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プロットはGoogleマップだと気づいた話


今まで3作の長編作品(8万字以上)を書いてきました。
3作ともプロットは書かず、キャラと設定をふわっと考えて、あとは行き当たりばったりで書いていました。

何故かと言うと、めんどくさかったからですね
書き方がわからなかったからですね

今回4作目の長編和風ファンタジーに取り掛かるにあたり、初めてプロットを書いてみました。

「プロットなし」「プロットあり」でそれぞれ小説を書いた私は気づきます。


「プロットってGoogleマップだな?」


「プロットなし」で小説を執筆するのは、

駅前にある地図の掲示板を見ながら目的地へ行くイメージ


「プロットあり」で小説を執筆するのは、

Googleマップを見ながら目的地へ行けるイメージ


そう思った理由は3つあって、

・いつでも目的地が分かる
・目的地までちゃんと辿り着ける安心感がある
・寄り道することを恐れなくていい


いつでも目的地が分かる


目的地、つまり小説ではテーマと呼ばれるものですね。

今回書いたのは、「あやかし×人間の和風ファンタジー」で、
テーマは「種族の壁を乗り越えた、2人の恋愛模様」です(王道!)


プロットを書き終えると、テーマを伝えるのに不足している部分が見えてくるんですよ。


「悪役はなぜ主人公を恨んでいるのか」


2人の壁になる悪役の女性がいるんですが、主人公を虐げる理由が描かれていませんでした。ただの薄っぺらい嫌なやつになっていました。悪役を深掘りするエピソードを追加していきます。


「種族の壁にぶつかるシーンがないじゃん」


これはね、びっくりしましたね。致命的だろって。

追加しました。



目的地までちゃんと辿り着ける安心感がある


大きな事件を起こすのって怖くないですか?

私は怖いです。


「収集つかなくなりそうだな……」


無意識に恐れてしまうんですね。そりゃ手元に地図ない状態で、方向転換するのは勇気が必要です。

しかしプロットがある状態だと、目的地がはっきりしているので、


「じゃあこんな風に繋げていけばいいよね」


可視化できるようになりました。


おかげで1つの国を滅ぼすことができました。


寄り道することを恐れなくていい


第一段階のプロットで小説を書いたところ、40000字しか書けませんでした。


国を滅ぼしたのに???????


頭を抱えながら、プロットのテコ入れがはじまります。


プロットなしの時だったら、行き当たりばったりで「この辺りにエピソードを追加しておくか」と書いていました。

しかしプロットを眺めていると

「この辺りの展開が急だな」
「2人の関係性が丁寧に描けていないな」

書くべきエピソードが見えてきます。

目的地まで歩数が足りないと発覚しても、遠回りしたり、寄り道したり、思わぬお土産と出逢いながら歩くことができます。


プロットを書こう!


面倒だけどね(言っちゃった)

私の場合、6割くらいストーリーが仕上がると筆がノるタイプでした。


逆にプロットで世界観を考えたり、キャラ設定を考えていると、

「早く書きたい〜〜〜〜!!!!」

うずうずしちゃって、プロット制作をあまり楽しませんでした。


しかし今回プロットありで小説を書き上げてみて、

「プロットありの方が圧倒的に書きやすい!」

そう気づきを得た瞬間、今度からプロット絶対に書こう!と決意しました。


プロットの書き方を共有するよ


使ったのはNolaさん。

プロットの書き方は色々あると思うんですが、
私は1話ずつエピソードの要素を書いていく形式にしました。


たとえば1話はこんな感じです。

【1話】
・華怜の迫害により氷織が瑞穂国から追い出される
・遭難しかけていたところ、半天狗の蒼玄と出会う
・氷織の精神が凍っていることに気づく
・氷織の体を洞窟近くまで運ぶ
・蒼玄が温泉を召喚する

箇条書きでゴリゴリと書いていきます。

エピソードだけではなく、キャラのセリフや感情なんかも書いていきます。とりあえず思いついたらぶっ込んでいきます。



あとは世界観の設定も詰めていきます。


政治や文化、国の組織体制を考えておくと、後々役に立ちました。


初の和風ファンタジーです!


プロットありで初めて書いた小説がこちらです↓

瑞穂国を治める国司の娘である雪代氷織。彼女が生まれた年は雪が長く降り続け、「氷雪姫」と陰で囁かれている。

側室の娘であることを理由に、氷織は城の離れに閉じ込められ、孤独に生きてきた。

十七歳になったある日、義妹の華怜の手によって城から追放されてしまう。
命の灯火が消えそうなそのとき、人間と天狗の血が流れる蒼玄に助けられる。

蒼玄は湯守人として温泉の素材を捜し、様々な病や怪我を治してきた。
しかし長年の苦難を強いられ、凍りついた氷織の心は、蒼玄の温泉でも治せなかった。

「俺はお前さんの心を見たとき、ぞっとしたよ。
お前さんの周りの人間は、世界は、どれほどの苦しみを与えてきたのかと。想像するだけで泣きそうになった」

蒼玄の提案により、氷織の凍った心を溶かすための旅に出る。
氷織の見張り役だった岳も加わり、三人で温泉の素材を捜す日々。

郷の人々との関わりや、蒼玄の優しさに触れ、氷織の凍った心はだんだんと溶けていく。

愛を知らずに育った少女が真の愛を見出し、新たな未来を切り開いていく物語。

「氷雪姫の温泉巡礼」あらすじ


あやかし×人間の異種族恋愛、皆さん好きですか??

私は好きです。

惨い過去を持っているけど普段はそんな過去があったことをおくびにも出さず飄々と話すヒーロー、皆さん好きですか?

私は好きです!!


ぜひ読んでくださると嬉しいです。



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