めんどうなのに、たのしいこと。
たとえば、朝ごはん。
いつもはコンビニのパンとコーヒーでささっと済ませてしまうけれど、
ときには、 エプロンをつけてキッチンへ。
棚の奥から土鍋を取り出し、ご飯を炊く。
お出汁を丁寧にとって、味噌汁をつくる。
卵をリズミカルにかきまぜ、ふんわりと焼き上げる。
お気に入りの器に盛りつける。
時間もかかるし、ゴミも出るし、洗い物もわんさか増える。
めんどうなこと、このうえない。
でも、そうやってできあがった朝ごはんは、ひと口ごとに食材の滋味や旨味が体中に沁み渡り、気づけば鼻歌を