青海 : 史上初の青いウルトラマンについて

皆さんこんばんは。翔平です。

さて今回のテーマですが、以前の記事で1番好きな特撮はウルトラマンティガなんて話をしました。その通り僕はティガという作品もウルトラマンティガ自身も大好きです。ただ「キャラクターとしてのウルトラマンで1番好きなのは?」と言われると、ティガよりも先に出てくる名前があります。

ということで今回は最も好きなウルトラマンである、ウルトラマンアグルについてお話ししたいと思います。

ウルトラマンアグルとは?

ウルトラマンアグルは1998年から1年間放送された「ウルトラマンガイア」に登場するウルトラマンで、史上初の青いウルトラマンになります。作中では準主人公である天才科学者の藤宮博也が変身します。

ウルトラマンガイアが大地の力を宿したウルトラマンというのに対し、海の力を藤宮が与えられて変身するのがアグルです。

上記の動画では主人公である高山我夢(ウルトラマンガイア)と共闘していますが、ここに至るまでには紆余曲折を経ています。少年ヒーローあるあるの「最初は敵対していたけどなんだかんだあって仲間になる」てやつですね。そのあたりを詳しく説明していきます。

アグル誕生と初登場

アグルが誕生したのは主人公の我夢が地球からガイアの力を与えられる少し前の話。

1980年代に同時多発的に誕生した天才児によって設立された科学者ネットワーク「アルケミースターズ」に所属していた藤宮。主人公である我夢も後に参加しますが、我夢の参加と入れ違いで藤宮は脱退しています。

脱退の原因となったのは自身の開発した光量子コンピュータ「クリシス」です。地球を襲う根源的破滅招来体に対抗するため、そして地球を守るための策としてクリシスが導き出した答えは「人間を滅ぼす」ことでした。地球を救うための答えを探るうちに、藤宮は海の力を地球から与えられ、ウルトラマンアグルへと変身するようになります。

クリシスの出した人間の排除が地球の為になるという信念のもと、人間も地球も守る我夢と対立します。

初登場は第3話。戦いに慣れておらず金属生命体アパテーに苦戦し、今にも倒されてしまいそうなガイア(我夢)を助ける形で光線を放ち、アパテーを倒しています。

これ以降アグルは幾度となくガイアの前に現れ、考え方の違いからある時は共闘したりもしますが、そのほとんどが対立であり、直接拳を交える回もありました。

ここで登場しているアグルは冒頭の動画で出てくる姿とはやや違います。これは後でも説明するんですが、上記の動画に出てきている黒配色多めの姿は「アグルV1」と呼ばれる姿で物語序盤の姿になります。

物語前編でのアグルは主人公側から見ると悪役に近いポジションなので黒配色が多くなったのかもしれないですね。とはいえ根底にある「地球を守る」という信念は同じなので、我夢も幾度となく分かり合おうと説得しますがなかなか理解されず。それでも戦いを通して藤宮自身の人間に対する考え方も少しずつ変わっていきます。

決戦 - そして離脱

なかなか分かり合えなかった2人ですが、物語中盤で遂に決着をつけるべく直接対決となります。

しかし引き分けに終わり、2人は互いに大怪我を負います。そしてこの戦いにより生まれた大量のエネルギーが宇宙空間に降り注いだことで、巨大なワームホール(本作の敵である根源的破滅招来体が地球に来るときに使用する宇宙の穴)が開いてしまい、過去にないくらいに巨大な敵、ゾーリムが出現してしまいます。時を同じくして、人類を削除すべきという結論を出していた光量子コンピュータ「クリシス」が暴走。実はこの人類を削除するというクリシスの答えは、根源的破滅招来体の意思が介入して導き出された答えであり、藤宮は知らず知らずのうちに敵に自身の開発したコンピューターを乗っ取られ、その意思に踊らされていたことを知り、絶望してしまいます。

絶望した藤宮はアグルの力を我夢に与え、ゾーリムの放った炎の爆発に消えてしまいます。この時受け継いだアグルの海の力とガイアの大地の力によって、ガイアは「ガイアV2」へとヴァージョンアップを遂げることになりました。

とうとう藤宮、退場となってしまいました。しかし、アグルの本当の活躍はここから始まるんです。

アグル復活

その後再登場した藤宮は、人類を敵視して行ってしまった数々の行為への罪悪感、アグルの力を失ったことによる無力感から生きる気力すら消えかけていました。

しかし41話にて、根源的破滅招来体のΣズイグルによって我夢が囚われの身となりワームホールへ連れされそうになります。我夢を救いたい…そう強く願い再び戦いたいと藤宮が思ったその時…

海の力が再び藤宮に宿り、アグルV2としてヴァージョンアップを果たして復活します。この復活シーンは当時の最高級のCG技術を用いた非常に美しい仕上がりで、特撮屈指の名シーンと言われています。僕もこの復活シーン本当に好きなんですよね。

復活を果たしたアグルは、これ以降ガイアと共闘しながら地球を守っていくことになります。

前述したアグルV1に比べ、アグルV2は白の配色が多くなっています。これは藤宮自身の心境の変化も影響されていますね。僕もこのアグルV2がどのウルトラマンよりも大好きなので、今回このように文章にしてしまいました。本当に尊いですね…

紆余曲折を経て主人公と共闘し地球を守り、本当のウルトラマンへと成長したアグル。その姿には感動と愛が溢れてしまいます。

このまま必殺技の紹介もしようかと思ったんですが長くなってしまったので止めておきます。

いかがでしたでしょうか?
少しでもアグルに興味を持っていただけたら嬉しいですし、「ウルトラマンガイア」という作品も凄く面白い作品なので是非見ていただけたらと思います。

それでは…

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