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飛ぶために屈む_博論日記(2024/03/24)

学生生活の終わりまで、あと7日。

今日は雨。朝バイト終わりにやってきたベローチェで、窓の外を眺めている。
研究室に行く前に済ませておきたかった仕事があったのだが、データを自室にあるPCのローカルに置いてきてしまい、入店したもののなんだか宙ぶらりんな気持ちでぼんやりしている。

午後にnoteを書くつもりだったが、今ここで書いてしまうか。
ただ、今週はお天気が不安定だったこともあって、お散歩写真がない。

写真フォルダをごそごそとしていたら、坂口恭平さんの作品展に行った時の写真が目に留まった。

坂口恭平作品展(2023年3月12日撮影)

坂口さんは「僕の絵はパブリックなのでダウンロードして、勝手に使ってください。データはどんどん使ってください。実物の絵だけを自分の経済圏で流通させてます」(旧Twitter 2012年7月12日)というスタンスでいらっしゃるので、作品展でもすべての写真が撮影可能だったのだが、どこか憚られ、とても気になった作品だけ撮影した。

今日のnoteは短めなので、坂口さんの絵に花を添えいただこうと思う。ちなみに、本やXを通じて、私は坂口さんのことを「継続」の師匠だと思っている。
研究は院生を終えても、たとえ今後アカデミアに残れなかったとしても、継続していく。

2023年3月12日撮影

さて、今週は先週に引き続き、引越し作業と投稿論文作業に追われていた。よかったことは、追われつつも「朝起きる」「コーヒーを淹れる」「お味噌汁を作る」「お風呂に入る」といったルーティンを守ることができたことだ。来月から働くにあたって、よいリズムをキープしておきたい。

ちょっと心配なことは、自室の模様替え以降、家の中に居心地のよい場所ができたということなのだろう、なんだかんだと自室で活動してしまい睡眠時間が少なめになっていることだ。
この1週間ずっと早起きで、今日は2時に起きたし、昨日は1時半に起きた。ただし、21時過ぎにはもれなく寝ているので言うほどではないのかもしれない。
目覚ましはバイトに合わせて4時半にかけているのだが、ふっと目が覚めたタイミングが1時、2時でも「もう起きちゃおう」というふうになっている。

睡眠不足はミスにつながりやすいし、また躁に転じやすくなる。
朝イチ、自分のために時間を使うと重心のありどころを知るというか、調子はよいのだが、それでも気をつけなければならない。
再来週からの勤務にソフトランディングできるように、来週は自分の調子により注意深くありたいと思う。

2023年3月12日撮影

■引越し

段ボール4箱、5箱と週を分けてクロネコヤマトさんに集荷に来てもらったのだが、最後の4箱と野帳用(文庫本用)本棚、荷物紐で括った本の固まり6つに関しては、木曜日に母に車を出してもらって運び出した。
出発時に「雨が降りそうだね」と話していたら、なんとあられのような雪に変わった。真冬に逆戻りしたかのような荒れた天気のなか、鴨川べりをツバメが何羽も飛び交っていて、渡ってくるには早かったのではないかと心配になった。

我が家から大学までは車で約1時間〜1時間30分かかる。しかも、京都は春の観光シーズンに突入しつつあり(年中観光シーズンだが、春はまた特別だ)、運転がしにくい。母を召喚するのは1度と決めていた。

自分で運転して荷物を運ぶことができたら、母を煩わすこともなく、しかも安くすんだのだが、我が家の車はちょっと特殊な事情を抱えていて、運転免許を持っていても運転が難しい(できないことはないが、怖い)。

と言うわけでチャンスは1回だったのだが、無事、あらかたの荷物を運び出すことができた。物の置かれていないデスクや棚の白さが際立って、余計にがらんとして見える。

26日に研究室の大掃除に参加して、借りているGPSを返却し、秘書さんに研究室の鍵を返却、研究科事務に学生証を返却する。研究室に行くのは27日を最後にしようと思っている。

2022年9月13日撮影

■投稿論文

地味な作業が続いている。作業の具体的な話ではないが、作業の意味するところとして思い出したことがあるので記しておく。

引っ越しのため片付けていたら、山極壽一総長(当時)による入学式の式辞を掲載した大学広報紙が出てきた。

(前略)

博士後期課程では論文を書くことが中心となり、そのためのデータの収集や分析、先行研究との比較検討が不可欠となります。

ここで重要なことは、データに語らせることです。そして、それを分析して得た自分の考えを仲間に語り、その真価を繰り返し確かめることです。しかし、データに語らせることは決してたやすいことではありません。

(後略)

平成28年度大学院入学式 式辞 (2016年4月7日)より抜粋

紙幅の都合で省略するが、引用した箇所の後、山極先生はご自身の経験からゴリラの参与観察の例を挙げて話をしてくださった。

私の今書いている投稿論文は、フィールドワークで私が地域の人々から得た定性データと定量データが元になっている。そのデータにどれだけ語らせることができるか。そこが肝なのだと改めて思い出した。
データ量の多さから、データの取り扱いに四苦八苦、表やグラフを量産してなんだかできたような気になっているきらいがあるが、わたしはこのデータが語ることがらに対して、もう一段階深い検討をする必要があるように思える。
このあたりが甘いから、査読者に修正を求められているのかもしれない。

2022年9月13日撮影

来週も、ペースを刻もう。投稿論文、もう一段踏み込む。

<To Do>
・投稿論文2:修正(3月31日〆切)
・投稿論文1:再査読修正(4月31日〆切)
・システマティック・レビュー:二次チェック中
・博論本文:
 5月(予備審査委員会立ち上げ願い)
  7月予備審査?
  9月口頭試問?

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