よしもとお笑いライブ2023in所沢@ミューズ アークホール(後半の部) の感想
【出演順(⑤以降うろ覚えなのでご指摘あると助かります)】
前説:大鵬
①コットン
②佐久間一行
③レイザーラモン
④中川家
⑤オズワルド
⑥男性ブランコ
⑦すゑひろがりず
⑧ゆりやんレトリィバァ
⑨ギャロップ
ミューズは元々クラシック奏者の演奏、オーケストラ、その他公演で使われる大きい場所だ。所沢というと西武ライオンズの本拠地の西武球場(→昨今名前が目まぐるしく変わってるので通称呼び)やトトロの森が真っ先に思い浮かぶ人が多いが、実はミューズも芸術面において重要な役割を果たしている。私はクラシック分野に疎いけれど、世界的に有名な日本人ヴァイオリニストや指揮者、舞踊や歌舞伎、J-POP界の名だたる有名人もそこで公演してきている。なんとアークホールには、パイプオルガン付きである。パイプオルガンの迫力を是非とも何かイベントの際に1度生で見て欲しいものだ。
さてここからお笑いライブの感想を。
0.大鵬
訳あって前説をちゃんと通しで観れなかったが、ここは王道の「どこから来ましたか?」の質問で笑いを取っていた。会場まで1番近い人、会場から逆に1番遠いよと自負する方を募っていた。がえちゃんの高校時代の剣道部の先輩が入曽出身だったそうで、航空公園駅まで行くのを躊躇うくらいだったというユーモアは良かったと思う。
財布盗もうとしてる人、ギリギリ乗れずに電車の扉に挟まれてる人のあるあるポーズ披露も合間にあったが………よし、これからも頑張れ!!
①コットン
嘘偽りなく言おう。栄えあるトップバッターとして最高の滑り出しだった。
きょんさん演じる男性の家に西村さん演じる男性が遊びに来ている設定だった(役名を忘れたので、ここではきょん・西村と仮定)。前フリや細かい設定は省く説明になるが、西村の携帯電話に彼女から電話がかかってきて、西村が対応しているところを、きょんがその会話の邪魔をするコントネタ。会話の邪魔というのはきょんが裏声を使って「ねぇーキスしてー」などと電話を介して西村が別の女と仲良くしているような演技をするのだが、そのおふざけが彼女を本気にさせてしまう。そこできょんは西村の電話を借りて、事情を説明したあと、もう一度再現する。しかし"なぜか"認めて貰えない。はたして…
……って、まるで小説の裏表紙の解説か!
最初のシーンは2人ともスマホを触っていて、前説を務めていた大鵬のYouTubeを観て「コイツ服の色使い多すぎないかww」「絶対応援したくないな」などの会話から始まった。流れを汲んだつかみも含ませながら、ひたすらきょんさんの慌てるパートで面白くさせた。ネタの内容や表現がみんなに分かりやすく、演技力も絶妙で、大笑いを巻き起こした。
個人的には、ラフレクラン時代から地上波の何かのネタ見せ番組でこの人達面白いなと思っていたが、近年キングオブコントやR-1を経てもっとパワーアップした。バラエティーの立ち振る舞いもよく分かっているし、彼らなら今後もっとやれると信じている。
ただ今回西村さんのパンツ👖の色も鮮やかな色が多かったので、「大鵬のこといじれる立場かー」と心の中で穏やかな野次をした。
②佐久間一行
ショートコントを連続でやる形。正直ネタ忘れてしまった。というのも、観に行った人なら分かるだろうが、途中ある観客がめちゃくちゃネタで爆笑していて、最後佐久間さんのネタ披露前の普通の説明でも大笑いしちゃうほどどハマりしていたので、佐久間さんが「ありがとうございます」と最初対応していたが最後「いや普通の説明で笑うのはちょっと違う……」に変わっていったのが面白かった。佐久間さんにとって非常に嬉しい観客がミューズに集まっていた。
※ネタ1部思い出した。語尾二文字モノマネ(B’zのいつかのメリークリスマスのサビ最後の『マス』と森山直太朗の夏の終わりのサビ始まったあとの『り』)、雨ダイジェスト(雨降りそうな天気だったので)
③レイザーラモン
ここから超省エネ感想でお送りします。(私の書ける時間の都合)
RGさんが元々スニーカー好きなので、そこから派生したネタ。NIKEはCMや歌にもその言葉が存在している(?)と言うので、色々と検証することに。某ウイスキーのCMソング風に🎶ナイキ~~がお好きでしょ?🎶としれっとナイキを入れてくるが、途中から歌の方でXJAPANの🎶くーれナイ……キ染まーーったー🎶(ミューズのホールなのでめちゃくちゃ歌声反響する。RGさんならより高音パート倍増する)となり、さらには『ラブ・ストーリーは突然に』でNIKEではなくPUMAやアンダーアーマーが出現し、そこからアンダーアーマーあるあるを普通に3つ(スパッツを1周するようにアンダーアーマーがある?、胸じゃなくてフードの縁辺りにもある?とか)披露して爆笑をかっさらった。私的"M-1@ミューズ"優勝はレイザーラモンRG。
④中川家
予想より早すぎる大人気ベテラン漫才師の登場に観客も驚き。つかみは「どうですか?笑顔作れてますか?」をもとに、エレベーターで別れるとき、相手と対面してる時は笑顔でいるけれど、閉まり終わると同時に真顔になる&閉まり終わる前に真顔になる、の有名なくだりを披露してから、剛さんの「洋服屋に復讐したい」流れになって、ズボンの丈詰めしてもらってるときに店員の頭を殴るシンプル暴力解決ネタへ。その後"ラーメン店でリポート"の有名なネタ。どこのラーメン店にするかで一悶着あり、熊谷のラーメン店だと半分群馬県で埼玉じゃない、入間のラーメン店はアウトレット以外ない上に圏央道が狭くてよくない、新座市のラーメン店はもはや練馬区……偏見の数々を経て、所沢のラーメン店に落ち着く。切り口と観客の空気を見た対応力の上手さは圧巻。観客のほとんどはやはり中川家で必ず爆笑していた。
⑤オズワルド
恐らく題をつけるなら、"キス会"。キスは生きていく上で必ずしも必要なものではないのに、なぜ人はキスをするのかを考える。そのくだりのあと、キス会を開催する仮定をし、男100人女100人を集め、みんな目隠しをして一斉にローテーションでキスをする漫才コントとなっていく。
久々にオズワルドのネタを見たが、思ったのとなんか……。少しネガティブな意見になるが、後半は確実に観客の笑いの量は減っていた。キス会そのものがネーミングも含めて怖すぎて、どんどん怖くなる面白さとはかけ離れてしまったのかもしれない。ちょっと気がかりなところだ。
でも伊藤さんの鋭いツッコミは健在である。アメリカ人相手とかならウケたのかな?今も書いててモヤモヤ。
⑥男性ブランコ
シンデレラのネタ。でもガラスの靴と出会う前の、魔女とシンデレラのやり取りのみに特化したシンデレラだった。平井さんが魔女役で、やり取り中に出てきた「嫉み専門家です」が個人的にツボ。浦井さんが「えっ妬みの方じゃなく?!」と聞くけど「妬みとは……?」魔女はまさかの"妬み"の言葉を知らなかった!!あとネタ入る前、ミューズのパイプオルガンの存在に気づかず、1分くらい気になってたのがかわいい。
⑦すゑひろがりず
つかみは、皆様の今後のご成功を祝う気持ちを込めた鼓の音が会場一体に響いた形からスタート。次に子供の頃よくやった10回クイズとじゃんけんのグリコを古風化したネタ、最後に算数。旅人算などの問題文が古語になってしまうだけでなく、年齢不詳のタカシくんは40両(約400万円)を持って朝4時にお買い物行く上、別の問題では翁が馬よりも速い速度を出す謎問題を解く羽目になる。
なるべくテレビのネタ番組を観てる私からしたら観たことあるネタだったが、やっぱり鼓の音は生で聴くと心地いい。もっともっと南條さんの鼓上手くなって欲しいなーと願っている。
⑧ゆりやんレトリィバァ
ジブリに出てきそうなキャラ、サザエさんのカツオ、旧ドラえもん、ボディービルの大会で欠員が出た人の代わりに出場するボディービルダー……終始モノマネで攻めてきた。
私は全部どのネタも知っていた。ここで笑う人と笑わない人の差は、ゆりやんを愛でているかどうかだったと思う、たぶん。普通の熱量じゃ笑いづらいかもしれない。お笑いを友達より見過ぎてる俺からしたら、めちゃくちゃ笑える。ちなみに私の同伴者は全く笑えなかったらしい。この溝は一生埋められないほど深い。
⑨ギャロップ
トリはTHE SECOND王者。
林さんが「みんな(髪)生えすぎちゃう?」のつかみを見た瞬間、この間のENGEIグランドスラムで観たやつだ!と内心盛り上がった。本ネタのテーマは怖い話。タクシー🚕乗ってたら幽霊役の毛利さんが「3年前あなたが轢いた者ですー」と言うけれど、林さんが「あーあの時のね!はいはい!」といった具合に予想を遥かに上回る明るい返しをするので「いやそのノリちゃうやろ!」といった流れのネタである。そう、これもENGEIで観たやつほぼそのまんま!!生で観れて嬉しい!
他のネタも観たいなー。
はいこんな感じ!
こちらの記事をきっかけに私を初めて知った方へ。本来は笑ってても「こういうネタの展開厳密には好きじゃないなー」みたいに言うこともある。
でも基本楽しむスタンスを取っているので、ポジティブめに書いている。オズワルドだけちょっとテンション低めな文に見えるかもしれないが、決して悪かった訳では無い!!心の中がモヤモヤっとしてるって話で!応援してます!!
もっとミューズでやってくれないかなー!
⬇番外編。出演者の方々のポストまとめ(19時にチェックした段階)
この時投稿してくれてたのはこのお二人しかいなかった。ほんとお忙しい中ありがとうございます……。