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アイドル課金レースに参加する運営やオタクが知っておくべきこと

アイドルオタクと課金レースの主催側の両方の視点で書く。


いきなりだが課金レースの真の勝者は誰だろう?

結論から言うと「プラットホームの人」である。LINE LIVE、ミクチャ、Showroom、まあどこでもいい。優勝者でもグループの所属事務所でもないしなんなら主催の媒体ですらない。場所と仕組みを提供するプラットホームの人が一方的かつ圧倒的に儲かる。按分を戻してたりしても全グループのオタクの課金が結集する彼らに敗北はない。

もっと言えばアプリ課金の場合はAppleとGoogleが一番儲かるのだがまあそれはそれとして。

もちろん彼らとて仕組みを開発して維持するコストというものに莫大な投資をしているしそれを軽視すべきじゃないけども、課金レースというものの消費マインドがその開発商品そのものに払ってるわけじゃないものだからしっくりはこない。砂漠で買った砂みたいなもの。特に一つの企画に何かしてくれるわけでもないのに儲かる。

「真の勝者」の定義に一つだけ例外があるとすると課金レースの主催と参加してるグループの子の事務所が同じ会社、もしくはグループ会社の場合というのがある。いやまあだからと言って不正がある、と言いたいわけじゃないですよ?でもできますよね。

実際、極めて不自然な結果を見たことがあります。パッと見は別の会社で住所で調べないとわからない…なんて形でね。正直こんなのなんで誰も怒らないのかなって思うけど普通にまかり通ってる。

そういうところからもわかる通り、課金レースで投じられたお金のほとんどは推しメンの美味しいご飯になったりはしない。

全然知らねえ人を食わせているし、特定のグループを売るための踏み台にされてるし、基本的にオタクのことなんか舐めている。推しメンに不愉快な気持ちになってほしくないというオタクの善意を利用している。

そんなんでも成り立ってしまうのは結局リアルもデジタルも良い立地の不動産を持ってる奴が強いと言うことだ。

勝てばまだいいが、負ければ結構な大金が知らんおじさんの飯の種にただ単に消えるだけ、と考えるとどうにも理不尽だ。事務所に一定料率が払われてるかどうかについても企画によってまちまちで開示はされないことが多い。

だったらファンがお金集めて広告出したら?クラファンでMV作ったら?そもそもライブで物販いっぱい買えばいい。それはそう。でもそれでは同じ金額は決して出てこない。

課金マネーは大事な人へのプレゼントではなく身代金の相場で動く。


なぜならば…課金レースは「推しに恥をかかせない」代金だから。それがプライスレスにでかいのだ。大事な人が夢破れたり、低い順位で絶望するのを見たくないんだ。その想いがお金に変わってる。推しを人質にした身代金なのだ。

彼女への誕生日プレゼントに使うお金と彼女が誘拐されて脅迫されたときに出せるお金は同額じゃないでしょう。

出る価値のある企画の条件とは?


それでも出ることで少しでも話題になれば、露出が増えればという考え方もある。それも正しいがそれを目的に出る価値のある企画はいくつか条件がある。

●エントリー時点で価値や話題性がすでにある企画

●勝者だけではなくエントリーした人間に一定の撮り下ろしや媒体掲出がある企画


正直こんな条件の企画はレアだし、そもそもこの種の企画に出られるようになるためにクリアすべき条件が多すぎる。一定のポジションまで自力でたどりついていないといけない。むしろこの段階に進みたいからこそ藁をも縋るものがほとんどだろう。

それでも広がれば…って気持ちはわかるが多くの課金バトルのエントリーはそのアプリやサービスの自分のアカウントで参戦するので、そもそも元々いるファンにしか届かない。

知らない子しか出てない課金バトルやってるの見て参加してみようと思うのはよほどのことだ。その媒体自体に大きなブランドがなきゃダメだろう。出場をきっかけとして客を増やすためにはかなり多媒体に及ぶ横断的な大規模企画じゃなきゃならない。よって前段にまた戻ってしまう。

もう一つは本人の夢と合致するリワードがあること。例えば「主演映画が作られる」とか「大きなステージに立てる」とか。これは仮に叶わなくても意義がある。物語性があるからだ。

ただそもそも夢を他人の金でなんとかしようする構造が本当に多くの人を感動させるものなのかってのはあるがキレイごとばかりも言ってられない時もあるだろう。そもそも「正攻法」だとしても芸能の世界はある程度ゴリ押しとパワーゲームの世界でもあるからだ。

しかしながら課金レースのお金は割と「ピュアに応援したい気持ち」から発生するのは間違いないので、出場する動機に説得力のある物語の筋があることは何よりも大事である。既存層が乗れる船になってること、は絶対死守したいゾーンだ。

課金レースを繰り返すと客は必ず減る。

これは結構運営とファンの間の齟齬の一つだけど「課金レース好きなオタク」って本当はほとんどいないのだ。なんなら課金レースで推しの夢を叶えたいってモチベも本当はそこまでは高くない。

正攻法で認められた方が嬉しいに決まってる。

それでもやった方が推しが喜ぶからやるだけでその結果に同じテンションで期待してはいない。みんな言わないけど。

期待できる企画というのは上で書いたような大規模なものに限られるので、主たるモチベは推しに恥をかかせたくないとかちょっとベットしといた方が当事者性が出て面白い(これは競馬とかでもそうだろう)というくらいのモチベなのだ。

もう少し小さい規模になると貢献しないと界隈で居づらくなるとか、推しメンに伝わっちゃうとか逃げ場のなさとかもある、そういう意味では正しくソーシャルな企画だとも思う。

さらに多くの課金レースはファン同士もランク付けして可視化する。楽しくないものをゲーム化することで引けなくさせる、これは悪のゲーミフィケーションだ。

推しが必死に夢を訴えたのに負けて悲嘆にくれている、それに貢献できないままだったら?さらに客としてランク付けされたら?そんなふうになっても残るのは太い常連だけでライト層は消えて行く。現場はより先鋭化して同じ顔ぶれが固定化するだろう。

そんな常連とてあんまり高頻度でやってしまうと疲れてくる。オタクの疲弊はある時ガクンと可視化されるので注視しなくてはいけない。

何より出ることで「少しでも知ってくれる人が増えれば…」という目的が果たされても、結局は「課金レースよく出るグループ」という認知で広がってしまうのが問題だ。

新規はわざわざそんなところに来ない。多くはチェキだったり物販だったりあるいはCDの購入特典でも使った分だけ幸せになれるグループを好む。課金遊びが好きなのはちょっと別の層だ。普段よりも反響があるように見えても、フォロワーが少し伸びたとしても現実の動員はほぼ増えない。

だからやればやるほど、なんなら数字が回るほど現場くる客が減る、という構造に陥る場合がある。だからやるならここぞというところで年に1回か2回。そのくらいが良い。たまにはそういうお祭りも楽しい、それは間違いないからだ。

だからちゃんと「企画を見極めてお祭りを作る」ってのがとても大事である。

客が疲弊し自分達も儲からない。わかっちゃいても参加しちゃうのはなぜか?

多くの地下アイドルは変化に乏しい。動員を増やすのも簡単じゃない。運営が彼女たちを手元に引きつけておくには夢の提示の継続が必要だがそんなものは絵に描いた餅だといずれ気づかれる。

だから課金バトルのリワードはそれがマイナー誌の数ページの掲載であってもそれを誤魔化せるから利害が一致しちゃうのだ。

オタクだってこんなこと何度もやりたいわけがないって当たり前のことがなんでわからなくなってしまうのか?自分の大事なお客が金をバキバキ溶かしていても何も思わなくなってしまうのはなぜか?それはそこら辺にその理由がある。

でも、そんなことは余程のバカでなければすぐわかること。金の重みは誰にとっても同じだ。だから課金レースでまくる運営は「拡大は目指さず、そこで今いる客からとにかく小さく稼げばいい」と本音では思ってるはず。

メンバーもそれで納得してるなら別に良いとも思うが、表向きは「武道館目指す」とか嘯いてるんじゃないのか?どうなんだ?あるいは本当にバカかもしれない、芸能は底知れぬ世界だ。

オタクは推しを人質に取られてるので本音は言わないまま参加してる。応援はしたいんだよ。でもしょーもない施策に雑にブッ込まれると辛いんだ。

「それでもやる」ならどんなタイミングがベストか?


その「ここぞ」の見極めはどうしたらいいのか?最初の条件がそれだがそんなに都合よくベストな条件の企画はない。

端的に言おう。「運営が身銭切ってでも勝ちたい企画」「タイミングである」かどうかである。

次に、実際に勝てそうかどうか。エントリーしてる層やバックを見る。主催とエントリー者の事務所が一緒なんてのには絶対出るな。よく調べろ。それも運営の目利き力だ。こういうのに自分の客を巻き込むのだけは絶対避けて欲しい。致命的に信用を失います。

はっきり言うと出る段階で一定の露出が取れるもの以外の課金レースは「勝たないと無意味」だ。負けが続くものに大事なファンのお金を雑に使わせちゃいけない。ファンのお金はグループの預金口座だと思って欲しい。無駄使いは抑えたい。

だから「負けてもいい」なんて気持ちで出てはいけないのだ。そして勝ちにいくとはどういうことかというと気合や志じゃない。

運営が用意できる実弾だ。

「富豪のオタク」は地下アイドル界では都市伝説。実際にはほとんど存在しない。


多くの課金レースは一部の重課金者=太いオタクで決まると言われてるけど、これは完全に嘘ではないけどほとんど嘘だ。その正体はほぼ「運営の自腹」である。課金レースの正体は単に運営同士の媒体広告費オークションである。課金一位のオタク、実際に現場で見たことありますか?

課金レースの優勝グループに必ずついている「石油王みたいな太いオタク」はほぼ都市伝説なのだ。

とにかく仕組みは簡単。運営がつぎ込んだグループが勝つ、それだけの話だ。100万単位の金をポンと出す石油王みたいなオタク、いないこともないのだろうけど自然発生はしないのだ。運営自身の投資に張り合ってしまった破滅型のひとってのはいるかもしれないし、酔狂な金持ちオタクもいなくはない、だがわずかだ。

※追記 コロナ以降、活発化した中で各種配信系アプリの「課金させるシステム」が極めて洗練されたことにより本稿執筆時点よりも重課金者は増えている。機会があれば別途書きたいが人間心理をハックして極端な課金をさせてしまう仕組みがある、このこともよく理解しておくべきだ。

運営自己BETは表向きは禁止されてるがそんなことは関係ない。オタクもみんなわかってる。運営が身銭を切るとわかってるからメンバーもみんなに告知しやすい。そんな運命共同体だから勝つのだ。そのために必要な実弾は100万から500万程度。優勝を競るところまで持っていけばファン課金もでかくなる。

もっと安くてもいけるのもあるだろうが運営自身がそれを使うに値すると思えないならファンを安易に巻き込むべきではない。一定の料率は運営に戻ってくるのだろうがその分は投資に回す気持ちくらいじゃないとダメだ。

そうやってポンと50万円くらい溶かして何にもならなかったらどういう気持ちになるか、痛みを知ってる運営だけが課金レースやる資格があると思ってる。

痛みを知ってれば本当に意味のある企画を見極めるだろう、死ぬ気で。

だって多くの課金レースは構造的にメンバーもさほど努力のしようがないんだ。配信課金ベルトコンベアが努力と呼べるのかもわからん。

何にもしてなくても金が入ることを知ってしまうと人間絶対おかしくなる。だから痛みは誰かが知ってないといけない。

課金レースが常態化するとアイドルは人として壊れる。アイドル性を失う。

この運営身銭形式も繰り返すと危ない。アイドルの人としての感覚がぶっ壊れる可能性がある。そうか、結局はオタク一人一人よりも大人のでかい金じゃんって気付いた彼女たちの心に最初に起こる地殻変動は他人への感謝の気持ちの欠落である。しかも運営マネーの源泉は半分自分の稼ぎでもあるから余計そうなる。

そうすると肝心なところで感謝の言葉がすぐでなくなる。これを繰り返すと人は離れていくがその頃にはもう太い客のケアにしか興味がなくなっており、彼女のために使われた数百円の重みなどわからなくなっているから気づかない。ミクチャ乞食、Showroom乞食のいっちょ上がりである。

ある課金レースの勝者は一人も受賞に際して「ファンへの感謝」を述べなかった。運営マネーで勝ったって知ってるからだ。でも他のファンの課金だってちゃんとあったはずなのにね。これが末期症状のはじまりだ。

ただ地下アイドル現場のような日頃ファンとの距離が近い世界で真面目にやってたらそこまで感覚はズレないとも思うけど、そんなグループばかりじゃないし、若い子に与える影響は大きい。

だからこんなわけのわからないリクツでお金が動く世界に若い女の子を何度も巻き込んじゃいけない。わかりましたか!?

それだけじゃない。課金して頑張るのはオタクなのに、何故かオタクがメンバーを応援する変な構図を無為にくりかえすと双方が変な気持ちになってくる。その違和感を繰り返すといずれアイドルの魔法が解けてしまう。「あれ?俺何やってんだろう?」はオタクに絶対言わせてはいけないフレーズなのだ。

だから安易に「知ってもらう目的」だけで参加しまくってはいけないのだ。

アイドルは「憧れる」存在でなきゃいけない。一方で成長途上の物語を追う遊びでもある。その物語性が何よりも大事だ。

仮にファンへの感謝を忘れずにいられたとしても、課金バトルに出まくるとずっとファンに頭を下げ続けなきゃいけない、ファンから与えてもらうものがどんどん大きくなる。これは長期的に見て良くないのだ。

アイドルは与える側であり、ありがとうを貰う側でないといけない。

心ある主催はどこで見極めるか?

ぶっちゃけプラットホームの人たちは数字しか見てない。心なんかは特にない。一方で主催となる媒体などはそうではないこともある。

その見極めとして企画を選ぶ時には「特別賞」が充実してるものというのも一つの基準だ。もうここまで来たら言うまでもないが「グランプリ」にはなんの価値もない。実力も人気も全く関係ない。強いていえば運営母体が強いか頭おかしいくらいの意味しかない。人気があるわけでも将来性が評価されたわけでもない。運営マネーで買っただけだ。

だからこんなふうにグランプリを決めてるとなんでこいつが…って結果にはなることが結構多い。それを繰り返すとその主催のブランドに関わる。

なんかここのグランプリいつも微妙だよなとかもあるし、雑誌の表紙とかだったら大惨事になる。また、新人発掘という観点からもこれはよろしくない。本当に才能ある人が来なくなったらショー自体がつまんなくなるからな。

だから心ある主催は特別賞をいろんな評価軸で作ってることが多い。じゃないと本当に良いって思った子を救えない。プラットホームは銭儲けができればそれでもいいが、新しい才能と出会いたい欲もある主催はそういうわけにも行かない。

あと数字を裏から解析すればなんとなく人の流れがわかる。課金総額は多いけどUUが少ないなとか。毎日熱心にアクセスしてくれるファンが多いなとか。流入元どこなのかとか。

その子がここまでファンとどう向き合ってきたかは主催からは全て数字で見えているしそれが評価になる。結局は普段の活動が全てであって、それ以上のことは何もできないのだ。

だから課金で負けても頑張りを観てくれる賞レースシリーズを選ぶ、というのも一つの戦略だ。肩書きとしてグランプリよりも特別賞の方が業界ウケが良い。ここはマジで一定レベルからは実力と才能勝負になっちゃうけど本来目指すべき目的には近いゴールだ。

クソ主催は徹底的に叩いていいし、やる気のない運営、しょうもない企画を選んだ運営もボコボコに叩いていい。


批判することが良しとされない遊び方になって久しい。オタクは従順で本当に何もネガティブを発信しない。推しに辛い思いをさせたくないからだ。

だから驚くほど主催や運営には自分達のやってることのクソさが届いてない。みんな楽しんでると本当に思ってるし、なんなら推しに金を使わないといられない病気の人たちくらいに思ってる。

はっきり言うがバカみたいな金が動く企画でなんの工夫も努力もなく推しメンを粗雑に扱い、舐めたやり方、質の低いリワードをやっつけ仕事でやるようなクソ主催は徹底的にこき下ろしていい。それも表でやるべきだ。DMやリプライでくるメッセージなんか厄介客の戯言クレームと変わらない。

そのくらい、オタクは金ヅルだと思われてて舐められてる。課金レースに関してだけは払った金の分悪口を言いまくった方がいい。

舐めた企画じゃ儲からない、イメージが下がってリスキーという危機感を植え付けた方がいい。それが結果的に推しメンやアイドルたちの扱いや待遇を良くする。

従順さはオタクの良いところだ。推しメンが頑張ってるのに冷や水かけたくないと思う。でもその繰り返しの結果、本当にびっくりするほど舐められてる。

批判は悪じゃない。言わないと、伝えないと。

アイドルもオタクもずっと搾取されるだけだ。

絶対勝てないと確信したら撤退戦だ。

戦況を見て、どんなメッセージを発するべきかも重要だ。

多くの運営マネーは終了ギリギリにブッ込まれる。先に入れて殴り合いになると高騰するからだ。ただ稀に先に入れて突き放して戦意喪失させる手法が取られることがある。

こんな時どうするか。相手を超える実弾を運営が用意してるならそれはそれ。そうでない時は「潔く撤退」しよう。

それを言えることもブランディングだ。「異常」だと思ったら撤退する。そこで頑張ってしまうと(というか頑張ることじゃないが)オタクにあと100万使えってお願いになってしまう。だから真っ先に撤退する。そのメッセージはファンを安心させるはずだ。他陣営のファンから見ても好感度が上がる。

こういう時に戦ってくれるオタクは自分もフォロワーの1%〜2%。1万円以上の使うオタクとなるとその三分の一くらいだろうと思う。追いつくための差分をこの人数で割り戻すと1人あといくら使わないといけないかわかる。簡単に頼める数字じゃないはず。

もちろん、すでにお金を使ってくれたファンの手前、それをいうのは勇気がいる。ファンだってそうだ。すでに3万突っ込んでしまった。なのに負けたら無駄金になる、あと1万あれば…とやってった結果出費がデカくなる。

だけど絶望的な票差でなお、頭を下げ続けられるのはさらに辛い。いくら推しでも「今すぐあと10万払え」とも聞こえるメッセージはしんどすぎる。

これはサンクコスト効果というものだ。撤退しても回収が不可能なコストを継続してしまう。当然ながら損失は損失なのだから、少ない程よい。機を見て引くべき。貴方たちはファンに元気と希望を与えるアイドルだ、何をすべきはその原点に戻って考えた方がいい。

そこでどうせ多少頑張っても得するのはプラットホームだけなんだから。

ファンにとって本当に大事なのは勝利した後だ。

課金レースが勝って終わりじゃない。掲載された媒体をちゃんと買う。感想を呟く。アンケートを出す。勝った後に見える数字が本当の評価だ。ほとんどのケースは当たり前と言えば当たり前だが優勝者を起用したものの売り上げは普段よりも悪い。そこでジエンドである。もちろんセカンドチャンスはある、「次回の課金レースへのエントリー」だ。完全にデスゲームである。

課金レースの勝者から売れたものなし、そこにはそんな現実がある。

運営はまずまともに売れる方法を死ぬほど考えろ。


本稿では綺麗ごとを言いたいわけじゃない。課金レースやるなとは思わない。ただ真剣に考えて参加して欲しいと思ってる。ルール違反してでも身銭切る運営、一方でオタクに金使わせるのも抵抗ない運営、もっと言えば楽しく使わせることに長けた運営、そういうところが結局強いのだ。

正直、出たら出たでそのときは面白いのも確かだし、何にもない中で何かしなきゃとやってみるのが悪だとは思わないけど、上記で書いたリスクがあることを理解した上で、丁寧に見定めてほしい。

わかった上でやってる運営さんにはなにも言うことはありません。

アイドルを支えるのは物語だ。無言でなんもしてないのに何万も飛び交うような世界に彼女たちを置くことは美しい物語ですか?グループコンセプトとあってますか?それを崩してでも出る意味がありますか?そのために自分達はいくら使えますか?よく考えろ、死ぬほど考えろ、運営。何よりそんなことしなくても実現する方法をまず考えろ。

売れない運営は動員を増やすために当たり前のことをほとんどやってない。

しんどい今、大変なのはわかる。広げるのが難しいのもわかる。だからこそよく考えて欲しい。

地道に誠実にやってきたところは無理してそこと喧嘩することはない。自分達のブランドを見直してよく考えてみてほしい。

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