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『リカバリー・カバヒコ』
Hallo!
週末は相変わらずあっという間に過ぎる。
でも、天気の良い週末は幸せ。
この週末も、家に閉じこもらず、出かけてきた。
都会はすぐに色々なところに出かけることができて楽しい。
ドイツも、住所だけは都会だったけれど、本当の都会までは結構距離があった。
さらに、お金がないので、それほど高くないとはいえ、交通費を払うのがもったいなくて、夫がその気になった時にのみ出かけるだけだった。(夫は定期を持っていて、週末はそれを使うともう一人無料で公共交通機関を利用することができた)
本当にもったいない過ごし方だったなぁ。
*
今日は最近読んだ本の話。
『リカバリー・カバヒコ』
大好きな青山美智子さんの本が久しぶりに手に入った。
図書館で予約した時は100人以上待ちだったけれど、思ったより早く私の番がやってきた。
気になるなら買うべき、という話は以前も書いたけれど、すごく好きだし、きっといつかまた読み返したくなる本なのは分かっているのだけど、本をたくさん所持できるほど我が家は広くない。
もしもの時は電子書籍で。ドイツではそうしていたし、青山さんの作品との出会いも電子書籍からだった。
青山さんの作品の何が好きかって、普通の人のごくごく普通の暮らしの中にあふれる小さな幸せに注目しているところ。
私は本に、大きな冒険やら事件やらミステリーなどなどを求めていない。
人生は小説より奇なりなんだから、読書は穏やかな気持ちで楽しみたい。
そんな私の欲求に応えてくださっているのが、青山さんの作品。
普通の人の普通の暮らしの中には、他の人からするとなんてことないようなつらさもあるけれど、だけど、違った角度から見ると、決してそういうわけではないんだよ、角度を変えたら世界は輝いて見えるのだということを教えてくれる。
青山さんの作品は、1章ごとに主人公が違っているのだけど(少なくとも私がこれまで読んできた本では)、でも、別の章ではその人物がキーパーソンというか、小さな幸せを見つけた普通の人として登場している。もしくは次章への予告のような形で。
誰にでも小さなドラマがあって、そのドラマの主人公はすぐ近くにいる。
誰もが主人公。
そういうところも好き。
みんな、ごく普通の人なのに、ごく普通の人の小さな幸せに毎回感動してしまうのはなんでなんだろう。
ところでこの記事のタイトルにしっかり本のタイトルを出しているのに、本の内容については全く触れていないな。
とにかくただただ読んでほしい。それだけ。
もう1冊、青山さんの本で、予約中のものがあるのだけど、その本はたぶん年内に読むのは無理。
すごく読みたくなってしまったら買えばいいし、でも私はその本が手に入るまでの間別の作家さんの本を読んで気分転換するのも好きなので、このまま私の順番が回ってくるのを待つつもり。
今年も残り1ヶ月と1週間。
まだまだいい本と出会えるといいなぁ。