エピソードⅣ|私のままで
RUIは、小さい頃から舞台に立つことが好きだった。「ガラスの仮面」に夢中だった。小学校から始めたバレエ。待ち遠しかった発表会。キラキラした舞台の前のドキドキする緊張感。舞台に立ってしまえば、もう大丈夫。私が踊れば、みんな喜んでくれる。笑顔になってくれる。私は、それが何よりもうれしい。
小さい頃から優等生だった。学級委員にお勉強。褒めてもらえるし、期待されることだって嫌いじゃない。息苦しさを感じた時もあったけど、大丈夫。私は優等生でいい。
いつの頃からだろう?RUIは、自分