日記 | 好き勝手やる。お互いに。
おじさんから何やらダンボールで届いた。
おじさんは先月誕生日を迎えて、80歳になった。
前年、おじさんの誕生日を数日すぎてから祝辞を述べたら拗ねられたので、今回は年末に一ヶ月早くビール券を送っておいた。
お歳暮ではなく、誕生日プレゼントだと念押して。
そうして一月の末にようやく、わたしから年始の挨拶とおじさんへのバースデーメッセージを送った。実は今回も手元に残しておいたビール券を三枚だけポチ袋に入れて送った。
おじさんはポチ袋が好きだ。
ちなみにおじさんはインターネット関係を一切やらない。
おじさんとのやり取りは郵便がすべて。
おじさんは以前から、日本人が和食・和菓子離れすることを危惧して、(元々和菓子好きなわたしに)和菓子の素晴らしさを伝えるべく、こうしてわざわざ送ってくれる。
前回はくず餅の詰め合わせを送ってくれた。
ダンボールを閉じていた緑色の養生テープを勢いよく剥がすと、顔を覗かせたのはとても「和菓子」には見えないものたち……。
唐突に、なんの説明もなくこういうものが入っていたとして、驚くことはない。なぞなぞですらない。
ただの不要物の押し付けだ。
おじさんが良かれと思ってやったことでもないし、わたしがこれを重荷に感じることもない。
長い時間かけてわたしたちが出した答えは、おじさんが捨てづらい物をわたしに送り、わたしはそれをいるか要らないか判断して、しかるべき処置をとる。ただそれだけなのだ。
(このことについて、おじさんと話し合ったことは一度もない)
そして本命の和菓子は、またしてもくず餅だった。
わがままは言いたくない。
だけど、もっと様々な和菓子の素晴らしさを伝えていただけたら、と切に願う。
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