラダイムです。同種同業のライバルと闘う前提で思考が成り立っています。ライバルより良い・悪い。
子供の頃親や先生に「友達にテストの成績負けてるぞ!」と言われて、勉強やる気が出ましたか?
競争が生存本能という人もいるので、これだと納得感ある人もいるかも…。
本質的に言えば…商売は顧客にどれだけバリューを届けられるか?であって、ライバルどうこうは無関係です。良い商品を持っていても、顧客にとってはNOバリューである。という経験はみなさんありますよね?
最強ではなく無敵をイメージする事です。
とすると、前時代的パラダイムで考える組織論は通用しなくなっている。という事が見えてくるのではないでしょうか?
売上あげろ!ではなく
顧客はどう変化しているのか?と
より強靭な組織を作ろう!ではなく
どうしなやかに変化するのが全体最適化なのだろうか?と
問いのカタチを変化させる事が重要ですね。
この半年で、世界は完全に変化してしまいました。別の星に来ているかのような、漫画で言うパラレルワールドに迷い込んだような。そんな大きい変化です。
変化で失ってしまったものも多いかもしれません。
しかし、もともと我々は借り物の身体で、借り物の中で生きています。
失う前に、何も保有などしていなかったのです。
会社も、人も、お金も、ビルも、家も
保有などしていなかったのです。何を失うことがあるのでしょうか?
感情は痛いほど伝わってきます。人間の感情は尊いもの。それは大切に抱きしめてください。
悲しい
辛い
怖い
等身大の感情を抱きしめられるのは自分だけです。そして、それは売上や利益という前時代的パラダイムでは充足できません。
自分自身と向き合い、自律社会へ踏み出しませんか?