一番心が無防備になる時間
仕事から帰ってきて、晩ごはんを食べてホッとひと息。
そうするとヤツが襲ってくるんです、そう『睡魔』が!!
その場で数分ウトウトするだけならまだしも、うっかり横になってしまったらさあ大変!
寝る前のセルフケアも明日の準備も全部ぶっちぎって夜中までガッツリ寝てしまったりして。
まずちゃんと寝る準備ができないという点が単純に情けなくて目が覚めてガッカリするのですが、それだけじゃなくてそういう中途半端な睡眠のあとって何だか心が不安定になりませんか?
寝てしまった自分に激しく苛立ったり、失った余暇の時間が惜しくて悔しくなったり、無性にせつなくなってしまったり…。
個人的にはこれを「心が無防備になる」と評しています。
それにちゃんと寝られた時でも、明け方あたりに目が覚めた時にはやっぱり心がすごく無防備になっていて、その時好きな人の事がワッと浮かんできたり、失恋したばかりの時は普段はうまく気が紛れているのに、その無防備な時だけはまざまざと失恋の傷が思い起こされて心の底から悲しくて辛い気持ちになったり。
まあこの辺りの感覚は他人と共有できないので、もしかすると個人差があるかもしれませんが。
寝起きに不安定になるのは、交感神経と副交感神経の切り替わりが上手くいってないというのが理由らしいのですが、理屈はどうあれ、これもまた他では味わえない独特の感覚という気がします。
そして僕はそういうその時だけの独特の感覚、感情を何とか残しておきたいなと思ってしまうんですよね。
その日もうっかり深夜1時頃まで寝てしまって、せめてちゃんと歯磨きしてから寝直そうと一旦起きたのですが、「ああ、この気持ち残しておきたい…」と思ってそこから一気に曲を作ってしまいました。
おかげで寝直したのは4時でしたが(笑)
その時に出来たのは1番だけで、後から2番を足そうと思っていたのですが、どうもこの曲についてはその寝起きの瞬間から思いついた事と、それ以外の時間帯の感覚に大きなズレがあるように感じて、そこを無理に後から付け加えるのはすごく蛇足な気がしたのでそのままにして、結果自分史上一番短い曲になりました。
※今回の写真も昔自分が撮った夜空。抽象的なイメージはなかなか難しくて結局空の写真ばかりになってしまいますね(笑)