今日の日記(シャープペンから始まる出会いと、40円の朝食をいただくH先輩の話)
前説
当たり前な話だが、人類はおびただしいほど沢山いる。一生でどのくらいの人に出会うのだろう、とふと考える時がある。500?1000?10000?数えきれないくらい多くの人間に出会い、時に触発され、時に別れ……現在の自分がある。ちなみに私は、別れの悲しみを終え、自分を再構築していく段階だ。以前の私よりぐーんとアップデートされたと自負している。Twitterで投稿し、私と気の合うフォロワーと話し、ツイキャスとnoteも取り組んで交流を増やしていった。2人とお別れした今でも心残りがないといったら嘘になるが、そのお別れの後にSNSで『同じ漫画好き』で知り合ったファン5人(元々のリア友除く)に変わったのだから、むしろ得かもしれない。人生何があるか分からないが、とにかく思いついたことを"じたばた"やっていけば道は開かれる、その意味がようやく分かった気がする。
そうして別れから半年。息ついて落ち着き始めた今、新たな出会いが幕を開けたのだ。
余談
シャープペン話の前に安定の余談挟み。ある日の『チコちゃんに叱られる』の投書コーナーで、「初対面の人と友達になるのどうしたらいい?」の質問に、岡村さんが「わざと筆箱持ってないフリしてその人に鉛筆借りて話すきっかけ作った」なんてしていたのを覚えている。か、革命だ!と私は感心し、今度からやってみよう!と思ったが、なかなかこのご時世発揮できる場がなく、実行できずじまいだった。現実は"冷え込んでいる"が、想いは"真っ赤に燃えている"。そんな板挟みの中、あのアイデアをまさかの形で叶えたシチュエーションが私に訪れた。
たったひとつのシャープペンで葛藤
朝9時から始まる月曜1限。この授業は来週のテスト範囲には含まれないと聞き、ぼんやりとスマホを見てtweetしていた。残りはテスト範囲の確認と学内アンケートを書く作業で90分費やすのだ。とっても楽!そうして、学内アンケート書くお時間。マルちゃんの某CMのように"ちゃちゃっと済ませ"ようとしている最中に「すみません、すみません」と肩を叩かれた。恐らく女性の高い声だ。私が怪我させただろうか。ぱっと振り向くと「あの、私書くもの忘れちゃって、ペン余ってたら借りてもいいですか?」なんだそういうことか、というか後ろの女性ではなく僕を選んだのかキミは。なかなかいいセンスしてるじゃないか。「いいですよ!」快く貸した。ここまでは至って普通のやり取り。
だが「このままで良いのか」と自分自身に向けて疑問を呈した。すると、2人のトロロが私に囁き始めた。
「せっかく異性から話しかけてくれたチャンスだぞ!もう少し深掘るくらいいけよ!学科が同じかどうか聞いてみて、もし違っても就活の話題共通してるだろ!?情報収集にもなるし、これはGOだ!」コイツは『本能剥き出しトロロ』。つまり私の核である。良く言えば素早い行動力、悪く言えば異性にアクティブになりすぎて追撃LINEするなど、3度の失恋に貢献してきた強者だ。面倒な輩を出現させてしまった。「待って!キミはそうやって失敗してきたの忘れたの?これはあくまでも"シャープペンの貸し借り"。それ以上でもそれ以下でもない…もしかして、異性友達もっと欲しいから?!…それ目的じゃ絶対破綻する。そうなったらいっっっつも失敗の連続だったよね!!オーダーだけ答えて速やかにこの件終わらせなさい」こちらは『理性で未然に防ぐトロロ』。私の"暴走"を食い止める防御機構であり、一般論でいうところの"平穏無事に当たり障りなく過ごす"にあたる。
…って、この両者のやり取り続けるとキリなくなるので詳しい話は割愛するが、この2人が争った結果、やはり本能が勝った。トロロって野郎は完全にアホである。渇望しすぎだと自分でも認める。でも読者の方にはご理解いただきたい。男子校出身の私は女性と話す距離感を掴む練習も兼ねてこう見えても誠心誠意取り組んでいるのだ。しかし、困ったことに問題はどうやら1歩踏み出すか踏み出さないかとは全く無関係だった。
(後半の先輩の話がメインだと言うのに、予定より前半の話が長くなっていた。ここからサクッといく)
※サクッと!言いつつ結局1度長々と書いたのだが、諸事情で下書き保存せずサイトを長時間離れてしまい、黒字を白板に変換された。よって、おまけ程度の前半を無理矢理まとめることにする。
[そうこうしてるうちに「ありがとうございます!」と言われペンを返してもらったが、そのタイミングを逃しはしまいという勢いで「学科はどこ?」「就活進んでる?」「趣味は?」など本能の赴くままにトロロは聞き込んだ。結果どれも俺のニーズとは違う予想外の答えが返ってきてちょっとショックだったが、就活の件で「この授業の影響受けて弁理士になろうと思ったんです!」と楽しそうに笑いながら言った彼女はとても面白かった。また趣味の話では「原神好き」を公言していて、本当に同世代の2次元モノのコンテンツ浸透具合はエグいなぁと改めて感じさせられたトロロであった]
よし後半だ。データ消えなければ余すことなく"トロロの真骨頂"をお見せできたのに。神様が読者の安心安全に配慮し、放送NGにしたのだろう。まあその方がいいのかもしれない。後半の題ふざけてるけど。
余談2として、O先輩へ
話は昼頃に進む。私の所属している研究室では曜日ごとに掃除班が割り当てられている。私は月曜日。月曜掃除班は皆男子で優しい方々だ。その上、先輩方ともお話ができる。今日のひとつの話題に、僕の存在感について。掃除班の1人が話の流れで「(トロロの本名)ってほんと目立つよ」なんて言われたので、近くにいた4年のO先輩(♀)と院生のK先輩(♂)に確認で尋ねてみたら、O先輩は「存在感でしかない」と明言。いや、反論させてください。O先輩も目立ちますよ(笑)存在感トークの前に、彼女は「この間かまいたちのYouTube見て、アイスのなんとかランキング見たんですよ。1位がセブンの…クレープみたいな感じの……あれ食べたいなって思いました。」グルメ詳しくもなければ興味もそこまでないK先輩が「え?あ、うん」のリアクションしていましたよ?あと、K先輩と私に見守られながらO先輩が0.1μ単位まできっちり薬品を量りとる時、何度も規定の値いかなかったですよね。それだけの作業でもバラエティーノリで常にわいわい楽しそうにしてるのO先輩のみですよ?「あっちゃーまだ足りないかー」、「まだいける?!じゃあこれくらいでK先輩どうですか!!うーん、まあいっか!(薬さじの小さじの方でチョンチョン)」、「あー多かったかー!えっどんくらい減らせばいいんだろ!?(K先輩に向けて)こんくらい!?」そんなにK先輩に聞くことですかね???何だか微笑ましくなります。
あ、もう少しいじらせてください。バラエティーノリしてて楽しそうですね、と実際に私が言うと「楽しそうに見えるじゃん?…………実は飽きてる」と言いつつああやってトーク変わらず続けるところ、O先輩ほんと面白いです(笑)もっと話したいものです。ヒューマンフォールフラットいつかdiscord繋いでやれたらいいですね。個人的にO先輩の積極的なしゃべくりにK先輩が一言ツッコミする形が好きです。私は補足説明しつつガヤ担当すると面白いゲーム実況動画作れると思います。御検討よろしくお願いしますm(_ _)m途中から何の話してるんだ。
H先輩の纏うオーラの正体
タイムリミットが刻一刻と近づいてきた。早く書き終えよう。
K先輩とO先輩の元を離れ、学部生部屋に。掃除班の友達が「ねぇあそこの机の上のトースト2枚なんだろうね。カビでも生やすんかね」と不思議そうに言った。トースト1枚につきペーパータオルが敷かれている。そう言われると本当にそう見えてしまう。すると、部屋にH先輩が入ってきて、そのトースト2枚にゆで卵とマヨネーズ、ケチャップを乗せた。ちゃんと話したことは無いけど、多少は話したことあるので、思い切って私が尋ねてみた。「先輩のだったんですね。味付けは卵とケチャップとマヨネーズだけですか?」「ああそうだよ。毎朝の朝食これ(笑)だって卵って10パック100円で売られててさ、ひとつ10円だろ?食パンも8枚切りでひとつ10円ないし、ケチャップもマヨネーズもこれだけかけて10円いかないくらいじゃん?40円でこれだけ豊富な栄養素取れるのコスパいいよね!」と笑いながら答える。どの食材も細かく値段を説明するところThe理系(??)。「H先輩ってどんな研究してるんですか?」と聞いてみる。「ああ僕?多分他の院生ですらよく知らないと思うんだよね(笑)僕がやってるのはバイオフィルムで……(後略)」説明は分かりやすかった。彼は院生部屋にいるものの、博士課程だということも知る。「僕元々○○(他学科)出身で、次に△△、で3年前に新設のこの学科の研究室に配属となったんだよ」8年間で転々としていたそうだ。さぞ大変だったであろう。
そこからは話の流れで「先輩は彼女いるんですかね?」とつい癖で聞いてしまった。野暮な質問を急に振るクズ野郎トロロ。H先輩はまさかの回答だった。
「ああ、この間別れた(苦笑)」
最悪である。トロロはすかさず「あっ、すみません…」と謝った。「積もり積もったものがあって、トドメの一撃がこの間あってね。8年間も付き合ったんだよ」別れを切り出したのは先輩からだそうだ。深い理由は話さなかったが、聡明な先輩の雰囲気からして相当辛かったのだろう。本当にお疲れ様です。「今のうちに遊んどきなよ(笑)仕事すると恋愛してる場合じゃなくなるって」「はい…でも女性となかなか絡めなくて…」「男と付き合えば?(笑)」笑ってるけど恐らく本気のアドバイスとも取れなくはない言い方だ。申し訳ないですが、男とは付き合えません(笑)でもこの短時間の会話で、H先輩の人柄がよく見えた気がした。
駆け足で後半を書いたが、なんとなく人柄が伝わっただろうか。ほんとうちの研究室はのびのびとしていて、僕以上に面白い人ばかりです(笑)
辻褄や文脈荒れたところあるが、是非ご本人たちにも読んでくださる機会あれば嬉しいものです。決してバカにはしていませんから!尊敬を眼差しで毎回見ていますよ。それでは、また。