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初めての決算と確定申告を1人でやってみた

割引あり

今回も備忘録シリーズ、初めての決算です。勝手も分からず手探りで行いましたので、こちらの記録です。


全体の流れ


まず何をすれば良いのか分からないのでネットなどを調べながら行いました。調べた結果は以下の通りです。

  1. 決算の確定

  2. e-TAXでの確定申告

  3. eLTAXでの県民税の確定申告

  4. eLTAXでの市民税の確定申告

  5. eLTAXでの県民税・市民税の納税申告

コレだけ見るとあまり難しく無い様に思いましたが現実は…。

税務署と市から届いた書類

決算


まず決算で大きくつまずきました。
会計ソフト(Money Fowardクラウド会計)で小まめに入力していたので問題なく決算書が出力できると思っていましたが、入力に色々と誤りがあり大修正になりました。
一度、登録した内容を覚えて以降自動登録されるので、最初に間違えると、全て訂正になってしまいます…。

貸し・借りが逆だったり、カード払い分を仮払いとせず、銀行の引き落としと2重で計上していたりと、銀行口座の実際の残高を大きく下回る数字が出てきたので全部調べるハメになりました。しかし、大きく違って容易に気がつく事ができて良かったと思う事にしました。

会計知識が足りなかったと思いましたがネットで調べて1ヶ月で何とか完了させました。

結果、初年度赤字は変わらずです(汗)

創業した会社の95%は初年度赤字決算という数字を見て気休めにしました。

e-TAXでの確定申告


まず別表の多さに驚きました。
どれを書けばいいのか分かりません・・・。しっかりと数えていませんが100近くはフォーマットがあるのでしょうか。スタートからお先真っ暗の状態です。

申告する別表の選択画面

とりあえず殆どは必要ないだろうと考え予想したものが以下の通りです。

別表1:必須 ✅
別表2:同族会社の判定 ❌
別表3:留保、土地、不動産 ❌
別表4:所得金額の計算(簡易様式) ✅
別表5:資本金、租税公課 ✅
別表6:所得税額の控除 ✅
    外国、国外事業等の控除 ❌
別表7:欠損金 ✅
別表8:配当 ❌
別表9:保険 ❌
別表10:特例 ❌
別表11:評価 ❌
別表12:特定事業の損金 ❌
別表13:特定取引の損金 ❌
別表14:寄付金 ❌
別表15:交際費の損金 ❌
別表16:減価償却 ❌
別表17:負債・利子の損金 ❌

これを詳細を調べていき以下の通り結論づけました。
特に参考になったのはこのHPです。神だと思いました。ぜひ見て下さい。
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(必要なもの)

  1. 別表1、別表1次葉 →基本情報で全事業者必須

  2. 別表4→全事業者必須

  3. 別表5⑴ →資本金の変動のため

  4. 別表5⑵ →コンサルの源泉徴収税支払ったため

  5. 別表7⑴ →欠損金があるため、赤字のため

  6. 別表16⑹ →創立費、開業費があるため

  7. 決算書類(事業概況説明書、損益計算書、賃貸借対照表、社員資本等変動計算書、製造原価報告書)

(不要なもの)

  1. 別表2 →同族ではないため

  2. 別表6⑴   →利子や配当なしのため

  3. 別表11⑴  →評価ないため

  4. 別表11(1-2)  →評価ないため

  5. 別表14⑵ →寄付金ないため

  6. 別表15 →交際費ないため

  7. 別表16⑴⑵⑺⑻ →固定資産ないため

  8. 適用額明細書 適用額明細書 →赤字のため、軽減税率を適用していないため

細かいところはさて置き、ここに記載の無いものは不要と判断しました。
そして困惑したのは作成順序がある事です。1回では作成できず、各帳票を回って完成するもののようです。これも上記HPに記載がありますので参照して下さい。

さて入力をしていきます。

作成メニューから新規作成を選択
申告、法人税・地方法人税を選択
申告の年分を選択
帳票を選択
選択を間違えるとこんなメッセージ出ます
覚えやすい名称を登録します
申告書の基本情報・会社情報を入力します。申告書のヘッダー部分になります。
住所や代表者名を入力
各別表などをそれぞれ入力していきます
申告書のヘッダー部分
別表1で入力したのは黒塗りの箇所のみです
その他も至ってシンプルです

帳票を見ても分かる通り、必要箇所と意味さえ分かれば、それほど難しくは無いようです。特に赤字ですし事業規模も大きく無いので控除、評価項目は殆どないので入力項目も少ないです。入力項目より帳票数の方が多いです笑

入力内容は記事の最後の有料部分にまとめてありますので、必要な方はそちらをチェックしてみて下さい。数字も公開しています汗

eLTAXでの確定申告


私は通関士の経験があり、輸入申告は日々行なっていました。同じ納税申告です。輸入申告書の納税は入力した口座から自動引き落とし、申告1回だけで関税だけでなく消費税他の各種税金の納付が完了するので、同じ仕組みだと思い込みがありました。

ところが法人の確定申告は違うのです。e-TAXとは別にeLTAXでの申告が必要なのです。それも県民税、市民税は別々に申告です。納付の手続きも全て別で自動で落ちることはありません。紙の手続きがそのまま電子化されているだけなのです・・・。

しかも殆どe-TAX確定申告からの転記です。納税場所が違う、管轄が違う、営業所の場所や従業員数が違うと分割率が違う、という理由だと思うのですが、1回で全て終わるようにした方がミスも無くなる上にシステム維持管理費用もトータルとして削減できて税金の節約ができるのでは?とどうしても輸入申告と比べて感じてしまいます。

入力内容については画面も多いため別記事を作る予定です。

修正申告


申告後に間違いを指摘され修正しました。
指摘内容は事業月数が11月なので県民税、市民税は11/12月分で良いとの事。過納付でしたので修正申告をして還付されました。

やっておけば良かったこと


売上規模も利益も小さく税理士にお願い出来るほどでもありませんし、何でも自分で経験してみようとの想いから挑戦しましたが、やはり大変な作業でした。

その中でも先にやれば良かった事は、

  1. 創立費・開業費として色々と最初に費用を掛けて計上しておけば良かったなと思いました。任意償却可能と知らず、決算になって初めて知りました。スモールスタートですが必要なものは早めに購入しておきたいものです。

  2. 仕訳入力は最初に勉強しておくべき。新しい勘定が来る度に調べればすぐに分かる事です。最初が正しければ後が楽です。

かなり苦戦しましたので、せっかくですので、起業されたばかりで決算・税務関連が分からない、でも税理士に依頼するほど儲かっていない方の参考になればと思います。

以上
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申告書の入力内容


申告書の入力内容を確認したい方はこちらからご確認下さい。
法人の必要あるか?というレベルですが計算が分かりやすいよう数字を全てお見せします汗

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