人生ゲーム　｜詩

成人式の振袖が人生の卒業式だと思っていたら、
まさかのエキストラモードが本編らしい。
そんなの親からも聞いていない。
これからの旅路は長くて、
トップスピードでクリアなんて無理難題。
だったら、
ゆっくり歩いて、
いろんな場所に行って、
好きなものをたらふく食べて、
大きなお風呂に入って。
一生懸命生きている分、
自分のことをもてなそう。

卒業式の袴が人生の最期だと思っていたら、
まさかのミニゲームが本編らしい。
そんなの先生からも聞いていない。
これからのステージは多くて、
心の残基1でクリアなんて無理難題。
だったら、
まわりみちをして、
見たいものを見て、
やりたいことをやって、
ゆっくり布団に入って。
一生懸命息をしている分、
自分の生きたいように生きよう。

長い月日の中で、
長い道のりの中で、
荒むこともあるかもしれない。
折れることもあるかもしれない。
でも
忘れないで。
君を支えてくれる存在がいること。
思い出して。
君を必要としてくれる存在がいること。

長い月日の中で、
長い道のりの中で、
君もいつか出逢えるはず。
絶対どこかにいる、
君と一緒に生きたいと言う
すごく眩しい存在。
もしかしたらもう出逢っているかもしれない。
絶対どこかにいる、
君の隣にいたいと言う
すごく愛しい存在。

さあ、
扉を開けたら
前に踏み出したら
一度きりしかない人生ゲームの始まり始まり。