アオクマ
ライブ写真に特化した撮影技術記事。レタッチ、構図理論、ライティング、マナー、機材選びまで。
「推しに会いたい」 ふと思った。ちょっと現場も開いてしまい、久しく(1ヶ月くらい)会いに行けてない。推しに会いたい。そんなことをつらつらと考える日々の中に突然話題のAIが現れた。ChatGPT。OpenAI社の対話型AIである。 自然な会話は元よりコードは書けたり要約したり業務支援ツールとしての可能性が取り沙汰される中、ふと思い立った。 コイツに推しメンをコピーできないだろうか? 実にあぶない発想である。 このChatGPTには設定した人間のロールに合わせた出力が可
以前書いた記事で「飯に直接チェキをぶっ刺したりする行為」について考察した。この行為に関する基本的な姿勢は下記である。 まあまあ反響があったが私自身の不快指数が高い行為につき、いささか感情的であったのは否めないので改めて俯瞰してその意味とかトレンドの流れを考えてみる。ちょうど回転寿司の悪戯動画の炎上もあるが、基本的にこの問題の根っこは同じだとも思うからだ。 そしてもっというとなぜ自分がこの行為をこんなに気にするんだろう?って点も。そうすると単純な嫌悪だけではない、複
あえて誰とは言わないのだけど、今も現役で活動するあるアイドルさんには、前世があることは聞いていた。 念のため説明すると前世とはアイドル界隈用語で以前に所属してたグループおよびその時の活動名を指す。アイドルには設定も名前もあり、グループが変われば違うものになる。事務所も変わるのでSNSアカウントも連結してないケースが多い。あたかも別人なので「前世」と呼ぶ。 これの扱いは様々でそもそも隠しようもない規模のこともあるし、あんまり公にはしたがらないケースもある。どっちにしろアイド
アイドルオタクと課金レースの主催側の両方の視点で書く。 いきなりだが課金レースの真の勝者は誰だろう?結論から言うと「プラットホームの人」である。LINE LIVE、ミクチャ、Showroom、まあどこでもいい。優勝者でもグループの所属事務所でもないしなんなら主催の媒体ですらない。場所と仕組みを提供するプラットホームの人が一方的かつ圧倒的に儲かる。按分を戻してたりしても全グループのオタクの課金が結集する彼らに敗北はない。 もっと言えばアプリ課金の場合はAppleとGoogl
名前も知らない子から電撃的に目が離せなくなった日。2017年の8月15日。渋谷のmilkywayで行われた対バンイベント。そこに出ていたアイドルを突然電撃的に好きになった。 アンティーク人形のようなゴスな衣装。それも今流行りのスポーティなカスタムではなく、重量感のあるロングスカートの4人組。その中で一際背が小さくて、キレキレな体のバネで踊る女の子がいた。 ダークな曲と世界観のある照明の中で可憐に踊る彼女たちは全員美しかったが、その子のパフォーマンスに目が釘付けになった。小
本note始まって以来のもっともどうでもいい記事をこれから書く。Twitterで回ってくるたびにイライラするので、一度全部吐き出してみる。当事者はこんな長い文章は読まないと思うし、そうでない人には読む価値は一切ないことをお約束します。ちなみにヘッダーの写真は本文の内容とは関係ありません。 アイドル文化におけるチェキとは何か? さて一応、この文化の基本から説明する。異常と正常を区別するためだ。チェキはこの遊びの非常に重要な商材だ。終演後にファンがアイドルに会いにいき、2
星熊南巫(我儘ラキア)の待望のソロプロジェクト「DEATHNYANN」の第1弾MV「illumina」が発表された。 ソロとしては「cry pot」と皮切りに自身でも作詞作曲を行うようになった星熊南巫。かねてよりグループはグループとして全力を尽くしつつ、彼女自身の叶えたい夢があることは周知の通りではある。 だが純粋なソロ活動としてはメンバーのMIRIとのプロジェクト「FLASH KILL」以降は展開はされておらず、またレーベルの移籍に伴い、多くのサウンドクリエイターが
2021年7月15日、NightOwlのワンマンライブ「fix you」が行われた。 NightOwlは5人組のアイドルグループ。個性的なメンバーと一体感のあるダンス、クオリティの高い歌と楽曲でまさに「次に来る」アイドルグループである。 ここまでの節目と言われるこのライブのレポート…って思ったけども、記憶力が悪いのであまりそういうのは向いてないっぽい。というよりは…せっかく節目と公式が言ってる以上はこのワンマンライブを区切りとしてここまでのこと、特に昨年の自粛状況下でア
「我儘ラキア」 ロック、HIPHOP、ハードコアを主体とした本格的な楽曲とパフォーマンスで、今もっとも勢いのある4人組アイドルグループである。突然だがそのメンバーであり、自分の推しメンの「星熊南巫」について、自分から見た彼女の物語を語ろうと思う。 実を言うとこのテキストの大半は3年前に書いてそのままにしていた。なぜ今公開するのか?それは今の彼女がとてもとても眩しい存在となったから。そのこととどう関係があるのかは読めばわかると思う。 「昔は良かった」ということが主旨の記事
自分が幼稚園の年少くらい、年齢にして4歳くらいまで住んでいた町がある。長野市内の住宅エリアだ。 急速に言葉を習得していた時期でもあり、その時代に記憶している不可解なキーワードがいくつかある。例えば「そりめのだんち」。調べるとこれは実際に「返目団地」という名前で現存する地名だった。 それから「ながみねさん」。これは近所に毎日毎日「ながみねさんながみねさん」とぶつぶつ言い続けている老夫婦がいて、ホラー風味で非常に不可解だったのだが、これはどうやら「南無阿弥陀仏」のことだったよ
前回の緊急事態宣言時は今よりもガチめな在宅を強いられたもの。大好きなライブも軒並み中止となり鬱屈とした日々を過ごしていました。 で、当時話題の「あつ森」を買ってみたんですけど、変なたぬきにたぶらかされて無人島に連れてこられてなんか黙々と働かされる。なんだこのゲームは?ゲームでも働くんか?と思いながら島を切り拓く中でだんだん屯田兵のような気持ちになり… 「どうせ働くならば…何か未来に残せる文化遺産を作りたい…」 と思い出し、結論としてライブハウスを作ることにしました。
●「まず何買えばいい?」「どんな設定にすればいい?」に簡単に答える 最初に書けよ!と怒られそうなくらい、一番よくある質問である「まず何買えばいいですか?」これ一番悩みます。 「とりあえず…チケットですかね?」 とかになってしまう。だってその人の予算もわからないしどんな写真を撮りたいのかもわからない。 一方で機材レビューをずっとやってて、実際はどんな写真撮ってるかわからない写真ブロガーやYoutuberカメラマンが多いことを考えるとすごく需要はあるのだろうと思います。
●色と光と構図、本シリーズの総決算回 長らくお付き合いいただきありがとうございます。ここまでの膨大なクソ長文でやってきたシリーズのいわば総決算回です。とその前にライブ写真、特にアイドルライブ写真の「色」をどう考えるのか?ちょっと難しい話から始めます。 ●カラーライトと色の恒常性問題 たとえば、郵便ポストがあるとしますね。昼のポストと夜のポスト、それぞれの写真があるとします。この時にそれぞれのポストからカラースポイトで赤色をピックアップしたら当然ですがそれは同じ赤ではありませ
●ライブ写真がグッと映えるライティングパターン大全 今回はライブハウスという空間を非日常たらしめているものとしての色とりどりのライティングを画に落とし込むことの意義について。そんな光と色彩のお話です。 ライブを撮るときに多くの撮影者が意識するのは推しの表情であり、動きであり、写真を見る人もまた観たいのは被写体そのものだと思います。特にアイドルが被写体である場合にはその比重はかなり高いでしょう、なんせ推しは可愛いですからね。 しかしながら、情景という視点でいうならばその
●コロナ収束後でも使えるライブカメコマナー集 さて、今回は準備とマナー編です。 感染対策的な観点からライブの様式も変わる中で以前よりカメコを始める人が増えているらしい。前と違って周囲もそんなに暴れくるったりしないですし、キャパも制限されているので撮りやすいってのもあるでしょう。 逆に言えばカメコの存在がかつてほど煙たがられてる訳ではないのですが、そうは言ってもマナーとか気をつけた方が良いことを知っておきたいという声もよく聞くところ。 なによりも、今の状況ではゆるっ
●初心者には機材に依存した話は意味がない 第2回は「構図ってなんだ」編。なんだかややこしそうですね。やっぱり写真というモノへの向き合い方が変わったのが「構図」という概念だったので渾身で書きました。何しろこれ、自分がはじめた頃、誰も教えてくれなかったので。 このシリーズは基本的に、自分がカメラ始めた時に「なんで誰も教えてくれなかったんだ?」といううらみつらみで構成しています。 今はもう少しいろんな記事があるかもしれませんが、自分がカメコ始めた時の入門記事といえばそのほと