バンジョーとカズーイの音楽からのDanny Elfman、ゲームのリメイクなど
バンジョーとカズーイ1, 2はNintendo64のタイトルだけど、音楽もビジュアルもユーモアもコマンドの感じも好きすぎて忘れられず、大人になってからどうしてもやりたくなって、他に使い道のないXbox Oneの中古を2万ほどで買ってまでプレイしたゲームである。
2021年1月のこと。
64タイトルのゲームのためになぜXboxを買ったかというと、2021年の時点では本当に正常に動作するか分からない64本体とカセットを買うか、Xboxを手に入れ「レア リプレイ」というレア社のクラシックス30種類を集めたソフトをプレイするかしか方法がなかったからだ。
そして、私はXboxを買う選択をしたのである。
まあ、翌2022年の1月からにSwitchでもプレイできるようになったんですけどね……
バンジョーとカズーイのためだけにXboxを購入したが、これに限らず「遊びたいタイトル1つのために数万払ってハードを買う」というのが何回もある。
自宅のハードの種類だけが無駄に豊富になっていくが、結局各1作ずつしか遊べていない。(PS4だけは例外だったが)
そんな呪いの一つではあるが、Xboxを買ってまでプレイし直して本当に良かったと思える作品で、特に2は色褪せない。
当然グラフィックは昔ながらだが、プレイし始めてしまえばすぐに慣れる。
バンジョーとカズーイ1, 2のためだけに買ったXboxはデスクトップPCくらいのデカさがあり、任天堂のハードやPlayStationシリーズに比べてかなり場所をとる。
狭小住宅事情を考慮した(のかは知らないが)日本製品が好きだ、私は。
バンジョーとカズーイは特に音楽が好きで、音楽担当であるGrant Karkhopeをずっと追い続けている。
別にゲームのサントラとしての思い出がなくても彼の作る曲が好きなので、彼のセンスが好きなのだと思う。
KirkhopeとDanny Elfmanのつながり
ところで、SoundFontというものがあり、バンジョーとカズーイのSoundFont(バンジョーとカズーイの曲のようなサウンド)で色んな名曲をカバーしている人がいたりする。
なんて素敵な試みだろうと思って聴いてはみたものの、ほとんどの曲はバンジョーとカズーイのOSTっぽさは出ず、単に音を流用しただけという印象であまりしっくりこなかった。
しかし、数曲はカチッとハマるものがあって、そのうちの1つがBatman Theme Songだ。
これはいい。かなりいい。
めちゃくちゃしっくりくる。
原曲はこちら。
イントロだけ聴いた時はマッドナイトまんしょん(ゲーム内のステージ)のBGMみたいな感じかな?と思ってわくわくしたが、原曲のテイストもあってどちらかといえばボス戦で使えそうな曲に仕上がっている。
Batmanの音楽といえば言わずと知れた大巨匠のDanny Elfmanだが、私はティム・バートンきっかけ(Tim Burton's Corpse Bride)で彼の音楽が大好きになり、以降は彼の音楽を聴くためにBatmanの映画を観たりした。
Corpse Brideより前にThe Nightmare Before Christmasですでに彼の音楽に触れていたものの、音楽よりもビジュアルの方に心を奪われ、かつロックやメタル大好きマンだった当時の私は本家のOSTよりRevisitedばかり聴いていたのでDanny Elfmanに注目することがなかった。
しかし彼の作る音楽は(特にテーマ曲では)明確に個性を出してくれるのですぐに「これ……ダニーじゃね……?」となることが多い。
MIBなんかも彼の作曲だが、初っ端から「どうも、ダニー・エルフマンです」と言わんばかりだ。
私の中での彼は「ティム・バートン映画の音楽の人」だったために何年も経ってから彼が音楽を担当していたと知った映画(ミッション: インポッシブル、レッド・ドラゴン、スパイダー・マンなど)もたくさんある。
ミッション: インポッシブルのテーマを誰が作曲したかなんて考えたこともなかった。
あまりにたくさんの映画を担当しているのであれもダニー・エルフマン?!これもダニー・エルフマン?!と驚いたが、意外と日本人には(少なくとも私の周囲では)あんまり名前が知られていない。
バンジョーとカズーイSoundFontのBatman Themeを発見した当時、それにしてもあまりに相性がいいので、ちょっと〜KirkhopeってばDanny Elfmanに影響受けてんじゃないの〜〜〜??とニヤニヤしながら
[ Grant Kirkhope Danny Elfman ]
で検索したことがある。
すると、ど真ん中の記事が上がってきた。
おいおい、ゴリゴリに影響受けてるじゃねえか……
道理で違和感がないハズだぜ……
しかも想像以上の……マジもんのElfman Headsじゃねえか……
この記事でさらにハッピーになったのがこの部分。
「マッドナイトまんしょんみたいな感じかな?」という私の印象は(ダイレクトに正解してはいないが)あながち的外れではなく、双方のファンとしてはほんの少しでもエッセンスを受け取れていたことがすごく嬉しかった。
リメイク
公式ではないが、バンジョーとカズーイにはファンメイドのリメイク映像・リメイク音楽が存在する。
クオリティの高さに「えっ!リメイク版出んの???!?!?!?」となったが、映像のみでリメイク版のゲームが出るわけではない。
需要あると思うんだけどな……
ゲームのリメイク映像でいうと、FF9のリメイク版も存在する。
いやもう……このスタッフでリメイクしてよ……と嘆きたくなるようなクオリティで、同時に原作ゲームへの愛情がひしひしと伝わってくる。これはバンジョーとカズーイのリメイク版も同様だ。
私はゲームに詳しくもないしアクションの操作が壊滅的に下手なので間違っても「ゲーマー」ではないが、限られたいくつかのタイトルに関してはどっぷり浸かっていてやり込みにやり込んでいる。
「バンジョーとカズーイ」と「FF9」もそれに当てはまっていて、リメイク版のあらゆる細かな部分にさえたまらない気持ちになってしまう。
私がアンテナを張っていないだけで他にもたくさん素晴らしいゲーム、素晴らしいリメイク映像やリメイク音楽が存在するのだろうが、正直、この2作のリメイクが見られた時点でもう思い残すことはない。
……あと20年くらいしたらリトルナイトメアシリーズの激かわリメイク映像とか作られたりするかな????