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【心臓 食事療法】😂なぜやらなければならないか、やるべきことは何か😂
心筋梗塞で入院中に管理栄養士から求められたのは、「食生活の改善」です。このことは、一般的な心臓病解説本にも必ず書いてあります。「あなたの食生活が間違っていたから心筋梗塞になりました」とでもいうような指摘と改善指示。果たしてそうなのか?私は普通の食生活をしていたに過ぎなかったのではないか。
心臓病後の食生活の改善の内容は、「生活習慣病にならないために気をつける食事」と同じようなものです。「そんなことは当たり前だ」と誰でも思うものです。でもやってみると難しくて無理だった。そしてそもそも何でそんなことをしなければならないのか。
何回かに分けて、難しい食事療法について整理していきます。その上で、現実の生活の中で何ができるのかを考えていきたいと思います。
1.心臓リハビリで食事療法が目指すこと
心臓リハビリの中の食事療法が目指す「防ぎたいこと」は、①脂質異常、②高血圧、③糖尿病と、この3つの原因になりやすい④肥満です。
④の肥満の防止には、運動と摂取カロリーを減らす方法があります。
【心臓病を悪化させる流れ】
④肥満 → ①脂質異常、②高血圧、③糖尿病 → 心臓病
①脂質異常:血管壁にコレステロールや中性脂肪が沈着し血管を狭くします
②高血圧:血管壁を傷つけコレステロール等を沈着させやすくします
③糖尿病:ブドウ糖が血管を損傷します
※①~③いずれも動脈硬化の原因になります
④肥満:運動量が増える。血液を全身に送るために心臓の負担が増えます
肥満は①~③を誘発します
↓
【目指すこと】
★血管を弾力がありしなやかにしたい
★血液を良い質に保ちたい
簡単に言うと、守りたいのはポンプ(心臓)とパイプ(血管)と流れる水(血液)の3つですね。特に、心筋梗塞や心不全は、パイプの中におり(澱)が貯まって詰まるのが致命傷になります。澱を貯めないためには、水をサラサラにきれいにしておくことと、パイプの中に傷やヒビを作らないことが大切ということですね。すでに弱っているポンプに負担をかけないことは言うまでもありませんね。
2.食事療法でやること
心臓リハビリの食事療法でやることは、次のような項目とされています。生活習慣病予防の食事と似ていますが、前述のようなポンプ、血管、血液に目標が絞り込まれている特徴があります。
✿ 心臓リハビリの食事療法でやること ✿
(1)無理のない減量(運動とカロリーカット)→ 肥満防止
(2)塩分カット → 高血圧防止
(3)油分カット・油分チェンジ → 脂質異常防止
(4)魚の脂肪酸を摂る → 脂質異常防止
(5)糖質カット → 糖尿病防止
(6)心臓に良い栄養素を採る
タンパク質、タウリン → 心臓強化、不整脈防止
αリノレン酸 → 血栓防止、脂質異常防止
マグネシウム、カルシウム → 鼓動の適正化
食物繊維 → コレステロール、塩分吸収防止、血糖上昇防止
ビタミン、ミネラル、繊維質
→ 心臓の栄養吸収促進、動脈硬化防止、
コレステロール排泄、整腸作用、ナトリウム排泄
「これらを毎日まんべんなく摂り続けるの必要がある」と、いずれの心臓病の本も言っています。
何だか気が重くなりますね。もう、食事なんか全然楽しくなくなる。そして難しそう。実際にチャレンジしてみましたが、無理でした😂
次回は、それぞれの項目について具体的に考えてみたいと思います。
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文 Ⓒ2021 青海 陽
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