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Photo by
ayame_yamamoto
2001年9月11日のこと
今回はアオラとは直接には関係ないことです。
2001年9月11日。22歳の僕はニューヨークに住んでいました。
その日の朝は遅くまで寝ていて、日本人のルームメイトに「大変なことが起きている」と起こされたのです。
テレビを見るとNY1というニューヨーク市のローカルニュース専門チャンネルは画面いっぱいの煙だけを映していました。
アナウンサはワールドトレードセンターのサウスタワーとノースタワーが崩れたと繰り返し叫んでいます。
繰り返される「collapse」という単語が自分の知っている意味とは思えず、他の意味があるものかと辞書を引いたのですが、やはり「崩壊する」に関連した意味しかありませんでした。
いったい何が起きているのかも、よくわからないまま窓の外を見ると(当時はマンハッタンからイーストリバーを挟んで対岸のブルックリン区のグリーンポイントに住んでいました)、空に明らかに雲とは違う黒い煙が見えました。
その日はとても晴れていて、澄んだ空と黒煙のコントラストが印象的でした。
それを見て、やっとテレビで見ていることが、実際に起きていることだと理解できたのです。
数日後にグラウンドゼロ近くに行った際、復旧作業員を乗せたバスが立ち入り禁止区域から出ててくるのを人々が拍手で迎えていて、ぼんやりとそれを見ながらアメリカっぽいなぁ感じたことを覚えています。
ツインタワーの跡地に建てられたフリーダムタワーは僕が日本に帰国した翌年に完成しました。
あれから22年が経って、日本ではニュースでも扱われることが少なくなりましたが、僕にとっての9月11日は未だ忘れ難い日なのです。