見出し画像

宿命の弱点を知る

最近、法人鑑定のご依頼が増えてきました。青豆の個人鑑定は、8割以上が経営者の方なので、必然的にそうなりやすいです。

経営者ご本人の宿命とは別に、会社の宿命もありまして。これを見させていただかないと経営全体のことが見えません。

今年の前半までは個人鑑定の範囲で法人も見させてもらっていたので、そんなに詳しくは見ていませんでしたが、今は法人鑑定は別でやっておりまして、かなりガッツリとその法人のことを拝見します。

経営者ご本人の宿命からみた、その会社の運勢、相性もあります。法人そのものの運勢、適する事業や弱点もあります。

法人鑑定においては、その会社の弱点を知るということは、とても重要だと青豆は考えています。基本的には長所を伸ばしていくという考え方が好きですが、弱点がどこにあるかを知っておくのは、リスク管理の基本ですもんね。

歴史を振り返れば、堅牢な城も水責めによる兵糧断ちには弱かったり、強い将軍が部下に離反され暗殺されて中から崩されたりと、長所は常に弱点を抱えています。

だから良い宿命にも弱点があります。

先日、ある経営者の方の鑑定をしていました。その方は、忌神が目立つ宿命で悪く言えば運が悪い。苦労が多い宿命です。しかし、実業の世界は甘くない、うかうかしていると悪い人に騙されたり、足を引っ張ろうとしてくる人も多いですね。成功すればするほど、そういう人もまわりに増えます。

そんな時に、忌神が目立つ宿命のかたや、動乱宿命の方は、打たれ強いのです。苦労が多いほど、たくましくなっていきます。ちょっとやそっとのことでは倒れません。

だからなのか、経営者の方の中には、忌神が強い宿命で苦労を乗り越えて、ものすごく活躍されている方はけっこう多いです。

良い運勢だから活躍するとはまったく決まっていないのです。面白いです。

良い宿命のかたは、基本的には運勢が良いのですが、反面、打たれ弱い面があります。厳しい環境がちょっと苦手です。動乱の世の中や、実業の厳しい世界で問題が起きると、たちまち弱くなりやすい。上がる時は早いが、落ちる時も粘りが弱い。そんな方も多いのです。つまりこれが弱点です。

そう思うと、果たしてどっちが良いか、簡単には言えませんね。


それと同じことが、会社の宿命にも出て来ます。新規開業の日を見る時は、基本的には良い日を選びますが、業態によってはあえて忌神の強い日を選ぶことがあります。

これも、どんな事業をするのか?によって変わってきます。

このように、細かいところまでみて、設立日を選ぶのはけっこう大変なことです。その会社に携わる社員や取引先も巻き込みますので、そんなに簡単ではありません。

すでに作ってしまった会社の場合は、それをどう生かすのか?問題があればそれをどう防ぐか、弱点はなにか、そこも見ていきます。

弱点のない会社も人もいません。青豆にも当然、弱点はあります。青豆を倒そうと思ったら、こうすれば良いというのは、怖い話ですが算命学鑑定できるかたなら、多分わかります。

もちろん、そのような使い方をしてしまうと、鑑定士は運勢の返り矢を受けますので、やるほうも命がけにはなりますが…

戦国時代はそんなこと言ってられないので、おそらく多くの算命学士が命をかけて敵を倒す方法を考えたでしょう。怖いですが、これも人間の歴史です。

しかし、現代は誰かを倒す使い方ではなく、運勢の予防学として使うのが算命学の良い使い方だと思います。


いまは、この秋に新しく設立予定の新法人の鑑定をご依頼いただいて、鑑定しています。不謹慎な言い方かもしれないけど、細かく見ていくのは本当に楽しいです。時間はかかるし、大変ですけど、青豆にとっては宝探しのような時間なのです。


それでは、みなさまくれぐれも、台風にお気をつけてお過ごしください。


青豆